相互にますます深く依存し、浸透し、介入・関与・拒否する権限を、正式に認め合うことはないとしても、明確に意識している諸政府の連合体として、この地球を支配する最高位?の種族はさまざまな秩序を築いてきました。

 

ウクライナとガザにおける2つの戦争・組織的暴力、破壊と殺人が続くことに、政治的な合意で暴力を一定の秩序の下に封鎖する、21世紀の安全保障メカニズムが応じます。

 

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移民・難民に関するFTの論説とビデオ(The Migration Debate: a Challenge for Liberal Democracies?)を観ました。

https://www.youtube.com/watch?v=-eh4RK8bkZE&t=177s

 

Martin Wolfは経済学の視点でロジックを整理しています。

 

「移民の最適レベルはどれくらいですか?」・・・「その答えはエコノミストに決められない。それは、だれにとって最適なのか? いつ(どのような条件で)最適なのか? 移民による利益をどのように定義し分配するか? という問題になります。」「それは複雑な現象であり、その決定は政治的な問題です。」

 

ケンブリッジ大学のCatherine Barnardによれば、格安航空券や携帯電話が普及した世界で、国連の難民条約は時代錯誤です。EUの移民協定では、亡命の権利を個人にではなくEUの審査権限として認め、その認定作業を加速しています。しかし、受入れを加盟国全体に配分する強いメカニズムを入れても、最初に入国する国、ギリシャやイタリアの負担が大きいでしょう。これに対して、境界から遠い北欧などは受け入れを拒否することで罰金を支払います。

 

移民・難民を適切に議論する言葉が欠けている、と指摘します。移民には幅広い人々が含まれています。これをバランスよく議論できる人が欠けています。左派と右派に二極化するのではない、ミドル・グラウンドを示して有権者の議論を促すべきです。その中で西側社会の必要を反映させることが政治家の責任です。

 

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資本市場の統合が進む中で、貨幣が「脱領土化」していく、というB.J.コーエンの研究を読み始めました。

 

国家主権と思われていた貨幣の発行は、今や、その供給を独占する寡占市場でしかなく、各国家は需要側の変化を管理し、競争する諸国家を意識した戦略によって、グローバルな市場圧力を回避・誘導しなければなりません。ある者はドル化し、ある者は地域通貨圏を模索し、ある者は資本市場を遮断します。

 

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トランプの脅しは内外で分断を強め、その警告は予言です。国境に高い壁が築かれ、NATOは解体し、移民と米軍・米ドルの利用に課金するでしょう。

 

UNHCRのRuven Menikdiwelaは、移民・難民を合わせて、その移動全体を合法的な過程とし、必要な投資と責任ある対応を求めました。都市国家と帝国との間に、多くの政治共同体は位置しています。