私たちは、「4次元」と聞くと、なぜか心揺さぶられる。昔少年の頃、SFなどでよく摩訶不思議な世界を描いてくれたりしていた名残りだろうか。

 

私たちがふつうに暮らしているのが「3次元空間」で、縦・横・高さに座標軸という尺度を持った空間だ。これに、1次元分加えると、「4次元空間」となるのだが、その1次元分の座標軸がなんと「時間」だというのだ。

 

これは、ふつうの私たちの感覚ではピンと来にくい。4次元目の「空間」を構成しているのが「距離」ではなく「時間」だというのだ。

 

私たちのふつうの感覚では、空間と時間は全然違って感じられるものだから、実際には同じものだと言われても、「はい、そうですか」と簡単に割り切れる代物ではない。

 

例えば、空間は何かの乗り物に乗っていない限り勝手に流れて行かないが、時間の方はこちらのことはお構いなしに勝手にどんどん流れて行ってしまう。それほど、空間と時間は、私たちのふつうの感覚ではわざわざ断る必要がないほどに、根本的に違うものなのだ。

 

よく3次元から4次元になると、SFの世界では、この3次元空間をどこからでも出入りできるような凄い状態になったりする。まさに、4次元目は死角のない万能の乗り入れ通路みたいなことになっている。

 

昔、初代ウルトラマン(1966年7月17日から1967年4月9日までTBS系列で毎週日曜19時から19時半まで放映された)の第17話「無限へのパスポート」で、四次元怪獣「ブルトン」というのが出てきた。

 

この「ブルトン」という名前は、芸術関係にちょっと詳しい人ならわかるが、シュールレアリスムの創始者アンドレ・ブルトン(1896~1966)に因んで付けられたと言われている。

 

このブルトンという怪獣が他の怪獣たちとそれこそ「次元が違う」くらいに画期的だったのは、ある3次元空間と別の3次元空間を、断続的に繋げていることだった。

 

当時まだドラえもんの漫画やアニメなど存在していなかった少年にとって「どこでもドア」ならぬ、この4次元怪獣にすっかり魅了されてしまったものだ。

 

とにかく4次元目の座標軸は万能らしい。子供心にそう思って胸を膨らませたたものだ。

 

2.1 4次元怪獣ブルトン

(出典:http://blog-imgs-19.fc2.com/u/l/t/ultramanasina/20080111141808.jpg)