いちごの水やり、ここが難しい | 横田農園

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農園日記

今年から新たに試しているいちご苗の新育苗方法。

この新方式、素晴らしいですビックリマーク

 

↓ちなみにこれは今までの方法

どういうところが素晴らしいかというと・・何と言っても安定した潅水ができることアップ

 

夏場の潅水は一番大変な作業です。

苗を元気に育てるには、一定の水分を保つことが必須です。

 

夏の庭を一定の水分を保った状態に一日中保つことを想定してみてください。

かなり大変ですよね。

イチゴ苗に潅水するのは、これと同じ労力が必要です。

難しいのは、水をあげるときのあげ方です。

 

雨のようにジョウロで上からかけ続けると病気になります(これが炭疽病ですドクロ)。

なので、葉に水がつかないように、株元に静かに水を注ぎこまないといけません。

 

ただこれはかなり大変ですし、炭疽病のリスクもあるので、

当園では底面給水といって、下に敷いたマット(厚手のカーペット)に水を含ませることにより給水しています。

(ちょっとわかりにくいですが、このポットの下にひいてある黒いマットが給水マットです)

 

この方法だと炭疽病にはならないのですが、ポットの下の根が常に酸欠状態になり腐ってしまうという難点があります・・

このため、苗を畑に植えた後どうしても活着不良となり、新しい根が出てきて実ができるまでに時間がかかってしまうんです。

結果、一番需要の高い12月の収量が減ってしまうのですが・・😢

それでも炭疽病に感染するよりは何倍もましなので、この方法をとっています。

 

 

それに一番悩ましいのが、ポットごとに土の保水力が違うこと。

いちご苗の生育の違いで必要とする水分量が違ってくるのです。

 

 

なので、本来は、1ポットづつ状態を見ながら水をやるのが理想ですが、6万本にこの作業はとてもじゃないですができませんあせる

 

以前、当園がいちご苗を購入している苗屋さんに見学に行きましたが、

担当を決めて1本一本水をやっていると言っていました。

 

朝6時から日暮れまでひたすら水やりをやっているそうです。

作業中の職員に「ほんと!?」と聞いてみると、1年中朝から晩までひたすら水やりをやっているとのこと叫び

入社して3年位はこの作業が中心らしいです。

 

「それって、辛くないですか?」と聞くと、週末は山を下りてリフレッシュするそうです(苗屋さんは、標高の高い所に栽培施設があります。)

 

そりゃそうだ!

 

これだけ手間をかけているので、販売する苗は親苗が中心で、1本がかなり高価です。

当園は親苗の一部をこんなところから購入しています。

 

シャワーで潅水をやっている農家もありますが、ベテランでないと炭疽病を出してしまいます。

特別な装置を使い細かい霧状にして潅水すれば頭上潅水も可能ですが、葉にさえぎられてポットの土(根)に届く水はわずか・・

 

 

当園では底面給水していますが、底面給水だけで大丈夫というわけではないので、

部分的に保管するため、夏場はジョーロをもってベテランスタッフが走り回っています。

 

さっきもお話ししたとおり、苗ごとに必要な水分量が違うので、苗の様子を見ながら水やりすることが重要。

なので、観察力のあるベテランスタッフにしかできません。

 

近所のベテラン農家が「毎日苗と話をしながら潅水する」と言っていましたが、このことなのです。

 

実際苗の健康状態が感じられるようになるには少なくとも3年はかかります。

植物は言葉が出ないので・・

 

これほど難しいのが潅水です。

 

・・ってかなり前置きが長くなってしまい、ページが足りなくなってしまいましたガーン

というわけで、肝心の新方式の素晴らしいところについては次のページでお話しします・・