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☆まけうまブログ★

徒然なるままに日暮らしスマホに向かひて心に浮かぶよしなしごとを競べ馬の有様とともに書きつらねる自己満ブログ。
前半はよしなしごと、後半はレース回顧。
競馬道は一にも二にも検証の積み重ね。怠ればハズレ馬券が山と成す。

ブログネタ:「今でしょ!」は流行語大賞とると思う? 参加中

旅日記は淀川の手前でお休み★

ずっと競馬から気分が遠ざかっていたにも関わらず、5月になった途端に陽気に誘われ競馬場に行きたくなる。

しかし…

[また恒例の五月病っすか?]

満天の湯の露天風呂に呼ばれて、つくばのスロットジャンキーに爆笑されるほどぐったりメランコリック。

府中行くパワーあるかな?
とぐだぐだ寝てたら、馬産地の隣人に電話で叩き起こされる。

[いや~どうすか、NHKマイルは?]

[こんな訳わからんレース、訳わからなすぎて、訳わかるかぃ!]

[そうですよ!訳わからなすぎですよ。だいたい美浦の馬ばっか勝ってますからね、GⅠ]

[美浦の歩道橋、そろそろ優勝幕貼るスペースなくなってんじゃねぇか?]

[そうです。だからぼちぼち関西が勝つんじゃないかと思いましてね]

奴がコパノリチャードに気があることは、先週からわかっていた。

[このレース、昔逃げ切ってますからね、あの馬が]

ジョーカプチーノのことか…

[あれは異質な馬だからな]

何しろ[逃げ馬は追い込み馬に転換できる]という伊藤雄二調教師の持論を、出遅れて勝手に証明してみせた馬。極端なレースでツボにさえ嵌まれば、異様な強さを発揮する。

[基本的に東京1600を逃げ切るのは大変なことだぞ]

善臣先生で安田記念を勝った時のヤマニンゼファーがとてつもなく強かったのは、2番手から横綱相撲で押し切ったからだ。
秋に天皇賞を勝つくらいだから、その時点で並の馬とは桁が違う勝ち方だった。

コパノリチャードも、人気になりそうなエーシントップも、自分の眼にはあくまで常識的な範疇の逃げ馬にしか見えない。

エーシントップの勝負強さというのは、極限のレースになった時に限界を露呈する感じの勝ち方なのだ。

前回控えて、最後に寸前で捕まえるレースを見せたことで、内田騎手は収穫を得た。
コパノリチャードに行かせて、おそらく控えるだろう。
しかし、そうすることで、極限のトップスピードを引き出すことなく、無難に負けるだろう。
そして、行ったコパノリチャードも直線半ばで玉砕する。
眼に浮かぶような光景だった。

しかし、馬産地の隣人にしろ、中京の馬券野郎にしろ、気がある馬に対しては、ひたすら有利な見解を導き出して、自分を納得させたがる傾向がある。
いや、それは大半の馬券野郎、馬券娘に共通する心理かもしれない。
そして、自分にとって眼に浮かぶような結末であっても、それを説得して覆させるのは至難の業だ。

[しかし、そうなると何がいます?ガイヤースヴェルトとか本当に強いんすかね?]

毎日杯でキズナに並ぶ間もなくぶっちぎられた馬。
おそらく去年このレースで岩田が乗って、後藤を落馬させた[あの馬]と同じようなレベルだろう。

[ストーミングスターなんて、俺から見たら得体の知れない馬の典型だしな]

中央転入初戦が単勝300倍で3着。
次が2番人気で1着。
初芝の重賞でも単勝万馬券⇒3着で権利獲得。
M.デムーロで穴人気しそうだけど、タイム差なしも負けは負け。地味な血統と、さらに美浦でも輪をかけて地味な藤原辰っつぁん厩舎ってことを考えると、こんな馬は97%沈みそうな気がして来る。
ちなみにブログネタの[今でしょ!]の人がスポニチで予想してるけど、恐ろしいほど当たらない★
彼の◎がこいつだ。
この人に流行語大賞を取らせる位なら、まだC.デムーロのカシノピカチュウ買う方がマシなんじゃないだろうか?

[田中勝がGⅠで勝つ気もしないし、レッドアリオンも強いんだかなんだか…どうなっちまうんすかね、このレースは]

[訳わからん時は、とりあえず戸崎から買っとけばたいてい来る。法則だな]

[そりゃ大井とか浦和の話じゃないすか!]

