皆様、お元気だったでしょうか?
僕も仕事やら、何やらで全然更新出来ない状態でした。
今でもちょっと忙しいのですが、
このままだと忘れ去られてしまいそうなので
どうにか更新していきたいです。
仕事で海外に行っていたのですが、
そこでもシネフィル魂は忘れずに
しっかりと映画を観ておりました。
そんな中でたまたま観た名作を今日はお送りしたいと思います。
名作ってのはいつ観てもいいものだと感じさせてくれますね。

【タイトル】クレイマー・クレイマー Kramer vs Kramer
【キャスト】監督:ロバート・ベントン
ダスティン・ホフマン
メリル・ストリープ
【ストーリー】家族を顧みずに仕事ばかりしているテッド(ダスティン・ホフマン)はある日突然、妻のジョアンナ(メリル・ストリープ)から離婚を切り出される。そして、ジョアンナは家から出て行ってしまい、テッドと小さな息子ビリーとの二人だけの生活が始まる。
家事もしたことないテッドは、ビリーとの関係を大切にしていくが仕事と家事、育児の両立に苦闘する。そんな中で、時には衝突しながらテッドとビリーは親子の絆を深めていく。そんな生活にも慣れ始めたころ、失踪していたジョアンナが現われてビリーを引き取りたいと申し出る。テッドにとって到底受け入れられない主張に対してジョアンナは法廷闘争に持ち込むことを決める。ビリーの親権はどちらに渡るのか…。
【みどころ】何と言っても、ダスティン・ホフマンの演技が光っています。そりゃ、アカデミーの主演男優賞も取るっていうのがよくわかります。子供のために鬼気迫る表情で職を探したり、法廷での闘争。その全てが我が子を守るためというなんとも涙ぐましいところがまた彼の演技を引き立たせています。あぁ、人間ってこんなに強くなれるんだ…って思わせてくれます。こういう感じはオッサンになって初めて分かるんでしょうね。僕も最近観なおしてようやく分かる気がしました。
あと、子役のジャスティン・ヘンリーも上手いですが、それ以上にビックリしたのがメリル・ストリープ。昔、僕が高校生ぐらいに観た時には気づきませんでしたが母親役があのメリル・ストリープなんですよね。今や、ギリシャの海で「ダンシンクィーン~♪」なんて歌ってる人です。僕は、メリル・ストリープは歳をとってからの印象しかないので彼女の若々しさは単純に新鮮でした。それと、ただ若いだけではなくてちょっとイカレた母親もはまってましたね。やっぱり上手いわ~。
元来、監督は脚本方面で定評のあるロバート・ベントンです。何気ない日常をドラマにさせたら一級品の作品を撮ります。違う世界へ誘うというタイプではなく、日常生活が舞台になるので感情移入と言う点で上手い作品であることは確かです。
映像的には、当時(70年代)のニューヨークを描いた作品って色合いがなんとも落ち着いていて、綺麗なんです。シックな感じで。その映像が、父子家庭の悲喜こもごもと相まってとっても映える作品となっております。素朴なんですがよく計算された映画ですね。
【総評】アカデミー賞の主要部門をとった作品です。けれど決して大作というわけではありません。多分にアカデミーは世相の反映という面も持ちますが、79年ごろってそんなかんじだったのかな?明るい映画ではないですが、深い感銘を与えてくれる作品であることも間違いないです。一見、無駄に見える諸カットも僕はそんなところにこの作品の美しさが見えているような気がします。今から思えば豪華なキャスティングですので、そのあたりも楽しめるんじゃないでしょうか。
脚本としても、大きな抑揚があるわけではないです。それでも、なぜか深みを感じさせるところが普通の映画じゃないと言われるところです。単純な親子愛であったり、親権をめぐる法廷闘争をテーマにした映画というのではくくれない何かがこの映画にはあります。
もちろん、フレンチトーストを作る場面などの名場面も映画通としては観ておいて欲しいところです。ラストも好きだなぁ~。
しっとりした名作を観たいと言う方はどうぞ

【評価】☆☆☆☆★ 4.5
単純そうでいてしっかりした脚本や展開が魅力の映画。
大きな盛り上がりはなくても、出演者の演技力だけで充分楽しめます。
爽快感や楽しさとは無縁かもしれませんがヒューマンドラマとしてはやっぱり名作ですね。
ダスティン・ホフマンに見る「男の生き様」をじっくり楽しんでもらいたいです。
P.S.
この一ヶ月のバタバタしてた間に結構いろんな映画を観ることができました。
いいものも、そうでないものもありますが、またコツコツ紹介していきます。
これからもよろしくお願いします。