先週末は、BeStという職業訓練や専門学校、大学進学を考える見本市が開催されていたので、日本ではこの春から高3、ウィーンではこの春(初夏?)に卒業の上の子と足を運んできました。



会場案内図


オーストリアでは、小学校が4年間で、その後、普通の中学校(4年間)か、中高一貫のギムナジウム(中学が4年、高校が4年)に進路が分かれます。


でもギムナジウムも、中学の4年だけ通って、また別の学校に転校する子もよくいる。


さらに、中学(4年)の後は、より専門的な高校にも進学でき(職業別に特化したカリキュラムが組まれている)、日本でいう高専のような専門的な教育を受けることも可能。


さらにさらに、義務教育を終えたら、働きながら高校卒業資格を取得することもできるのですが、難しいのが、小・中は合わせて8年なのに、義務教育は9年必要なこと!


なので、働きながら高校卒業資格を取りたい子は、中学を卒業してからも1年間だけ、義務教育を終えるためだけの学校に入学しないといけないんです。


(そのための特別な学校もある)


日本の教育を受けてきた私には複雑すぎる、オーストリアの進学の仕組み。


そんな色んなニーズに応えるべく、この見本市にはいろいろな教育機関や就業支援機関(ハローワークのような公的機関から、高専や大学、専門学校、ボランティア団体など)が参加しています。


ツーリズム(観光業)に特化した高校のブース。制服がかっこいいキラキラ


下の子も今年が中学の最終学年なので、高専に進学したい場合は、この見本市のターゲット年齢でもあります。


面白いのが、オーストリアには兵役があって、ちょうど高校を卒業する年齢が対象なのですが、兵役をボランティア活動で代替することも可能なので、そんなボランティアを集める団体もたくさん参加していたこと!


国の兵役代替の社会奉仕のブース


裏には警察とか軍隊のブースもあった!


女子には兵役義務はないのですが、高校卒業のタイミングで海外ボランティアに行く子もけっこういて、海外ボランティアを斡旋する団体のブースは、説明するスタッフもOGの女子ばかりで、聞きに来てる子たちも女子ばっかりだった!


ボランティア活動は、オーストリア国籍じゃなくても、オーストリア在住であれば参加できます。


そして、上の子は最近は経済学に興味があるらしく、ウィーン経済大学とウィーン大学の経済学部のブースを訪問。


ウィーン大学コーナー


まず、ウィーン大学のブースに行って説明を聞いてみたら、やっぱり総合大学だから、色々な他の学部の教養科目を選択することもできて、いろいろやりたいことがある上の子にピッタリな感じ。


興味のある他の学部(学科)のブースも回ったのですが、みんなすごく親身にアドバイスしてくれて、どこのブースの子もすごく好印象キラキラ


オーストリアの大学進学で面白いのは、一部の学部(人気の学部と医学のような専門的な学部)にしか入試がなく、基本は高校卒業資格さえあれば、どこの大学にも入れるんです。


つまり、職業訓練コースや働きながらでも、高校卒業資格さえ取れれば、大学進学は可能。


ウィーン大学の経済学部は入試があるので、ブースのお姉さんに入試についても聞いてみたら、「よっぽど酷くない限り、落ちる人はいない」「倍率は高そうに見えるけど、受けに来ない人も多いから、自分の年は受けた人は全員入れた」「普通にやっていて落ちてる人を見たことがない」っていう、心強い言葉が泣き笑い


そして必修外国語として選べる日本語についても聞いてみたら,「学部だったらまだあるけど、これからどうなるかはわからない。去年からマスター(修士課程)からは日本語は外されちゃったから」っていう衝撃発言がびっくりマーク


ああー、日本経済の低迷、国力低下の余波がこんなところにもガーン


上の子は高校卒業後にすぐに進学する予定にはしていないので、数年後にもまだ経済学部に日本語はあるのかな……悲しい


しかし、ウィーン大学は面白そうな学科がたくさんあって、上の子もやりたいことがたくさんあって、学生さんもみんなハキハキと頭が良さそう&感じが良くて、すごく好印象でしたラブラブ


そして、次に向かったのがウィーン経済大学のブース。


関係者の方がいらしたら、気を悪くしないでいただきたいのですが、たまたま担当してくれたお兄さんがチャラすぎて滅!


