ブログネタ:2014年、コスプレした? 参加中
人生で今年の12/25ほど不快なX'masはなかった。
このしょぼくれた街ですら駅前はキラキラのイルミネーション。
でもそんなものを見る暇もなく(通るから視界には入ってるけど…)飛び回ってたらいつのまにかX'masも終わっていた感じ。
最後の最後にこの職場特有のテンションが上がりすぎた時に発生する詰めの甘さが出て…
その時そのポジションに誰もいなかったから、自分がFWからMFに入った。
そのおかげで、重なった小さいミスを全部まるごと引き受ける羽目になってしまった。
幸いすぐに連絡が来て自分で飛び出し、事後処理はアッサリ片付いたが…
帰り道、砂を噛むような不快な後味を感じていた。
ここでの自分は外様の元エース級といった所。
例えていえば、船橋でリーディング取って大井に移籍したみたいな感じかなw
デビュー戦が派手すぎて、最初は結構奇異の目で見られていたけど…
逆に自分もかなり中の様子を観察していた。
一言で、だいぶ変わった職場だなと思った。
たぶん上司のスタイルの反映じゃないかと思う。
なかなかスタープレイヤーが揃っていて、ポテンシャルも高い。
例えていえば…
川田や福永や浜中もいれば、ジュリー・クローンや山本茜もいる。
的場文男までいるw
ただ、岡部幸雄や武豊やゲイリー・スティーブンスがいない。
生涯現役的場文男はともかくとしても…
今の中央騎手リーディング上位陣とどこか共通の特徴がある。
どこかで詰めが甘い。
取りこぼす。
加賀武見さんがどこかで言ってたけど…
[乱暴な乗り方って言う人もいるかもしれないけど、最後までビシッと追うのは大切なことなんだ。馬を油断させるのが一番危ないんだから]
全力を出す時のポテンシャルはものすごく高いけど…
詰め切れない。
だからミスの形が美しくない。
95%完璧に能力を引き出しても、残りの5%でぶち壊れてしまう。
この砂を噛む感覚は、たぶんこの職場の誰にも伝わらないだろうと思う。
ほとんど絶望的なくらい…
最近美浦の隣町の阿見アウトレット前の交差点に、掘っ建て小屋みたいなライトウインズができたから、なんだか周りに馬券を買う奴が増えたけど…
だからと言って競馬から何かを感じ、学習し、反映する人間なんて、まずいない。
スロットと同じ、ギャンブルの一種、当てものでしかない。
けれど競馬で起きることは、人間の日常で起こることとほとんど同じだ。
一人引っ掛かったおかげで集団全体が乱ペースになってみたり、恋愛中でブリンカーが効きすぎて暴走したり、テンに先制できずに全部後手後手に回ってみたり、一つのミスが次のミスを誘発してみたり、楽勝と油断した所で足元を掬われたり…
そんな日常茶飯事に起こり得る光景が、競馬の中で毎日繰り拡げられているのだ。
まるで人間世界を凝縮したように…
全盛期の岡部幸雄や武豊や石崎隆之の隙のない騎乗を、ずっとこの眼でみて育って来た。
研ぎ澄まされた技術、悪辣なほどに徹底した戦術…
勝つべくして一切の妥協を排除する姿勢に裏打ちされた遥かなる高み。
だからこそ、川田や福永に足りないものを感じるのと同じように、いつしか自分の日常の中でもそれを感じるようになる。
[あの馬(の騎手)がどう出るかわからないのが一番怖い]
武豊さんがそんなことを言ってたと思うけど…
人気馬に乗って、戦略の立てようのない怖さと戦いつつ、結果を残す。
もちろん超一流馬なんて一握りしかいない。
けれどその背中を知る人たちは、騎乗馬の足りないものを補って長所を引き出すように乗る。
そのためには、最高に研ぎ澄まされた感性と技術をゴール板を過ぎるまで維持し続けていなければならないのだ。
X'masというのは、嫌いじゃないけど、雰囲気が何かしら異様な昂揚に包まれる所がある。
ダービーや有馬記念の発走の瞬間とどこか似ているような、違うような…
X'masなんか知らねぇよ、と思っていても、どこかで影響を受けている。
そういう中にいると、人間もどこかでハミを噛んで走っていたりする。
掛かって全体的にハイペースに巻き込まれ、それに気付いていなかったり。
凡ミスは、そんな時に発生する。
今日の自分もいつのまにかそういう空気に呑まれていたのかもしれない。
全体の流れに油断が出た時に気合いをつけたら、ハミ当たりが強すぎて、急激に周りが掛かりはじめたのだった。
凡ミス発生時に、周りに渦巻き出した異様な気配は、ずっと自分の中に残っている。
上手く御せなかった時の砂を噛む思いというのは、なかなか消えないものなんだよね。
騎手もよくレースごとに切り替えて乗ってるもんだなと。
もっとも、X'masにそういう気配を最初に職場に持ち込んだのは自分かもしれないw
外様から移籍した最初の年に、ダイソーでサンタ衣裳を買って、X'mas用CDを持ってったわけだ。
笑いというより、顧客サービス。
もっと言えば自己満w
それが上司や周りに着火して、サンタが十人くらいに増えたw
今年は気が乗らなくて、衣裳もCDもなしで行ったら…
[音楽かけましょうよ!]
