初めてのツールド大山2日前の27日(日)のお話。 私自身初めてとなる『ツールド大山』に出場してきました。 走行距離 約100km 獲得標高 約2400m 制限時間 6時間半(午前9時~午後3時半) 獲得標高と制限時間を見ると、普通のロングライドイベントしか出場した事がない私にとって完全に未知の領域・超ハイレベルな大会。 「Advanced level stage」と銘打っている通り、「初心者には不向きの大会」だと募集要項にもしっかり書かれていました。 この大会に出場するきっかけになったのは地元の大会『ツールド大島』主催者であるY氏が私の同級生Hを誘い、その流れで私にも声がかかったという訳です。 『制限時間内に完走できるのか?』 『いや、それ以前に、無事にスタート地点まで戻って来られるのか?』 この大会は激しいアップダウンが多く、下りでは70km/hを超える区間もあるとか。 万が一、そんな場所で落車でもしたら・・・。 不安ばかりが募ります。 この大会は同級生Hと「先に着いたエイドで(どちらかを)待たない」「どちらかが遅れても、構わずに自分のペースで走りぬく」この二点を決めていました。 じゃないと、二人とも制限時間に間に合わなくなる可能性がありますからね。 全行程、自分のペースで走りぬく。 今回はまさに自分との戦いです。 今年で5年連続出場(4大会連続完走中)を決め、「ツールド大山を知り尽くした男」Y氏の走りも気になるところ。 3人とも初級でのエントリーだったため(Advanced levelなのに初級ってどうよ?笑)、午前9時ジャストに先頭集団でのスタートとなりました。 序盤はとにかく抑えて走ろうと決めていました。 スタート直後から上り基調で、上りがさほど速くないHはしだいに後方へ下がっていきます。 升水高原の下りでかっ飛んで先行したY氏をその後の上りでかわし、それ以降、彼とは一度も遭遇する事はありませんでした。 「二人とも、グッドラック!」 少し冷たいかもしれませんが、他人のペースに合わせていては到底完走できない厳しいコースだけに仕方ありません。 つづら折りの上り坂が続く鏡ヶ成の手前までほとんど一人旅。 第1エイド(鏡ヶ成)は予想(午前11時前後)を大幅に上回る午前10時25分に到着しました。 トイレを済ませ、バナナ、どら焼き、大山おこわを大急ぎで食べ、水を飲んだら出発です。 第1エイドを出たら、しばらく下り基調。 関金町の大山環状道路を豪快に下っていきます。 と思ったら、路肩にサイクリスト二人と警官の姿が・・・。 一人がしゃがみ込んでいました。 接触事故でしょうか? 大会地図に「事故多発」と書いてあった箇所の少し先でした。 やはり、事故は下りで起きるもの。 他人のペースに惑わされずに、気を引き締めて走らないといけませんね。 地蔵峠の出口付近で背後に気配を感じ、その直後のカーブで一人のサイクリストに抜かれました。 この人はとにかく速かった!! デローザの(おそらく)チタンフレームのバイクに乗った男性でしたが、その後のゆるやかな下り坂は40km/h超で巡行。 しばらく追走しましたが、このペースでいくのは危険だと感じ、追うのをやめました。 すると、私の背後からメリダに乗った若い男性がデローザの男性を猛追。 二人は知り合いなのか? 横並びになって少し会話を交わすと、お互いに先頭交代しながらハイペースで走り去っていきました。 私は二人を追うのは諦め、自分のペースを保つことに専念。 というのも、この時点で脚がパンパンになりつつあったからです。 聖郷小学校の交差点を抜けると、しだいに上り基調に変わっていきました。 これから第2エイドの船上山までは緩やかな上りが続きます。 第2エイド(船上山)は正午過ぎに到着。 このエイドでの足切り時刻は午後2時なので、もしかしたら良いペースなのでしょうか? 疲労が溜まってきていたせいか、安堵感のような感覚は一切ありませんでした。 赤のアミノバイタル(これは嬉しかった!)、バナナ、どら焼きをいただき、2RUNと水を補給してトイレを・・・。 と思ったら、先ほどデローザの男性に追従したメリダの男性が座り込んで肩で息をしていました。 デローザの男性は私が第2エイドに入る際に出ていくのが見えたので、メリダの男性はあのペースに疲労してしまったのでしょう。 改めて、「さっき、あの二人に追従しなくて良かった~」と思いました。 トイレを済ませ、第2エイドを出たら、しばらく上り坂が続きます。 船上山の景色が綺麗だったので、走行中にバックポケットからガラケーを取り出し、何枚か撮影☆ やっぱりきちんと止まって撮影しないと、うまく撮れませんねぇ・・・。 琴浦町を下り、大山町高橋付近に差し掛かった際、ものすごい疲労感を感じ、ケイデンス&速度ともガタ落ち↓↓↓ 緩やかな上りなのに、脚が全く回りません。 