上の子が、「ウィーン大学の経済学部と迷っているんですが、主な違いは何ですか?」って聞いたら、いきなり自信たっぷりな感じで「キミ、数学は好き?」って。


上の子が戸惑いながら「えーっと、まあ、好きですけど」って答えたら、急にトーンダウンするお兄さん。


「あ、いや、えっと、僕たちのところでも数学はあるんだけどさ!」(そりゃ、あるだろう)と、あたふたし出して泣き笑い


(おそらく、ウチなら難しい数学はやらなくていいんだよ!というのがセールスポイントだったんだと思われる)


一通りカリキュラムは説明してくれたけど(パンフに書いてあるのをただ読んだだけ)、部活がどうのとか、キャンパスがキレイとか、キャンパス内にバーがあるとか、お兄さん的セールスポイントがとにかくチャラすぎるびっくりマーク


私も話を聞きながら(あー、これはないな)って、だんだんちゃんと聞く気が失せてきて指差し


でも、単科大学なので、やっぱりカリキュラムが専門的&実践的で、企業研修も充実していて、実学が好きな子や、就職にはすごく良さそう。


でもやっぱり、あれこれ興味の幅が広い上の子には、学生時代くらい、いろいろとお金にならなさそうな無駄な学問にも触れて、色んな分野の勉強をしてる他の学生とも交流して、教養を深めて欲しいなと思ったりもして。


ちなみに、この歳になってこういうイベントに親がついていくのは本来おかしいんですが、私がどうしてもミーハー心で一度行ってみたくて、上の子も別に一緒に来てもいいよって感じだったので、付いて行っちゃいました。


私だったら、親が一緒なんて恥ずかしいまで思うのですが、上の子は全く気にしてなくてラッキーチョキ


そして、今回色んなブースを回ってみて面白いなぁと思ったのが医学部(医大)!


ドイツ語圏の医学部に入るのは狭き門で大変なのを反映してか、周辺国(東欧)の医大がたくさんブースを出してる!


さらに、医学部入学のためのオーストリアの統一試験があるのですが、その受験対策の塾がたくさんブースを出していた!


お受験塾みたいなカルチャーがないオーストリアですが(塾や家庭教師は補習がメイン)、医学部(医大)は別なんだな〜!


行く予定はないけれど(入れない指差し)、音大や美大のブースも冷やかして面白かった!


こうして色々なブースを堪能した後は、カールスプラッツに出て、久々にウィーン博物館(Wien Museum)に。


この博物館、私はすごく好きなんですが、犬を飼い始めてから、まだ留守番ができないので、私が出歩けなくなっちゃって、すっかりご無沙汰悲しい


そして、私はここのカフェのりんごタルトも好きなんですが、私の目の前で最後の一切れが売れちゃって。


いつもいるすごい迫力のアジア系の店員さんに「りんごタルトはもうないんですか?」って聞いたら、すっごい感じ悪い一瞥を投げて、「ないよ!」って一言。


うーわ、感じ悪っ!と思いながら、代わりにいちごタルトを注文。


これがすっごく美味しくて、いちごタルトで結果良かったんだもんねー!って思いながら食べてたら、上の子が「ママ、見て! りんごタルト、補充されてるよ!」ってびっくり


あのBBA〜(失礼!)、裏にちゃんとあったんじゃないの〜!


同じアジア系として、その接客はないわ〜!って、腹立たしかったです。


でもいちごタルトがすーっごく美味しかったので、結果オーライ。


展示もザザザーっと見て、あー、この展示を無料で見られるなんて、ウィーン市って本当にすごい!と改めて思いました。


ゴッホの影響を受けたシーレの作品


シーレらしい、どこか物悲しいひまわり(ゴッホと対照的!)


この吹き抜けホールも大好きラブラブ


今と全然変わらない国会議事堂とブルグ劇場の眺め

(1918年に王政が終わり、共和制に変わった時の様子)


またゆっくり訪れたいです飛び出すハート