難解な言葉 | スパークル ジャーニー

スパークル ジャーニー

人生は『きらめき続ける旅』。自由・気ままに、思った事を書き綴ります。
大好きなミュージシャンの曲名でもあります。

最近、TVを観ていて思うこと。

 

…訳のわからない単語(言葉)が多すぎる!

 

 

ガバナンス

エビデンス

コンプライアンス(”コンプラ”と勝手に短縮する輩もいる)

カスハラ

イノベーション

ソリューション

スタートアップ企業

ベンチャー企業

ユニコーン企業

インクルーシブ

リスキリング

カーボンニュートラル

国宝級イケメン

バズる

エモい

 

 

 

つくづく思う。

これらの単語(言葉)を全て正確な日本語で他人に説明できる人は一体どのくらいいるのだろうか?

 

 

 

私は外国公務のとある機関で働いている。

ここで働き始めるまでは私も全く意識しなかったのだが、

現在は「中途半端なカタカナ英語(単語)ほど難解で不要なものはない!」と思っている。

 

言葉というものは受け手に伝わらないと意味がない。

東京都知事や一部の国会議員・コメンテーターなど、上記のような横文字が大好きで多用される方も多いようだが、<自分だけが知っている=悦に入っている>ように思えてならない。

 

 

例えば「スタートアップ企業」という言葉。

これをアメリカ人に説明する時に「START-UP COMPANY」と言ってしまうと、100%理解してもらえない。

「ベンチャー企業」も同様である。

英語でもない。

日本語でもない。

こんなヘンテコな言葉が必要なのだろうか。

 

NHKもこれらの言葉を多用するクセがある。

視聴者から視聴料をとっておいて、こんな難解な言葉を闇雲に多用し続ける姿勢は不親切極まりない。

 

もうさ、変なカタカナ英語使うの、そろそろやめません?

英語ではなく、日本語としても成り立つかどうか怪しい単語(言葉)は使うのが恥ずかしい。

 

 

 

何でも短縮するのは「俺イケてる」ようで、実は全然イケていない。

アメリカ人も時折「ASAP」など短縮形の単語(言葉)を使う事があるが、彼らは個々の単語の頭文字をとって連ねているだけなので、それらを辿れば理解するのはさほど難解ではない。

 

しかし、

「バズる」

「エモい」

に関しては完全にお手上げである。

 

これらは短縮形というだけでなく、英語と日本語のミックス?を改良した言葉であり、アメリカ人はおろか、日本人に理解してもらう時でも相当苦労する。

理解してもらうのに時間を要する言葉など、必要だろうか。

 

 

 

本来の意味とかけ離れたカタカナ英語も困る。

 

「カーボンニュートラル」

これを直訳すると「脱炭素」という意味にはならないから!

 

「リスキリング」

リスを殺したらダメ!?

 

「ガバナンス(が効いている)」

「管理体制がしっかりしていて統制が取れている」ではいけないのか?

 

「カスハラ」

ハラスメントを行うカスみたいな人間の事を言うのかと思ったら、「顧客の嫌がらせ」だって。

何じゃそりゃ!?

 

 

 

最も難解だったのが「草」

手紙の最後につける「草々」の類かと思ったら…。

こんなもん、わかる訳ないだろー――!!!!!

 

 

 

 

 

言葉の乱れは心の乱れ。

もちろん、「若気の至り」で私も過去に流行り言葉を使った事はあるが、ここまで難解なものではなかったように思う。

 

せっかく日本人に生まれてきたのだ。

日本人なら誰にでもわかるような綺麗な日本語を使おうよ。

 

 

 

言葉の乱れは文化の乱れ。

 

真の国際人とは、英語が話せる人間ではない。

きちんとした母国語が話せて、歴史や文化を含め、自国の事を理解している人物である。

きちんとした国家観を持っていて、それを他人に明瞭に説明できる人物である。

 

少なくとも、私はそういう人間でありたい。

 

少なくとも、報道番組で原稿を読む人が「ヤバい」だの「バズる」だの言うのは、あまりにも見苦しい。

その人の品格を疑ってしまう。

 

日本という「島国」でしか使えない、または使えるかどうかもわからないような狭義な言葉など知らなくて結構だ。