ここがこの日最大のピンチでした。 気力も若干低下気味。 もしかして熱中症? 嫌な予感が脳裏をよぎります。 走りながら水分とCCDゼリーとアミノゼリーを飲みつつ、軽めのケイデンスで懸命に前へ進んでいきました。 このあたりは後方のサイクリストと距離が空いていたのでしょうか? 私は生まれたてのヒヨコのようなペース(笑)で走っていたのですが、他のサイクリストに追いつかれることはなかったです。 そうこうしているうちに、何となく気力が戻り、脚も回るようになってきました。 この日トイレが使用中止だという話だった香取展望台をスルーしてしばらく進むと、第3エイド(レークホテル入口)に到着。 時刻は午後1時10分過ぎ。 最後の補給を済ませ、あとは最後にして最大の難関3.4km(平均勾配10%)の上り坂を残すのみです。 最後にこんなボーナスがあるなんて、この大会の主催者はドSですよね~!! ゴール(スタート地点)までの上り坂は日陰が多く、思った以上に快適でした。 私はペースが合いそうなサイクリストと一緒に時速8km/h前後で淡々と上っていきました。 不思議なのですが、ここでは疲労感はさほど感じなかったです。 というのも、この区間の最大勾配は13%前後で、あとはほぼ一定勾配の上り坂だったからです。 いきなり20%になったり、一桁になったりとペースがかき乱される周防大島の髙山(だけさん)に比べたら楽勝!と感じながら上っていました。 急に、岡〇サイクリングクラブ?の男性に前に割り込まれた時は驚きましたが、彼はこの時点で脚がいっぱいいっぱいのようでした。 シッティングで上るのがきつく、ダンシングに移行されたのですが、あまりにも左右ブレブレのダンシングで、スピードも私のシッティングより遅かったので、路肩が広めのところで一気に抜かせていただきました。 こうして 午後1時37分。 無事にゴーーーール!!!!! 私のプランでは午後3時(走行時間6時間)までにゴール出来れば上出来!だと思っていたので、午後2時前に(走行時間4時間37分で)このコースを完走できた事はただただ驚きでしかありませんでした。 今月はお天気が周期的に変わり、週1回のトレーニングしか出来ず、走行距離も270km程度と全然足りてなかったので、ここまで走れたのは冬場のトレーニングが功を奏したという事なのかもしれませんね。 ゴール後にいただいた豚汁の美味しかったこと!! これは豚汁自体の美味しさに加えて、達成感というスパイスが最大限に効いていたからでしょう。 Advanced level stageの名の通り、過去のサイクルイベントの中で最もしんどい大会でした。 走っている間は「こんなところ、もう二度と走らんぞー!!」と思っていたのですが、二日ほど経って、また走りたくなっている自分がいます。 自転車乗りというのは、やはりM気質なのかもしれませんね(苦笑) 豚汁を食べた後、ゴールの近くで上ってくる人を応援していたのですが、いろんなサイクリストが様々な表情でゴールしてくる姿を見るのがとても楽しかったです。 ものすごくしんどいはずなのに・・・。 それでも、みなさん、ゴールに近づくと、とても良い表情になるんですよね。 ちなみに、同郷のY氏は午後3時20分(制限時間10分前)にゴール!! 同級生Hは残り1.4kmのところまで来ていたのですが、途中でタイムオーバーを聞いたのと、ラストの10%の坂道が上れず、ここで回収車を(自ら)要請。無念のDNFとなりました。 Y氏には「はぁ!?午後1時代にゴール?詐欺のようなタイムですね!(笑)」と突っ込まれ、 Hはというと・・・ これが不思議と、とても充実した表情をしている訳ですよ。 「今回の目標は第3エイドまで何とか走る事だった。それを上回り、残りあと1.4kmのところまで走れたというのが大きな自信につながった」と話していました。 それと、スタッフの人が最後まで一緒に励ましながら、声援を送ってくれた事が本当に嬉しかったそうです。 完走は来年の目標にとっておくそうです。 ん?という事は・・・ 来年もまた来るんかーーーーーい!?(^^;) 時刻は午後4時過ぎ。 会場はもう撤去作業に入ってましたが、何とかY氏が大会関係者に頼み込んでくれて、三人の記念写真を撮影☆ Y氏は一年の約半分は松江市で働いているため、山陰には知人が多いそうです。 (一体何者なんだ?笑) 良い大人がここまで真剣に打ち込み、心から一喜一憂できる。 自転車っていいものだなと改めて感じた私でした。 P.S. 私がゴールした際、「がんばれー!!あなたが女性の中で一番よっ!!!」と声援を送ってくれた岡山のWAVE BIKESの女性サイクリストの方、全然気にしてないのでご安心ください(笑) 髪、、、そろそろ切らんといかんなぁ。。。