[府中の申し子のような血統がいるな…ダイワメジャーにシルクプリマドンナ]

[藤沢厩舎っすか?休み明けっすよ]

京成杯で見たこの良血馬は本当にいい馬だった。
しかし微妙に萎んで元気がなく、雪で順延になった影響をモロに受けていた感じ。

[バカに出来ないと思うんだが…一回使ってればなぁ]

正直に言って、今回も関西馬にはほとんど魅力を感じなかった。
西高東低なんて言葉は、すでにトレセン内でも瓦解しているらしい。
アユサンみたいに栗東で調教してた馬のおかげでずっと[施設の差]をクローズアップされ続けていたのだが、実際松田博厩舎はほとんど坂路に入れないし、ロゴタイプやフェノーメノは社台&ノーザン⇒美浦で調整している。
明らかに気鋭の厩舎が美浦の不良債権化から脱却して、変化を遂げている証明。

[で結局、結論はどの馬なんすか?]

訳がわからんレースほど、気のある馬がいないから、虚心坦懐に見れば、アッサリ軸が見えて来たりする。

[普通に考えたら、インパルスヒーローじゃないか?]


電話を切って、よっこらしょいと中山に向かう。
快晴。
ほうじ茶を啜りながら、4コーナーの芝生で寝っ転がってターフビジョンを見てるだけで気持ちいいに違いない。

買うのはインパルスヒーローの単勝一点。
3連勝で左回りの申し子。1600mも初戦で経験済みでまるで問題ない。
しかも国枝厩舎。
これで13倍もつくんだからどうかしている。

携帯で本日のレース結果を眺めながら、武蔵野線に揺られる。

[おっ、今日も柴田大知勝ってるな☆]

馬券に絡まらない日が珍しいほど、柴田大はよく飛んで来る。
それだけマイネル&コスモの馬に乗ってるということなのだが、それ以外の馬主の馬にも案外乗ってるし、関西馬を頼まれることも少なくない。

去年の今頃、このブログで柴田大の確変を取り上げ、エプソムCでのマイネルスターリーの騎乗や、その後川須が乗った時の函館記念と比較して思ったことは、柴田大知の確変が決して一過性のものではないということだ。

かなざわいっせいさんが、競馬ブックの[八方破れ]でジェット噴射騎手の狙い撃ちをよく書いてたけど…
一日一鞍位しか乗らない騎手は、そのレースに全力をぶち込んで乗って来るから頻繁に馬券に絡むという、単純明快な馬券の買い方だ。

それは一理あって、10鞍乗っていたら、全部に全力投球はできないと騎手も認めている。
ノリさんを見てれば納得★w

ジェット噴射騎手=崖っぷちなことが多いから、その一鞍に持てる技術と知恵を総動員して、工夫の限りを凝らして乗って来る。
二流の位置にある騎手でさえ渾身の騎乗を見せるのだから、晩年の村本騎手や田村父ちゃん辺りが時々そんな感じで乗って来ると、元がリーディング上位の騎手。勝つ時は最後まで桁違いの迫力があった。

馬に乗れる喜びと、力を引き出して見せる意欲が渾然となった数少ない騎乗の一つ一つが、新鮮で貴重に思えるのだろう。

だが、本当の一流騎手とは、10鞍乗ったら全てに平均して安定した技量を発揮できる騎手だと自分は思う。

柴田大知の騎乗はずっとブレずに安定している。
新人のようにドタバタした所もなく、常に落ち着いた騎乗。
平地だろうと障害だろうと変わらない。
そこが凄い。
毎日のように馬券に絡んで来るのも当然だろう。

一度は0にまで落ち込んだ成績。
しかしデビュー当時、若くして重賞を勝った実績までが0になる訳ではない。
そこに重みがある。
こだわりを捨てて全て真っ白になって、0から再び積み上げようと思った時に、何もない若手とは土台が違う。
並々ならぬ努力と試行錯誤を重ねて再び築き上げた騎乗スタイルは、その土台の上に成り立っている。
そして着実に結果を積み重ねて来た。
だから騎乗がブレることはないのだと。
そんな気がする。

