用事があって現地語の先生とお出かけ。
(先生に通訳をお願いしました)
帰りにお礼も兼ねてお茶をしたときに、
現地の出産、子育て事情を聞いてみました。

そんなものはありません。
今でも、「赤ちゃんのぶんまで食べる」というのが
主流の考えのようです。
私がクリニックで見かける妊婦さんも、
かーなーりbigです。なので、「アンタ、本当に妊婦?」
というような目でいつも見られています。
自分では、だいぶお腹がでてきたな~と思うけど、
周囲の人からは、横から見れば妊婦だとわかるけど、
前後から見たり、座ってると妊婦に見えないと言われます。
ちなみに、ココナッツのジュースが、
安産にいいそうです。私も飲もうかな~。

以前に書いた気がしますが、
生まれる曜日や時間を気にするこの国では、
計画分娩が可能な帝王切開が好まれています。
特に富裕層にその傾向が強いそう。
私立病院ではほとんど帝王切開なのですが、
(ちなみに私の主治医も帝王切開しかしない派)
産後、2週間とか入院させられるらしく、
手術+入院費で病院の経営にかなり貢献するそう。
他方、公立病院は自然分娩が主流な一方、
70%近くの割合で新生児黄疸がでるんだとか。
(かなり多いですよね…)
例のブルーのライトの光線治療をするのですが、
治療に関する正しい知識がない親たちは、恐怖のあまり、
赤ちゃん連れて、病院を脱出しちゃうらしいです。
Dr.やナースもちゃんと説明してあげればよいものを…。
なので、光線治療器の後ろの壁には、
「ここで赤ちゃんを連れ出して逃げてしまうと、
深刻な後遺症が残るかもしれません。逃げてはいけない」
という標語?のようなものが掲げられているそうです。
すごいな。

紙でも布でもなく、おむつナシ育児なんだとか。
高温多湿なこの国では、おむつはムレるので
かわいそうというのがその理由らしいです。
夜、寝るときは、お布団の上にプラスチックの
シートを敷いて、お布団へ染みるのを防ぐそう。
…なんか、寝心地悪そうだなあ。
生後6ヶ月くらいから、日本でいうところの
トイレトレーニングを始めて、おしっこについては、
それなりにコントロールできるようになるみたいです。
う○ちの方は、おしっこよりハイレベルなんだとか。
トイレトレーニングが完了するまでは、
排泄のたびに水浴びをして、服を着替えさせ、
家の掃除をするそうです。
ほとんどの家に洗濯機なんてないので、全て手洗い。
この国のママは大変です。
ちなみに、雨季は洗濯ものの乾きが悪いので、
七輪のようなものに炭を炊いて、その熱で乾かすそう。
なので洋服は常にスモーク臭。でも防虫効果あり?
そんなわけで、雨季の出産は嘆きの対象だそうです。
私も、雨季のおむつの乾きが今から心配です。

さすがに冷水だと赤ちゃんが泣くので、
汲んだお水を日なたにおいて、常温にしてから、
沐浴をさせるそう。
いずれにしても、お湯じゃないってことです。
乾季は、政府のお水が来なくなることも多いので、
どこの家も井戸水を併用しているのですが、井戸水は、
やはり冷たいんですよー。
しかも、雨季の曇天だと水が常温になるのにも
時間がかかりそうです。

日本では、特に首が据わらないうちは、
前開きのものが主流ですよね。
こちらでは、おむつナシ育児によりおむつ替えの
必要もないので、赤ちゃんのお洋服は新生児時代から、
上下セパレート、そしてなぜか後ろ結びが主流。
生地はコットンだけど、ガーゼとかフライスとか
天竺といった吸収性、通気性に優れたものではなくて、
シャツのような固い綿生地なんだそうです。
もちろん素肌のうえにそのまま。
あんまり着心地よくなさそう…汗とか吸うのかな?

基本的に、ワーキングマザーとかでなければ、
卒乳とか断乳とかそういう考えはなくて、子どもが望めば、
5歳、6歳まででもあげちゃうママもいるそうです。
平均して3歳くらいまではおっぱいあげてるようですね。
離乳食は、日本と同じで生後6ヶ月くらいから
スタートするみたいです。
うちの子も、一部は現地流で育てたら、
たくましくなるかしら??
最後まで読んでくださってありがとうございます。