市民的な秩序を回復するために、なんとかしてテロや空爆をやめさせたい。国連総会や安保理、あるいは、アメリカ外交にも、解決を期待できないのであれば、どうしたらよいのか。
私は考えました。
政府と民間からなる国際義勇軍を組織し、ガザ地区の北から、およそ10キロ余りの非常線を張って、ハマス兵士の拘束と排除とを進めます。非常線は、市民生活を守ることを宣言し、少しずつ南下していきます。銃器を没収し、軍事拠点を封鎖しながら、非暴力の支援活動や市民生活を損なわないよう、各地区の市民代表たちが確認します。
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The Economistの記事は、アフリカのクーデタ地帯が拡大しており(ギニア、スーダン、マリ、ブルキナファソ、ナイジェリア、チャド、そして中央アフリカ共和国、ウガンダ、コンゴ民主共和国へ)、それを抑える仕組みや勢力がないことを懸念します。
人口の半分以上が若者であり、彼・彼女たちは独裁者を倒した後、改善されない経済状態、食糧の価格高騰、特に、十分な雇用機会がないことで、民主主義への失望を強めています。ポピュリストや軍事政権が経済運営を改善するとは思えません。
アフリカが急速に戦争・内戦を抜け出し、民主的な統治、積極的な投資と雇用によって経済成長を実現するようになった。そういう記事を読んだのは、何年くらい前のことだったか。
食糧生産や環境問題にも、革新的な方法で、新興諸国が取り組み始めた。旧工業諸国や老人大国には受入れがむつかしい投資でも、それを積極的に成長の機会にできる国がある。そういう記事も読みました。
安全と教育への投資に全力で取り組む、民主的な指導者のいる都市や地域に、輸出向けの生産拠点が雇用を拡大するとき、アフリカ全体のダイナミズムがもたらす雇用や利益を全世界が享受できます。
平和と民主主義を支持する土地と、ダイナミックな企業を探して、投資情報を集めるエンジェル投資家集団が民間資本の流れを促進するような国際システムに変わっていく。そういう記事も読みました。
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富裕諸国は移民・難民危機を再現しています。移民排斥の声が高まり、難民たちのボートは地中海を漂流し、難破して多くの犠牲者が出ています。
イギリスの保守政権は難民をルワンダに移送し始めています。イタリア右派政権は難民を海岸線で阻止するため、EUとしての国境警備隊を拡充し、欧州委員会とともにアフリカ側の協力を得るため政府への資金供与を約束しました。
ヨーロッパの抱える問題は、少子化、高齢化、労働力不足です。医療サービスや高齢者の介護は、ますます移民労働者に依存を深めています。難民ではなく、労働者として、受け入れる制度的条件があれば、働きたいと思う難民たちが多くいると思います。
将来、ヨーロッパや日本の高齢者たちが暮らす村や町は、成長する新興都市や諸国のダイナミックな変化に参加する若者たちからの税金で維持されるでしょう。あるいは、高齢者たちを生活費や介護サービスの安価な土地へ輸出します。
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世の中のことに倦み、疲れたとき、池波正太郎の『鬼平犯科帳』を読み、あるいは『剣客商売』、『仕掛人・藤枝梅安』を読みます。忘れたころに、何度も。
ガザ地区にも、イスラエル兵士30万人が侵攻するより、鬼平を100人派遣する方がよいでしょう。その部下には、宗派や部族に関わらず、鬼平を信頼して社会正義に奉仕する者たちが集まります。
市民秩序のための非常線。それは、TEDでブライアン・スティーブンソンが語った夢想、黒人の若い被告男性を裕福な白人の高齢男性に変身させること、に少し似ているかもしれません。
◆「司法の不公正について話さなければなりません」
