第4次北伐の余韻も冷め止まぬうちに、再び僕は奥多摩の地へ足を踏み入れました。













今回は一抹の不安もありましたが、「お肉は一松!」と気合も十分です。














それから魚はおそ松で、野菜はから松、お味噌はじゅうし松とさらなる気合を入れてみました。


いつのも景色を眺めながら僕はキャンプ場へと足を踏み入れました。















取り敢えず無心でクナイを設営して、のんびりとソロキャンプを愉しむことにしました。















今回は放流日に合わせているので、次の日は放流魚狙いです。まずは釣りの神様へお呪いのビールを捧げました。














所狭しと餌釣り師の皆さんが釣り糸を垂らし、フライでは釣りにならないことが容易に予想できる中、今回はルアーフィシングをすることにしました。















前回の釣行でフラフィッシングではナチュラル・フィールドで釣ることは難しいことを思い知らされたことも勿論あります。














インストラクターかベテランの方に習っていれば少しは釣りが上達するのかもしれませんが、試行錯誤を繰り返して自分で課題を見つけていくやり方が性格的に合っているようです。
 














しかしフライフィッシングを始めてからは釣れないことが日常化してしまい、全ての歯車が狂い始めているように感じています。時々、そんなことを考えると全てが初めから間違えていたのではないかと思うこともありました。
















そんなことを考えながら、釣れたら『もっこす』、釣れなかったら『赤辛』なのに、お腹が空いたので『もっこすラーメン♡』を食す。
















この日はお空で神様が悲しんでいたのか1日じゅう小雨が降っていました。僕はテントにタープを小川張りのように連結して、読書をしながら夕飯は簡単におでんで済ませました。















 
雨降りと焚き火の音楽を聴き、オノデン坊やのようにおでんを食べて、マッチ売りの少女のように焚き火に薪をくべていました。



焚火とおでんで大分身体は温まりました。けれども季節はタイタニック号が沈没するようにゆっくりと進行していて、夜の暗闇は肌寒く感じました。
















次の日は早朝4時過ぎには釣り座をおさえる為に椅子を置きました。それからコーヒーを淹れて焚き火でモーニングを作りました。

















7時頃には放流が始まると思っていたのですが、結局放流は9時過ぎになりました。


















僕はすっかり待ちくたびれてしまったので、釣りをする気さえも無くしてしまいました。





 








それに久し振りのルアーフィシングだったので、腕が鈍っていて以前ならしないようなミスもしていました。


僕が幾ら本気を出して真剣に釣りをしても絶対に魚なんて釣れる訳がないと近頃は感じていました。
















最近では釣りをしている時間よりもキャンプをしている時間の方が楽しいとさえ思えるようになっていました。




だから釣りなんて絶対にしないと思ったので、僕はもう釣りをしないことに決めて、フィッシング詐欺みたいな事をしてしまいました。



本当に申し訳ございませんでした。












 




周囲の餌釣り師の皆さんはまだまだ真剣に釣りを続けていましたが、僕は釣りなんてする気にもならなかったので昨日食べなかったお肉を焼くことにしました。














僕は独りスーパーのお肉コーナーで流れる『お肉食べようの歌♪』を口ずさみながらお肉を焼きました。
















僕は七色のVOICEを持っているので、『お肉食べようの歌♪』の子供のような声も真似できるのです。














だから時々ワイフからラインモバイルのCMの本田翼ちゃんのモノマネとお肉食べようのモノマネのリクエストが入るのです。

















僕はお肉を食べながら呑気に釣り人達の姿を眺めていました。


















兎に角、遠目からでもベテラン風味と思しき釣り人たちがフィールドを所狭しと牛耳っていらっしゃいました。














僕はどう考えても勝ち目の無い戦いに足を踏み入れている様な気分を味わいました。











どう考えても勝ち目の無い目の前の光景に自分自身を重ねていました。




頑張れ、お父さんとお子さん・・・






それから僕は帰り支度をして、奥多摩の住民の皆さんに感謝をしながらお家へ帰ることにしました。






「まあ、飲みなさい!」



























「お疲れさまです♪」















相変わらずやっていることが変わり映えしない、インスタ映えのしない日常を過ごしていたのであります。













少しずつ紅葉し始めた第5次北伐の奥多摩キャンプでした。




(おしまい🐾)