世界遺産 放浪記 -8ページ目
<< 前のページへ最新 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8

ブリュッセルのグラン-プラス

1998年登録,文化遺産

登録範囲:

ブリュッセル旧市街の中心広場グラン-プラス。110m×70mの広場と周囲の歴史的建造物群

登録理由:

(ii) グラン・パレスはこの地方一帯の文化的・社会的特徴を示す建築・美術様式が融合・折衷されたもので、その高度な成功の優れた例である。
(iv) 公共の広場として類稀な建築的特長を備えたグラン・パレスは、ヨーロッパ北西部において繁栄した商業都市の面影を今に伝えている。

ブリュッセルのグラン-プラス

ヨーロッパの街の中心には大体広場がありますが,ここブリュッセルのグラン=プラスは世界で最も美しいと言われる。ブリュッセルに着いたのが夕方で,初めて見る広場はキレイな夜景。冬の寒い時期でしたが,寒さも忘れて見とれてしまいました。

翌日の昼に行ったら,また全然違う表情で,1つ1つの建物の歴史に思いをはせました。

朝・昼・夜,春夏秋冬,それぞれにいろんなグラン=プラスを見れそうで,またいつか,足を運んでみたい所です。


ちなみにベルギーは食の国。お隣オランダはご飯は家で食べるもの,という文化らしく,外食するとあまりおいしくないそうですが,ベルギーはフランスやドイツに挟まれて3ヶ国語が共通語となっている,ヨーロッパのヘソ的な国。食の文化も交じり合い,どこのレストランでもほぼ間違いが無い,らしいです。実際,食べたレストランはドコも美味しかった。

ゴディバ ノイハウス などのチョコレートは超有名ですが,他にもワッフルやムール貝のワイン蒸し,ビール もおいしかった。って私は貝は食べられないので,嫁の感想ですが。


行き方:私はドイツから電車で入りました。一部の電車はグラン=プラス近くのブリュッセル中央駅には行かないので注意。飛行機でブリュッセル空港へ来た時は,電車・バス・タクシーで。中央駅にInformationがあるので,地図をもらって,グラン=プラスまでは徒歩5分くらい



メテオラ

1988年登録,複合遺産

登録範囲:

ギリシア中部テッサリア平原上で,岩の小尖塔と修道院が並ぶ総面積3.75km2の一帯

登録理由:

(i) ギリシア語で「空中に吊り上げられた」という意味をもつメテオラの修道院群は,独特の芸術的偉業であり、隠遁・瞑想・祈りのための建築の変遷を表わす印象的な例である。
(ii) テオファネスが1527年に作成したフレスコ画はイコンの基礎であり,長期間・広範囲にわたって影響を与えた後ビザンツ様式の絵画様式を表わしている。
(iv) メテオラは14~15世紀の歴史上重要な段階を示す修道院建築として,著しい証左をなす。この頃,初期キリスト教時代に理想とされた隠遁生活が,西方世界(トスカーナなど)と東方正教会の両方の修道院社会によって,メテオラに再現されたのである。
メテオラ
(v) 人が住むのは不可能といわれた場所に築かれながら存続してきたメテオラはいま,時代の危機に直面している。とくに高さ373mの断崖を垂直に昇降するヴァルラーム修道院のカゴの伝統は,消滅の危機にある生活様式の代表例である。
(vii) メテオラの景観は14世紀以降,修道生活が働きかけてきた優れた自然景観を示している。

世界にはこんな不思議なところがあるのかと,想像しきれなかった景色にただ驚く。

岩山が侵食され,巨石が乱立しているのはまだ想像できる。が,その巨石の上に修道院を作り,生活するというのはなんとも想像できなかった。しかもこれらの修道院のいくつかはいまも活動しているという。まさしく複合遺産にふさわしい,自然の為したダイナミックな風景の中にある人々の生活,すばらしかったです。

バスツアーだったので,アクセスが比較的楽な2,3つの修道院をまわっただけ。時間もなかったし仕方が無いのだが,やっぱり自分の足や車で2,3日かけて色々とまわりたかった。

季節が悪いと霧が出てしまい,このすばらしい景色が見れなくなってしまう(実際私の訪れた11月頭では,2日目の朝は少々霧が出た)。

こんな風景に出会うのだから,世界遺産,あなどれない。


行き方:アテネに到着したとき,空港にある旅行代理店で直接1泊2日のバスツアーに申し込みました。アテネからバスで5時間くらいかかったと思う。長距離バスでも行ける(その場合はカランバカという街へ)。が,途中で乗換えなどがあるので,少々高くつくけどツアーの方が○かと。



アテネのアクロポリス

1987年登録,文化遺産

登録範囲:

アクロポリスの丘を中心とした総面積約4万km2の地域

登録理由:

(i) アテネのアクロポリスは自然景観に見事に調和した建築の最高の表現である。ここでは多くの巨大建造物が完璧なバランスのもとに建造・配置されており、それら紀元前5世紀の一連の傑作が、独特で美的な記念碑的景観を生み出しているのである。


