再生ファンドの善し悪し | 職業、肩書、お金、家族あなたは何がほしいのか?

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社会人になってから10年で、上場・未上場企業と企業役員・社長業を経験したが現在無職。
たまには休むことも必要だ。信ずれば、道は拓くはず。いままでの経験を棚卸し、次に進むために、ブログを始める。

謙虚に、自分らしく、自分の生かす場を見つけるために書きます。

破産法が改正され、民事再生、更生法、そのほかの再生の法的なルール作りが整備されたために、いくつものバイアウトファンド、再生ファンドがうまれた。
その中には成功事例もあれば、失敗事例もあったが、産業再生機構などで非常に注目を浴びたために、皆さんの目に留まるようになったように思う。
産業再生機構の冨山氏の本を何冊も読んだし、実際にお話しを伺ったりもした。また小説「ハゲタカ」のモデルになった方などと話を聞いていると、成功するかしないかの分岐点は、気合いとか、志とかマインドに訴えるものが多かったように自分は思う。

逆のいい方をすれば、再生を必要とされる企業の経営者には足りない要素があり、その問題の根っこの根っこは何かというと、信用の出来ない経営者というひとことに尽きる。
僕の友人でもある経営者は、とある格付け会社で非常に良い格付けや評判はもらっているものの、事業的には非常に厳しく、債務超過で資金もショートを何度かしているが、それでも生きている。そういう企業を何社かみた。そこには執念に近い経営者の思いがあり、決しておれない気持ちがあり、今でも営業をしている。
企業が死ぬか死なないかは、経営者の心が折れるかどうかなんだなぁと非常に思う。
もちろんメンタル面だけでは、どうにもならないことが多いが、アゲインストの局面においてメンタルが駄目な場合は、あっさり企業とは死ぬものだと思う。

再生ファンドと一言にいっても、多分会社の数だけスタンスがあり、再生手法やファンドとしての儲け方とかは千差万別。ただ、どこも共通しているのは、ファンドとして儲けなければいけないという点。
ファンドにも当然働く人間がいるし、経費もかかるので、その部分の固定費は賄わなければいけない。
だから、ファンドには当然収益が必要になる。

ファンドの仕組みは、こうなっている。
①ファンドレイズ
ファンドの目的によって異なるが、とある設立目的にそった有価証券に投資し、キャピタルゲイン、インカムゲインによって、投下資本を回収するのが基本。だから、この産業を再編することによって、企業価値を高めその株式を売却することによって、リターンを返しますということを目論見書に謳い、お金をあつめる。
②資金の投下
目的に沿って、投資案件をスクリーニングし、時に企業を発掘し、エクイティストーリーの企画、DDを経て、投資決定をする。
③投下資金のモニタリング。
投下した資金は、企業の投資資金や運転資金に変換され、企業が収益を上げることによって、純資産が増え、企業価値を上げているかどうかをチェックする。
ファンドによっては、経営に介入したり、成長の加速を促すために事業提携や資本提携を目論む。
④回収
企業価値の向上を実現し、さらに有価証券の売却先を探し、売却によってEXITとなる。

ファンドが儲けるところは
A:①の資金を集めた段階での管理報酬。総資産のXXパーセント等と決めておき、その金額を定期的にファンドから吸い上げることによって収益が発生。
逆に④EXIT時にリターンが予想を超えた場合は、その何パーセントかをファンドがもらうということもある。
B:そのほか、投資した企業に業務提携等を持ち込んだり、その他のコンサルティングフィーを取ったりするケースもある。
しかし、Bの多くは利益相反になる可能性が強いため、まともなファンドであればあまりこんな動きをすることはない。逆にそれは管理報酬に入っていると出資者に説明できる企業の方が、投資先の企業価値の向上もしくは、ファンド出資者にしっかりと説明責任を果たしているファンド運営者であるとの推測が働く。
事実、Bのような手法を使い、投資先企業にシコった案件を押し付けたり(通称ゴミ箱)、出資者に泣いてもらうことを前提に、投資先企業の現金を引っこ抜いたりして、出資者も投資先もめちゃくちゃにしてしまったというファンドもたくさんある。
そういう意味で、ヤクザみたいなやり方で利益を出したファンドもあったし、本当に企業再生になっているの?という疑問に答えられないファンドも数多くある。
その意味で、ハゲタカファンドなどは、まだましで、こういうファンドには要注意なのだ。