[今年は面倒だから持って来なかったんだよ]
[マジっすか?今すぐ帰って取って来てくださいよ]
その日は23日。
天皇誕生日。
キリスト教のX'masどころか、神社の大元締生誕の祝日だからねw
そんなわけでCDを持って来たら、そのうち誰かが衣裳を出して来て、何人もサンタに変身しはじめた。
だから自分は今年は着なかった。
二十代の頃はなかなかサンタのお兄さんが似合ってたんだけどw
自己満が全体イベントになった以上、元祖はもはや卒業でいいんじゃないですか?
でも岡部さんとかだったら、自業自得を誘発しそうなことなんか、最初からしないんだろうな☆w
今年の香港国際競走。
日本から大挙9頭参戦したわけで…
数打ちゃ当たると見せかけつつも、どこかしょぼい。
もちろん日本での実績は少なからず立派だし、GΙ馬だって3頭いる。
でも勝負になりそうな馬がほとんどいない。
今年の香港遠征馬全体に休み明けが多すぎて、ちょっと能力的に足りない気がするのが、期待感の乗らない理由であった。
まずスプリントだけど…
これは日本馬が長年ずっと苦手にして来たジャンル。
GΙ馬だって何頭も参戦したけど、アグネスデジタル(カップ)、エイシンプレストン(マイル)、ステイゴールド(ヴァーズ)と日本馬が暴れ回った年ですら、スプリントだけは箸にも棒にもかからなかった。
芝質の違いやコース形態ももちろんあるのだが…
スプリンターにはスピードだけでなく、一気に走り切れる一本調子のパワーが必要で、長距離戦以上に、もっとも底力が要求されるジャンルだろう。
だからこそ、最強クラスのスプリンターは古馬にならないと完成しない(⇒サクラバクシンオー、フラワーパーク、トロットスター、ローレルゲレイロ、ロードカナロアみんなそうだ)。
その点でダート馬と共通する部分が多い。
サンデー系全盛の日本の馬には苦手な路線⇒結局あまり強くないということだ。
最強レベルにして、サンデーの血が入っていないロードカナロア。
この馬でようやく悲願を達成(しかも連覇圧勝)できたくらいだから、ちょっとスノードラゴンではさすがに足りないのも目に見えている。
ストレイトガールに、リトルゲルダ⇒うーん。
果たしてその通りであった。
ヴァーズのカレンミロティックもさすがにちょっと足りない。
しかしレース自体は、最近微妙に乗れていない池添が非常に上手く乗っていたのが印象的だった。
スローの流れを好位のインで折り合って、ロスなく立ち回り、切れる脚のないこの馬の特性を考慮して、一か八か、早めに動く。
上手い!とも思ったし、早い!とも思った。
馬の個性を生かすにはこの騎乗で文句はない。
ただ、先に動いた方は、最後に絶対的に不利なのがセオリーだ。
つまり好走はできても、これで勝ち負けには絡めないとわかったことで、期待感は萎む。
BCターフのトレイルブレイザーもそうだった。
どちらも勝ち負けまではと思っていた馬だし、欲を言えばというだけの話で…
見る側の期待感は萎んでも、鞍上が勝ち負けよりも、一つでも上の着順を目指したとすれば、これでいい。
掲示板に入ってほしかったけど、見せ場十分の6着だった。
マイルはメンバー的に一番期待感はあった。
期待度で言えば、岩田と手が合いそうなグランプリボス⇒フィエロ⇒ワールドエース⇒ハナズゴールの順。
