・miki(みき)と言います。子どもと作る「楽しい」が大好き。
・生き物ブームの8歳9カ月長男(小2)と、音楽ブームの5歳7カ月次男(年中)。兄弟そろって絵本と工作好き!・子どもたちの「やりたい!」には常に全力で応えていきたい、というのが目標です。
人生ではじめて、育児本を買いました。
これまで借りて読んだり、
自由に閲覧できる場所で読んだことはあったんですが、
購入したのはコレが初めて!
びっくり。何があったの自分。
そもそもあまり育児本を読まないタイプなんです。
読めば読んだで「へーそうなんだー!」って楽しく読むんですが、
「これを子育てに反映しなくては!」とはあまり思わなくて。
別に自分の育児が完璧と思っているわけではなくて、
いわゆる「すばらしい子」にするためには反映する必要があるのかもしれないんですが、
少なくとも我が子たちと一番楽しく遊べるのは私!っていう謎の自負。(笑)
ちゃんとした育児?
それは知らぬ。(言い切った)
正直、どこぞの誰かの育児本よりも、
お子さんの成長を勝手ながら見守っているアメブロのほうが、
「え、この声かけステキ!」
「この本、子どもたちと読みたい!」
「そのお出かけ先、絶対我が家も行く!!!!」
ってなったりして、それはそれはもう参考にしております。ありがとうございます!
そんな私が。
買った。
この本はどうしても、家の本棚に入れておかないといけない気がする……
そんな気持ちがぶわっと胸に広がって。
パラパラと本屋で立ち読みして、
そのままレジに持って行っていました。迷わずに。
そんな1冊の本の話をしたいと思います。
***
この本は、6歳で世界絵画コンクールに優勝した少女の母親・摩耶さんが書いた育児書です。
とはいえ、別に絵の英才教育方法が書かれているわけではなく、
むしろ摩耶さんは超理系であって、アートの心得は何もなく、
もっと根本的な、この少女の「土台」を作った日々のあり方について記録されたものです。
パラパラと立ち読みした時に、目に止まったんです。
子どもが左右違う靴を履いて出かけようとしたらどうする、という問いかけが。
大切にするのは大人の固定概念?
それとも子どもの自由な発想?
摩耶さんが子どもを止める判断基準は、
「他の人に迷惑をかけているか」「親が介入するほどの危険があるか」だそうで、
それでふと思い出したんですよね。
幼少期の長男も、好んでバラバラの靴下を履いていたこと。
晴れた日に黄色の傘をさして、楽しそうに歩いていたこと。
それを、「お、なかなかオシャレだな!!」なんて、のんきに思って見ていた自分を。
育児において、向いている方向が同じだと感じました。
恐れ多くも。
そりゃあレベルで行ったら、月とミジンコくらい違うんですけれども!!(笑)
根本的なところがなんだか似ている気がして…。
私がふんわり思っていたことが、しっかり明文化されていて、さらにもっともっと高みへと進んでいる…。
子どもの成長とともに、どうしても道を見失ったり迷ってしまった時に、
この本は原点を思いださせてくれる気がしたんです。
それが、この本を家の本棚に置いておきたいと強く思った理由です。
摩耶さんの育児のポイントは、
①道具を準備すること
②気長に待つこと
③驚いてあげること
そして、④ひとつのケーキを買うこと。
この、②の「気長に待つ」っていうのが、けっこう気長!!!
家の中は読みかけの本だらけ。
ご飯の時間になっても、娘が本を読んでいるならなるべく待つ。
集中力はできるだけ遮らない。
→→なるほど、つまり!
家のあっちこっちに長男の本が散らばっていて、
わりと私は「まぁいいか」ってなっちゃってるんですけれど、
これはOKってことでファイナルアンサー!!??
娘の疑問は一緒に調べる。
自分がわからないことも「おもしろいことに気付いたね!」「確かに不思議だね!」って伝える。
→→なるほどなるほど!
つまり私がその場をごまかすために、
「いい質問だね!」ってとりあえず言っていたアレは、ファインプレーだったってことでOK!!??
Q、自分のズボラっぷりを正当化するための1冊ですか?
A、返す言葉もない……
「動物園に行っても、ゾウではなく柵のところの虫を見ているので、待つ」
わかる――!!
美術館に行ったのに、外の水場でずっと虫を見ていた少年、私、知ってます!(笑)
「道端にうずくまって、何かを見始めて動かないから、待つ」
わかる―――!!!!!!(笑)
とにかく待つ。待ちの人生。
もし何かに熱中して動かなくなってしまったけれど、
どうしてもその場から移動したい時は、子どもが見ているものを写真に撮っておくそうです。
「これでいつでもいくらでも見られるからね」と言って。
なるほど!!
「これを子育てに反映しなくては!」っていう、焦らされるような感じは個人的にはありませんでしたが、
「これ、やってみたい!」っていう情報はいくつもありました。
たとえば「葉っぱの色、ネーミングゲーム」。
葉っぱの色をいろいろな表現で答えてみるという、外遊びゲームです。
「アボカドの中身色」「光があたったコップ色」「まだ甘くないバナナ色」などなど……。
これはやってみたいなって思いました。
楽しそう!