いつか平地でGⅠを勝たせてやりたいもんだな…

その平地GⅠに今日柴田大知が騎乗しているにも関わらず、自分はそんなことを呑気に考えながら、中山に乗り込んでいた。


予想通りコパノリチャードが飛ばし、エーシントップが控えたからペースは大して速くない。
インパルスヒーローは中団より後ろ。
折り合ってリズムもよくいい感じで、これは間違いなく来るぞ!と芝生に寝そべったまま、殿上人のように優雅な気分で眺めていた。
多少内にもたれ気味に見えなくもないが…まぁ許容範囲。
何より、リズムが大事だ。

直線に向いてピンクの帽子が外に持ち出しているのが見えた時には、もういつ伸びて来るかしか考えていなかった。

その外の馬と併せ馬の形で、インパルスヒーローは来ていた。

しかし、外の馬の方がずっと首一つだけ前に出ている。
ずっとだ。
あの変にもたれた格好が最後に来て仇になり、エーシントップの前を塞ぐ。
エーシンの脚色はすでに鈍く、ほぼ影響していないと見る。
問題は自身がもたれたままなことだ。
伸びているのに、外の馬の首に一歩リードされっ放しなのも確実にそのせいだろう。

そして外の馬はいったい?

マイネル…
柴田大知じゃないか!

そして好位のインから芸術的なほどセコくセコく立ち回って、最後の最後まで叩き合いに加わるノリさん。
一叩きしていれば、おそらくフラムドグロワールが勝ったはず。

どんなに勝春さんが追っつけても、マイネルホウオウは最後までクビ一つのリードを譲らない。

思えばスプリングSで権利を取っても皐月賞をパスして、騎手と陣営がオーナーに進言してマイル路線に向かった馬。
それがNZTで惨敗。
こんなもんか…と思ってしまった自分。

しかし結果は本番で出せばいい。
いや本番で結果を出すしかなかった鞍上の執念が馬に乗り移ったのかもしれない。

赤い勝負服の背中に、0からここまで這い上がった男の想いが揺れていた。

祝・柴田大知平地GⅠ初制覇。
畠山吉さんも初だよな?

そして自分は悶絶のクビ差負け★


京都新聞杯、キズナはどう勝つか?
後方2番手に収まった時に、来た~武豊の定位置だ!と思った。
勝てる馬しか頼まれなかった男が、レベルの劣る馬をあてがわれ、自分の騎乗スタイルに嵌め込んでいた去年までとは全く違う。

普通に乗れば勝てる馬をこのポジションに置く武豊さんの全盛期の定位置。

なぜここに置くのか?

もちろん不要にマークされないため。

全盛期そのままの武豊が、京都の2200にいた。
ハイペースで流れるのを最初から読んでいたかのように…

危ないと一瞬思ったのは、直線に向いて大外に一頭いて、その内を割ったからだ。
しかし武豊さんの手が痺れるくらいキズナはビンビンにハミを噛んで直線に向いている。
軽くハミをくれてやるだけで、僅かな隙間を軽く突き抜けてしまう。

なんだか訳のわからん人気薄がゴロゴロ先頭に立ち始めていたが…
伸びて来る脚の鳥肌の立つ凄まじさ。
軽々交わし切った揚句、最後は追ってない。
ダービー切符の最終日、ついに化け物が真のベールを脱いだ。


去年、こいつだな?と思って2着に来たダンツホウテイがハナ。
新潟大賞典の外回り2000mは見ていてかったるくなるコースだ。
もう3コーナー?
小回りだから4角もすぐで、そこからがまたひたすら長い。

[ナカヤマナイト、出て来れねぇんじゃねぇか?]

モニターを見ながら近くでオッサンが囁いた直後、馬群を捌く達人善臣先生が、隙間を狙っているのが見えた。

ほとんど同時だった。

伊藤工が御し切れなくなったコスモファントムが、一気に切れ込んで横の馬をごっそり全部ぺしゃんこにしてしまった。
突っ込もうとしたナカヤマナイトの進路が塞がり、ブレーキが掛かるが、先生は執念で弾き飛ばして強引に出て来ようとしている。
被害を喰らった中にはサトノアポロも。

3番手にいた藤岡康太とパッションダンスはそんな不利とは関係なく抜け出して粘り込みに掛かる。
死んじまったアドマイヤキッスの弟。
そこに襲い掛かる丸山元気とアドマイヤタイシ。
しかし、この馬のかったるさは新潟2000の比ではない。
今日もハナ差届かず…

先生と蛯名さんには掛ける言葉もないのだが…
柵にしがみついて轟沈する橋田先生とアドマイヤのオッサンもまた眼に浮かぶような結末であった。