NYT April 23, 2018
Macron Meets His Moment of Truth
By Sylvie Kauffmann
マクロンEmmanuel Macronは、勝つ見込みがない候補者と思われていたが、地滑り的な大勝利を収めて世界を驚かせた。
1年経って、フランス大統領として彼はアメリカを公式訪問し、変身した。国内で、その栄光の多くは消え去っている。大統領は大いに語り、大いに歩いたが、その改革は容易に進展していない。フランス国民は違う形で歩き、抗議行動を起こしている。上からの改革に反対しているのだ。マクロン大統領は、今、真実の瞬間を迎えている。
人々は1968年5月の革命を思い出している。そのとき抗議活動はソルボンヌ大学の1人の学生から始まった。政府と学生との衝突に、労働者たちが加わった。数週間で、ゼネストがフランス全土をマヒさせ、ド・ゴール将軍に抗議した。将軍はその打撃から回復することなく、翌年の国民投票で敗北し、引退した。
今も、フランスには多くの不満があふれている。鉄道労働者たち、エアフランスのパイロットたち、弁護士たち、病院や介護ホームのスタッフたち、年金生活者たち、エコロジストたち、自動車を運転する人たち。そして、もちろん大学の学生たちだ。
マクロンはテレビ・インタビューで、かつて1968年の革命に参加したジャーナリストから質問を受けた。「あなたは1968年の弾圧を再現したいのか?」 大統領はその喩えを否定した。今は「闘争が集結している」のではなく、「多くの不満が凝固している。」
それは正しい。2018年は1968年ではない。
1968年5月、フランスは5%の成長を実現し、国民は若かった。学生は少なく、多くがブルジョアの子どもたちであった。工場労働者がもっと多く、労働組合が強かった。最大の組合C.G.T.は共産党と緊密な関係にあり、投票の20%を支配した。5月革命は、二十歳のベビーブーマーたちが、第2次世界対戦とアルジェリア戦争で形成された、ド・ゴール主義者のエスタブリシュメント、その保守的な権力に対抗する革命であった。彼らの自由に向けた爆発は、レイモン・アロンの言う、「情緒的錯覚」であった。
21世紀のフランスは、一層、深くヨーロッパに統合され、他の18か国と通貨を共有している。世界経済危機からようやく抜け出したが、グローバリゼーションが職場を破壊し、労働組合は弱体で、分断されている。失業率は9%に達し、高等教育機関は民主化され、移民が社会構造を変えた。共産党や社会党、そのイデオロギーは壊滅した。2017年の大統領選挙第1回投票で、票の半数は、ポピュリスト、反エスタブリシュメントの候補者たちが得た。フランス社会がこれほど分断されたことはかつてなかった。
事態は50年前よりも複雑だ。2018年のストライキでは、福祉国家の黄金時代が終わり、規制緩和を脅威とみなし、ド・ゴールを聖なる偶像とする。マクロンは彼らに、世界が変わったと告げるが、彼がエコロジストや学生を扱うやり方は、ド・ゴール主義の再現だ。5月革命の著名な学生指導者の1人が、今はマクロンの支持者である。
マクロンが改革に失敗すれば、その代償は非常に大きい。