NYT July 29, 2020

My Torture at the Hands of America’s Favorite African Strongman

By Bobi Wine (a musician and a member of the Parliament in Uganda)

 

警察による暴力はグローバルな危機である。しかしアメリカは、1986年以来、ウガンダの大統領であるYoweri Museveniを支援してきた。彼の治安部隊は議会の野党議員を攻撃し、大統領に反対する民主主義的な行為を粉砕しようとした。

 

これは私の経験からも言えることだ。私はウガンダ議会の代表であり、ミュージシャン、活動家、そして、ピープル・パワー運動の創設者である。この3年間、人口の8割を占める、貧困に苦しむ若者たちのために、社会、経済、政治の変革を求めてきた。

 

4月19日、私の仲間、29歳の議会代表であるFrancis Zaakeが、逮捕されて拷問を受けた。それは、3月31日に、予告なしに政府が導入した、コロナウイルスの厳格なロックダウンに起因する。多くの市民は働けなくなったのだ。議員たちが選挙区の住民に食料を配ろうとすると、ムセベニ大統領は逮捕すると脅した。しかし、実際、与党の議員たちは配ったのだ。そのメッセージは明白だ。体制を支持するか、飢えていろ、と。

 

選挙で議員となった者や支持者たちを攻撃するのは、民主主義という考え方に対する攻撃に等しい。ウガンダはムセベニ独裁の下で34年間を過ごした。最高裁判所は、過去に2回、ムセベニの当選を翻そうとした。2016年の大統領選挙では、対立候補が自宅軟禁状態に置かれて、裁判所に不正選挙を告発できなかった。

 

ピープル・パワー運動の支持が拡大すると、ムセベニの弾圧はその頻度と野蛮さを増した。2018年8月13日、私は仲間と北部の町Arunにいた。野党候補の選挙戦を支援していたのだ。突然、ウガンダの特別警察部隊がわれわれのホテルを襲撃した。私のドライバーが撃たれて死亡したが、彼は私の身代わりになったのだ。立候補し、選挙に勝利したKassiano Wadriを含む、34人が逮捕された。われわれは1週間以上も拘束され、拷問を受けた。解放されたとき、助けなしには歩けなかった。

 

2017年9月、野党議員たちはフィリバスターで、1995年憲法が定めた大統領の年齢制限、75歳を撤廃する法案を阻止しようとした。ムセベニ大統領は2021年に75歳になる。9月19日、法案が提出されたとき、ムセベニは議会周辺に装甲車タオ武装警察官を配置した。われわれのフィリバスターは1週間続いたが、27日に議会に現れた多数の職員たちによって排除された。私を含む約30人の議員が逮捕された。2017年12月に年齢制限は撤廃された。

 

私は貧困の中で育ち、幸運にもミュージシャンとして成功した。私はすぐに、汚職、貧困、弾圧について歌うようになった。音楽は人々に勇気を与えるが、彼らが本当に力を得るのは政治を通じてだけである。だから私は議会に立候補した。

 

先週、私と仲間たちは、2021年はじめに予定されている大統領選挙に向けて、国民統一プラットフォームを立ち上げた。われわれは民主的な統治を求める。治安部隊や司法、その他の機関を政治から切り離すこと。地域に平和をもたらし、汚職の蔓延を終わらせること。それはウガンダ経済の繁栄につながる条件だ。

 

アメリカ政府がムセベニの逸脱を容認する姿勢を取らなければ、われわれはこれほど長く苦しまなかっただろう、と私が残念に思う。ムセベニは、ソマリアやイラクの治安部隊と並んで、ペンタゴンが親密な関係を維持する、アフリカの安全保障における同盟相手である。

 

国際社会はわれわれを拷問する者への支援をやめて、民主主義のために立つべきだ。