The Guardian, Thu 6 Dec 2018
Macron’s politics look to Blair and Clinton. The backlash was inevitable
Larry Elliott
街頭を埋める暴徒たち。駅には炎が走る。パニックになってスーパーマーケットで買い占める。カオスの国だ。それはBrexit後のディストピアを示すイギリスではなく、反ポピュリズムの我流チャンピオン、エマニュエル・マクロンが居るフランスだ。
彼の公式写真は、ド・ゴールの戦時回想録を前にして、デスクに座っている。国民へのメッセージは明らかだ。私はド・ゴールのような、強い指導者になるつもりだ。私はド・ゴールのように、小さな政治にかかわらず、国益によって支配する。
マクロンがエリゼ―宮に着いたとき、新しい政治家と称賛された。しかし、彼は未来の政治家ではなく、過去の政治家たち、ビル・クリントン、トニー・ブレア、ゲアハルト・シュレーダーの伝統を継ぐ、最後の官僚国家型中道派である。
アンゲラ・メルケルの前任者が、マクロンの真のモデルであった。シュレーダーこそ、2000年に入って、厳しい労働市場と社会福祉の改革を行い、ヨーロッパ最大のドイツ経済の競争力を高めた。マクロンは、同じ処方箋がフランスでも機能する、と考えた。
第1回投票では4人に1人の支持であったが、決選投票で大統領になったマクロンは、構造改革の権限を得た、と確信した。富裕層に減税し、解雇や雇用を容易にし、鉄道労組と闘った。反発は時間の問題であった。
当選後のハネムーン期に、マクロンは通貨同盟を強化するため、ユーロ圏の予算をユーロ圏が管理する改革を提唱した。それが成功するとしたら、ドイツがフランスを対等と見なすときだけだ。ドイツからの敬意を得るため、マクロンは、シュレーダーの下でドイツが採用した厳しい改革をフランス経済に求めた。
しかし、政治家たちは理解しなければならない。金融危機と10年に及ぶ生活水準の停滞は、政治的に何が可能なことか、決定する力を持った。望ましいものであるが、気候変動を抑える増税が実行可能であるためには、他の減税で相殺しなければ生活水準を低下させる。それは有権者が拒む緊縮策なのだ。
それはド・ゴールではない。マリー・アントワネットだ。「(パンがなければ)ケーキを食べたらいいのに。」