着順も完全にその通りだったが…
やはり不安点もあった。
実績と底力的に最も一発ありそうなグランプリボスは、日本の芝に特化したプリンスリーギフト系なのが最大の弱み。
フィエロは、所詮重賞未勝利馬。反応が良すぎて掛かる弱点が、その理由じゃないかと思う。
ワールドエースは、中京の馬券野郎がよく言うように、屈腱炎馬は割引。
昔と違って手術や調教施設の進歩で復活する馬も増えて来たが(特に社台系)、屈腱炎は単なる炎症ではなく腱組織の部分断裂だから、カネヒキリみたいな特殊な手術をしない限り、再生することはない。
爆弾を抱えている以上、常に割引く必要がある。
(ちなみに屈腱炎馬同士のワンツーだった春の天皇賞、奴は当然買ってない模様)
ハナズゴールは牝馬限定だからこそのGΙ勝ちで、ここはさすがに相手も強い。
で、フィエロは本当にテンに掛かってしまい、これではキツイ。
やはり見せ場を作って最後に詰め寄ったのはグランプリボスだった。
ダノンシャークともども、岩田とは仇敵みたいな存在だったけど…
やはり手が合う印象で、もっと早い時期から見てみたいコンビだったな。
(ちなみに今まで一番上手く乗ったのはマイラーズCの浜中だったと思う)
お疲れ様、バクシンオーの血筋を繋いでくれ!
香港カップにアルキメデスが選ばれたのは中山記念でジャスタウェイの僅差2着という実績が評価されたのだろう。
脱線するけど…
岩田がジェンティルドンナをクビになった時、これでよかったんだ、と思った。
馬にじゃなく、岩田に対して。
あらゆる有力馬を勝たせなければならない義務を背負っていた頃の岩田は、何かおかしくなっていた。
手段も選ばず、周りも見えていなくて、結果後藤の落馬事故を二度も引き起こすことになる。
ジェンティルドンナをクビになったのと、外国人が参戦する時期が重なって、岩田の騎乗馬の質は目にみえて暴落した。
岩田だからそこそこ人気にはなるけど、本人はショックで冴えをなくしている上に、社台系の馬への騎乗が激減して、年明けまでは空気みたいな存在感になってしまった。
でも、そこから這い上がって来た時、たぶん元の岩田に戻るんじゃないかと思っていた。
中山記念でアルキメデスに跨がった岩田はとてもいい表情をしていた。
こいつはもうじき復活するぞ…
そう確信した。
東京で勝てば競馬場で罵声を浴びせられるのは相変わらずだったけど…
オークスでの全くロスのない鮮やかな捌きは、間違いなく、去年の岩田とは違っていた。
ポジショニングもコース取りも絶妙だけど、何よりも周りが見えているし、余裕を持って立ち回っているから、抜群に安定感を増している。
ヌーヴォレコルトもダノンシャークも間違いなく岩田が[勝たせた]GΙ馬だ。
ジェンティルドンナのJCやロードカナロアの安田記念みたいな心が萎える駄騎乗とは、完全に似て非なるもの。
研ぎ澄まされ、冴え渡っている。
今までの岩田には無縁だった円熟味すら醸しはじめている。
こういう気楽なポジションで乗れる方が、きっとこの男には合ってるじゃないかな。
今年香港に遠征した中で、一番上手く乗っていたのは、間違いなくアルキメデスの香港カップの岩田だ。
ただ現時点でアルキメデスの能力が国際競走では足りていなかった。
それだけの話。