アテネのアクロポリス
(ii) アテネのアクロポリスは、地中海世界がローマ・ギリシアを規範としていた時代だけでなく、後の各時代にも深い影響を与えた。近代以降、世界中に作られた新古典主義の建築は、パルテノン神殿やその門(プロピレア)の影響を受けている。
(iii) アテネのアクロポリスは神話のほか、体系化された宗教にも関係する古代ギリシアの宗教の独特な証拠である。アクロポリスには伝説にまつわる逸話が多く残り、その信仰心の高さから多くの神々の名を冠した神殿が建てられ、この地を聖地たらしめている。
(iv) アテネのアクロポリスは1000年以上におよんだギリシア文明の例証である。紀元前15世紀の王宮から、最初の防塞建築であるペラスギ人の防壁、そして紀元161年に建設された音楽堂(オデオン)にいたるまで、公共建築の稀な連続性を見ることができる。これほどの公共建築が1カ所にまとまって保存されている場所は、地中海世界でも珍しい。
(v) アクロポリスは歴史上かけがえのない出来事、思想に直接的に関係している。すなわちこれらの建造物は、プラトンやアリストテレスの教義、マケドニア王フィリッポスの攻撃演説、聖パウロの伝道などの生きた証拠といえる。アクロポリスは人類の文化遺産の重要な一部分を記憶しているのだ。

世界遺産は大きく2つのタイプに分けることができると思う。誰もが知っている有名なところと,ほとんど知られて無いけど行けば感動間違いなし,のところ。中には人によっては…,というところもあるけど。

ギリシャはアテネのアクアポリスは間違いなく前者の中でも日本人なら誰でも知ってるんじゃないかというくらい超有名だと思う。歴史の教科書に出てくるくらい。

街中から丘の上にそびえるパルテノン神殿を見た時,その前に立った瞬間,幾度となく感動がこみ上げてきます。

訪れたのが11月の頭と気候もちょうど良かったので,毎日あちこちを歩き回りました。

が,欲張りすぎてアテネでの時間があまりなく,博物館などは回れませんでしたが,歴史の本を1冊持って街を散策,博物館を見学すると,楽しかっただろうなぁ。


行き方:アテネ国際空港から市街へはエアポートバス・タクシーなどで移動。市街から遺跡へは…,もう歩いてたら見えますんで。少々街中の道は複雑なので,早めにインフォメーションでシティマップをもらった方がいいです。





琉球王国のグスクおよび関連遺産群

2000年登録,文化遺産

登録対象:玉陵,園比屋武御嶽石門,今帰仁城跡,座喜味城跡,勝連城跡,中城城跡,首里城跡,識名園,斎場御嶽

登録理由:

(ii) 数百年にわたって琉球諸島は東南アジア・中国・朝鮮・日本の経済・文化交流の中心として存在した。その歴史は現存する記念碑によって鮮やかに証明されている。

琉球王国のグスク及び関連遺産群
(iii) 琉球王国の文化は特殊な政治的・経済的な環境に栄え,発展したものであり,その文化に独自性をもたらした。
(vi) 琉球における聖地は土着の自然崇拝,先祖崇拝の優れた一例で,現代にいたっても他の世界宗教とともに生き続けている。

2004年2月。実は目的は某プロ野球団のキャンプを見ることだった…

メジャーから逆輸入の大魔神が帰ってきた年の事です。


沖縄は日本の中でも好きな場所。しかし,ダイバーなのにその海は未体験。

プロ野球のキャンプ視察で来るから,季節が悪いんですね…


沖縄の遺跡は,本土のそれと違い,とても鮮やか。独特の赤色が目を引きます。

同じ国なのに,まったく異なる文化があったことを実感できます。

また,日本国内なだけあって,旅行もしやすいですしね。


やはりメインは首里城跡。ちょっと入場料が高めではありますが。


私は残念ながら全ての遺跡をまわれなかったので,またいつか,行くことになるでしょう。


行き方:日本各地から沖縄・那覇空港までひとっ飛び。市内観光はタクシーかレンタカーが便利。


世界遺産放浪記。~はじめに~


はじめまして。

2006年の半ばからドイツに住んでます。

こちら,私の訪れた世界遺産の記録です。

旅に出始めたのは2004年ごろからなので,かなり記憶があいまいな所もありますが,ご了承下さい。

特に行き方などは旅行当時の状況と,記憶にたよって書いてますので,実際に参考にご旅行をする方(まぁまずいないと思いますが)は,必ず最新の情報を確認して下さい。



世界遺産の登録理由の和訳ですが,以下の国については世界遺産資料館 にお世話になってます。

ギリシャ,スペイン,ベルギー,ポルトガル,ルクセンブルグ,タイ,日本


それ以外の国は,直接自分で和訳していますが…,あぁ,こういう感じなんだな,程度でお願いします。

いかんせん,語学力にはかなり自信がありませんので。


本当はもうちょっと写真を載せたいのですが,それを始めるとキリがなくなってくるので,それぞれの旅行の中でBestなショットのみとします。いや,写真の腕もまだまだなんですが…


<< 前のページへ最新 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8