再生に適する会社は、
①非常に競争力のある事業を持ちながらも、本業と関係のない投資や事業に置いて失敗した企業。
②不動産企業のように、非常に大きな借入をしなければいけないが、市況の一時的な好不況のサイクルにより、金詰まりになった企業。
③ファンドが参画し、ファンドのもつネットワークから業務提携などにより、飛躍的な業務の改善が見越せる場合。
④ハンズオン投資を得意とし、経営者を送り込むことによって業績の回復が見込める場合
大きく分けて、こういう感じになると思う。
①も②も問題があるのは、BSの問題であり、債務さえ軽くなれば、自律的に復活することが出来るばあい。
①も②も、共通するのは営業利益は黒字であるが、純利益は赤字。もしくはCF的に悪い状態。
③④の場合は、営業利益すら赤字のケースであり、難易度は③④の方が非常に難しい。
自分は、特に④の部分で自分の身を置いてきたので、④の難しさは非常に身にしみるし、ファンドとして設立するなら、③④をターゲットにはほとんどしないと思う。
理由は、リスクリターンの関係が仕事の難易度と比べ釣り合わないのと、上場企業に投資するのであれば株価へのヒットを考慮に入れるとEXITストーリーのフィージビリティが読めないからだ。
①や②等は、財務的な問題さえなければ倒産・破算の危険はすくないわけだから、投資家としても、復活の可能性を信じてもらいやすく、値上がりへの期待も大きい。加えて、配当などもしやすい。
③④に関しては、コストカットなどでPLが改善しても、そもそものビジネスモデルや、ビジネスの環境自体の変化が起きている公算が大きく、新規事業や新商品開発などの今までの市場とは違う場所での戦いをしない限り、株価にヒットさせることは難しいからだ。
そんな中で、なぜ自分は③④における再生を試みてきたかというと、難易度が高いことに挑戦することで、自分のナレッジや経験を積み上げ、労働市場におけるマーケットバリューを高めたいというのが一つ。もうひとつは、苦しいからこそ、ドラマが生まれて、従業員や取引先との絆は強固になり、より強い企業文化へと昇華することが可能になる。それを非常に楽しんだし、充実感があった。
たとえるならば、①も②も外科手術であり、③は臓器移植+経過治療、④は内科や細胞治療に近い。
そして、④は再生までは必要ない不振企業を立て直す時のノウハウにもなる。