長男と、昔、こんな色作り遊びをしましたし、
次男は次男で、紫を「ブルーベリー色」とか言っていた頃があった気がする。
今、やってみたらどうなるのか気になるところ!
イギリスで子育てをされていた摩耶さん。
日本の習い事だと人気なのは、水泳、ピアノ、英会話……とかそのあたりだと思うんですが、
イギリスで人気の習い事は、なんと演劇!
演劇!!!???(びっくり)
自分をいろいろ表現していく場なのだそう。
おもちゃも少なくして、かわりに空き箱やらいわゆる「ガラクタ」を置いておいたほうが、
集中力が2倍続き、想像力が生まれるというデータもあるそうで……
はいはいは――い!!
ガラクタ、いっぱいあります!!!!(笑)
とりあえず次男と一緒に、
「キラキラのポーズ!」「爆発のポーズ!」「溶けるポーズ!」とか遊んでいたら、
本を読んでいたはずの長男も参戦してきたっていう写真をぺたり。(笑)
本の中で「ぜひやってみてください」ってオススメされていたのは、
子どもに「おかあさんのマネをしてみて」って言うものでした。
待って。
待って待って。
これ、いったい何が飛び出すのか気になるけれどめちゃくちゃ怖い!(笑)
もちろん、全部が全部、本の通りに!っていうことはなくて、
我が家と方針が違ったところもあります。
たとえば摩耶さんは、「絵を額に入れて、間隔をあけて飾って、おうち美術館にする」「絵を直貼りはしない」って言っているんですが、
我が家、がっつり直貼りだし、ぎゅうぎゅう詰め!!(笑)
我が家の場合は、こういう美術館よりも博物館のイメージだったりするので、
ぎゅうぎゅう詰めだったり、天井からぶら下がっていても楽しいかな!って感覚だったんですが、
前に長男の絵の隣に、次男の絵を額入りで飾ったら、次男がとっても喜んだのを思いだしまして。
そういえばそうだった!
美術館ゾーンも作ろうかと悩ましいところ……。
そういう気付きや、見直すタイミングをもらえるのも、育児本のよいところなんだろうなと思います。
もう一度、摩耶さんの育児のポイントを振り返ると、
①道具を準備すること
②気長に待つこと
③驚いてあげること
そして、④ひとつのケーキを買うこと。
この「ひとつのケーキを買う」タイミングについては、ぜひ、本の中で!
「誕生日の時!」とか「試験に合格した時!」とか、いわゆる一般的にケーキが登場する場面ではなくて、
「なるほどなぁ」って思ったケーキのタイミングでした。
***
さて、本の中では娘さんが使用している画材の紹介もありました。
そこには私が以前から欲しかった透明クレヨンも!
いや――買っちゃったよね!!!
もうこれは買うしかないとばかりに!!!(笑)
次男が色を塗るとこんな感じ。
(※コーン部分の下書きは私)
主線を消すことなく色が塗れるので、すごくいい!!
色鉛筆より広範囲を一気に塗れるし、
クーピーと違って色が混ざるのが楽しいです。
指でぐりぐりしていると、まるで絵の具みたいな混ざり方!
こちらも次男作品。
ペンで直接ガリガリ描いたお城に、透明クレヨンで色を塗っていました。
この絶妙な色の混ざり方!!
透明クレヨン、ステキすぎる!!!
一方、長男は最近細かい絵を好むので、
クレヨンはどうも相性がよくないようで、固形絵の具を使ってみました。
これがですね、普通に水彩絵の具を出すよりも手軽でラクチン!
今回はダイソーの固形絵の具で試してみましたが、
使い勝手がよさそうなら、もう少しちゃんとしたやつを買いたい……。
さて、次男が描いているアイスだとか、長男が描いている絵は、
実は摩耶さんの本の最後に掲載されていた「お絵描きワーク」を使ってみました。
あらかじめ描かれている絵に、自由に絵を付け足してみよう!というワークです。
次男は大張り切りで取り組んでいましたし、
長男も「こういうのが毎日授業であったらいいのに」って呟くくらい楽しかったようです。
まだ塗り途中ですが、「クジャクの羽を考えてみよう」というワークの長男作品。
リンゴが釣りをしていたり、桃が川でラジコンボートを操縦していたり、昆虫の射的屋があったり、自由!!!(笑)
同じワークを、次男は「虹色にするー!」って色鉛筆を束にしてぐりぐり羽を描いていました(笑)
あ、ちなみにここはですね、喫茶店です。
この日はなんだかめちゃくちゃ気持ちが疲れていて!
このまま放課後の公園遊びに行ったら、うっかりブラックmikiが降臨しそうだったので、
子どもたちを誘って喫茶店へ。
お絵描きしたり本を読んだり、まったり過ごしました。
そういう日もあるある(笑)
色鉛筆は36色。
本数がありすぎても迷うので、このくらいでちょうどよく使っています。
長々と語ってしまいましたが、
本棚に1冊、お守りのように置いておきたいなと思える育児書。
そんな本に出会えてよかったです。
余談。
「おかあさんのマネをしてみて」と兄弟に言ってみたところ。
次男には「できないー」とパスされましたが、
長男はしばし考えた後、ソファにぴょーんとダイブして、
「あーつかれた――!!!」
ってやりおった!!(笑)
……たいへんだ。
子どもって、よく見てる。(笑)