終わらない「デジタルな終身刑」
——動画サイトへの流出と、いたちごっこの現実
グルーミング事件の被害者が性的動画サイトにアップロードされていることが公に確認され、大きな社会問題となったのは2010年代前半(2012年〜2014年頃)です。
これは、ロッチデールやロザラムでの大規模なグルーミング・ギャング事件が発覚し、裁判が進む過程で、「証拠」としての動画がネット上に流出している実態が浮き彫りになった時期と重なります。
そして、悲しいことに、その「いたちごっこ」は2026年現在も、より巧妙な形で続いています。
1. いつ頃確認されたのか:発覚の経緯
・2012年〜2014年(ロザラム事件等の発覚時):
警察の捜査や被害者の証言により、加害者が少女たちを支配するために撮影した動画が、すでに海外のアダルトサイトやP2P(ファイル共有ソフト)に流出していることが確認されました。
・2010年代中盤:
被害女性たちが成人した後、自分たちの過去の映像が依然としてネット上に残っており、それが「コンテンツ」として消費され続けていることに絶望し、削除を訴える声が相次ぎました。
・2019年以降:
イギリス政府が「オンライン安全法」の議論を本格化させる中で、こうした動画の拡散が「国家的なデジタル・クライム」として再定義されました。
2. 「いたちごっこ」が今も続いている理由
2026年現在、テクノロジーの進化が皮肉にも「いたちごっこ」を激化させています。
・海外サーバーの壁:
イギリス国内で規制をかけても、サーバーが規制の緩い国(東欧、東南アジア、中東の一部など)にある場合、削除要請が無視されます。
・AIによる偽装と拡散:
削除してもAIが自動的に再アップロードする仕組み。
・「ディープフェイク」の技術が悪用され、元動画を加工して検知を逃れたり、さらに過激な内容に偽装されたりするケースが増えています。
・ダークウェブと有料プライベートサイト:
一般的な検索にはかからない「ダークウェブ」や、高額な会費を払う「クローズドなコミュニティ」内での流通に移行しており、警察の監視が届きにくくなっています。
3. 被害女性たちの終わらない苦しみ
10代で魂を壊されるような暴行を受け、その映像が世界中に晒され続けるという事態は、
「デジタルな終身刑」
とも呼ばれます。
・削除要請をしても、数日後には別のサイトで復活する。
・自分の映像が「性的嗜好のカテゴリー」として分類され、見知らぬ人々に消費される。
この現実は、被害者の社会復帰を著しく阻害し、精神的な平穏を奪い続けています。
日本への教訓:一度流れたら「終わり」という現実
イギリスの事例が示しているのは、「事件が起きてから対処するのでは遅すぎる」という残酷な事実です。
・予防の重要性:
一度ネットに流出した「魂の破壊」の記録を、完全に消し去ることは現代の技術ではほぼ不可能です。
・日本保守党が掲げる「未然の防除」:
だからこそ、日本にこうした「異質な犯罪構造(コミュニティ単位での組織的搾取)」を持ち込ませないこと、国境とコミュニティを厳格に管理することが、日本の少女たちを「消えない動画の犠牲者」にしないための唯一の解決策となります。
「いたちごっこ」が終わらない以上、「最初の一歩(流入と発生)を許さない」という政治の意志こそが、最も人道的で現実的な選択だと言えるのではないでしょうか。