まずはじめに、マネジメントインタビューから始めた。
この会社は1人取締役会社で、代表取締役は1名。それが肥後氏である。
肥後氏のほかには、執行役員として3名。全部で4人の幹部体制。部長は3名。そのほか店長が10名、社員が他20名というところ。
まずは、この取締役と3人の執行役員から、インタビューを始めた。
インタビューは基本的に1対1、事務所といっても応接があるわけではないので、必ず誰かに聞かれてしまう。
なので、外でのインタビューとなった。
初めにやったのは、肥後氏であった。
肥後氏は、もともと車が好きで、車の販売会社の整備スタッフとして働いていたが、ただ好きなだけじゃいけないと考え、当時飛ぶ鳥落とす勢いのあった長戸屋へ転職。いち店員としてスタートし、店長、エリアマネージャーと昇進し、代表となった人物である。
彼は、言葉数が多いタイプではない。ただ、従業員の前では、話す態度、言葉の一つ一つが歯切れよく、そして堂々としていた。従業員も彼に対しては、距離感があるようで、ちょっとおかしくない?ということにもだまって聞いていた。
もともとは、彼よりも上役の人間がいたのだが、リストラの過程であるものは、退社し、あるものは逃げ、あるものは首を切られていった。
彼に、今までの経緯を聞いた。
長戸の親父は、それはもう、神様のようでした。彼の一挙手一投足はカッコよく、みるものは振り返った。