そう、僕はすっかり忘れていました。

解禁日の奥多摩が餌釣り師達の巣窟となって、釣り堀状態になってしまうことを・・・


既に沢山の人が放流場所を陣取っていたので、人気のない所まで歩くことにしました。













川をジャブジャブと横切り、腰までの水深の川を腰をくねらせて渡り、人がいない所までテクテクと歩き続けました。


兎に角、誰も居ない川でひとりで釣竿を振りたかったので、放流場所から距離を取ることにしました。



途中には誰も居ない川でふたりの愛を確かめたい、確かめたがり屋なカップルなどもいらっしゃいました。




僕は良さそうな淵のあるポイントで歩みを止めて、腰を下ろしてお昼をとることにしました。

















お昼は『熊本もっこすラーメン』を作ることにしました。液体スープには誇らしげに『自社開発』という文言が刻まれていました。




















やはり『自社開発』のラーメンスープは食べる人を最高の気分にさせてくれると僕は感心しました。





















けれどもラーメンって、スープは自家製が当たり前なんじゃないかとも思いました。

















僕がラーメンをもっこすしていると、何処からともなくもっこすしていない年輩の釣り師の方が現れて、僕が狙っていた淵の辺りを眺めながらもっこすしようとしていました。


僕はまさかもっこすしてしまうのではないのかと、もっこすしかけたラーメンを自家製スープに戻してもっこし加減を微調整しました。



すると年輩の釣り師の方が少しはにかむようにゴシゴシともっこすし始めました。


年輩の釣り師の方は実に美味そうに煙草を口に咥え、「今日の為に特エサの川虫を用意してきた。」と僕に向けて言葉を放ちました。














結局、解禁時間の12時には対岸にもうひとりルアーマンがもっこすしようとしていました。




それから僕たち3人は仲良くもっこす、もっこすと竿を振り回しました。
















ひとりがもっこすすると、続けてもうひとりがももももっこすってやります。僕もそれに続けて可愛くもっこすとやり込めます。


誰もが真剣にもっこすしているし、勢い余ってもっごすとかもっこずするのですが、誰の竿も絞り込まれることはありません。















僕は色々と動き回り、全力でもっこすするのですが、少し本当のもっこすとは違うんじゃないかと思いました。

















諦めて放流場所に戻るとベテラン釣り師の皆さんは楽しそうにもっこすしていらっしゃいました。














そんな『もっこす祭り♡』で、餌釣り師の皆さんはもっこすフィーバーをご堪能されていらっしゃいました。


僕は喧騒から逃れるように上流へと向かい、独りしっぽりともっこす、もっこすと繰り返すのでした。




本当はこうなる筈だったのになぁ・・?



















何がもっこすだやい!!



















もっこすのバカ野郎・・・



くすん(泣)














自分の不甲斐ないもっこす加減に嫌気がさしたので、ほうほうの体で帰り支度を始めました。
















それでも釣りは楽しくて、もっ少しもっこすしてみても良いかなとも思いました。






  







もう少し大人になったら、もっともっと逞しくもっこすできれば良いなと僕は思いました。




このように奥多摩の解禁日は皆が楽しそうにもっこす、もっこすとしていましたとさ・・・











もっこす もっこす♪


もっこす♪ こすこす・・・♪♫





(おしまい🐾)