The Guardian, Tue 24 Nov 2020
Brexit stems from a civil war in capitalism – we are all just collateral damage
George Monbiot
カオスが広がっている。政府がそれを増幅する。UKの、特に北アイルランドの、企業や政治家が移行期間の延期を望んでいるが、ボリス・ジョンソンは無視している。何が起きようとも、われわれは1月1日にホワイト・クリフから飛び降りる。
なぜこうなったのか? 私が信じるところ、ブレグジットは資本主義の内戦である。
資本主義的企業には2つのタイプがある。1つは、国内の訓練された資本主義だ。国家行政と協力し、安定性と予測可能性から利益を受け、汚い手を使う、悪辣な競争相手が規制されることを好む。こうした企業は、飼いならされた、弱体な民主主義と共存する。
もう1つは、軍閥型資本主義だ。資本蓄積にとって制約となるものすべて、税金、規制、公共サービス、が違法である。利潤追求を妨げるものは何一つ許さない。それはハイエクFriedrich Hayekやアイン・ランドAyn Randのイデオロギーである。彼らは、社会を犠牲にするような、富裕層による支配体制の完全な自由を、「リバティー」とよんで信奉する。
例えば、ハイエクはピノチェトのチリを訪問し、「リベラルな独裁体制」のほうが「リベラリズムを欠いた民主体制」よりも好ましい、と述べた。ブレグジットは、軍閥資本主義にとっての大きなチャンスである。資本主義と民主主義との危なっかしい停戦状態を吹き飛ばす。
カオスが正当化される。困難な時代には、規制を解除し、ビジネスが再びわれわれを豊かにする自由を許すべきだ、と。ジョンソン政権の「合意なき離脱」は、最も野蛮な資本主義の制約さえも解除する。
訓練された資本主義はブレグジットを恐れる。ルールに従うビジネスで得た市場の優位が脅かされるからだ。規制がなくなれば、軍閥が彼らを一掃する。ジョンソン政権は軍閥から金で買収されている。
ブレグジットは、UK全体の利益に従うものではない。Rupert Murdochマードックのような人々にとって、UKは、最も豊かで、最も強力な、諸民族のための防壁だ。チリやインドネシアのような国をフリー・ポートにすることと比べて、UKははるかに大きな戦利品だ。
Nigel Farageファラージのような連中は、煙幕でしかない。外国人排斥や文化戦争によって、経済・政治的利益の闘いを見えなくする。
われわれは、資本主義の内戦に取り残されたままだ。