カレーで妥協 (サマーチャンピオン★) | ☆まけうまブログ★

☆まけうまブログ★

徒然なるままに日暮らしスマホに向かひて心に浮かぶよしなしごとを競べ馬の有様とともに書きつらねる自己満ブログ。
前半はよしなしごと、後半はレース回顧。
競馬道は一にも二にも検証の積み重ね。怠ればハズレ馬券が山と成す。

好きなカレーのトッピングは?ブログネタ:好きなカレーのトッピングは? 参加中

Side.A

富山に異動したサラリーマンライダーがまだこっちにいた頃。 

バリバリ仕事中ですけど何か?という装いのままに、休みでゴロゴロしてた所を奴が拉致りに来た。


ちょうどバイクと車の両刀使いになった時期だった。


「どうすか?天気もいいことだし、ひとっ走り富津辺りまで魚でも食いに行きましょうよ」


そう言ってニヤリと笑う。


出たよ、この男は。 

ちょうど腹も減って来た昼下がりに、なんつぅ魅惑的な誘いを持ち掛けてくるのだ。


「あ~ちなみにもう今日の仕事はとっとと片付けときましたから、問題なしであります、隊長!」


敬礼☆


それを聞いて、ふと内房の方角に遠い眼を向ける自分。


木更津で右折してそのまま国道16号を行けば富津岬。

国道127号で君津⇒富津に入り片側一車線道になると、次第に漁港の風景に変化する。

竹岡ラーメンで地味に有名な竹岡の先には、房総から横須賀の久里浜に渡る東京湾フェリーのターミナルがある。

浜金谷という場所。

その手前の国道沿いに「かなや」という魚料理と海産物のデカイ店があるのだが、その二階には温泉が沸いていて、東京湾を見渡す展望風呂になっているのだ。

新鮮な魚を食いつつ、潮風を浴びて海を眺めながら入る露天風呂…天気のいいこんな日にはもはやパラダイスではないか。


「では、行っちゃいますか♪」


気分は木更津キャッツアイのテーマって感じで、にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ〜と脳内にBGM再生しながら奴のフェアレディZに飛び乗り、県道4号⇒国道16号を軽快に爆走する。

しかし、と奴はつぶやいて、遠い眼を細める。

「こうして来てみると、富津ってのもまぁ地味に遠いっすね」


「まだ千葉市内終わってねぇもんな」


ため息をついて見た景色は、まだ浜野あたりであった。

昼間の16号は殺風景な市原のコンビナートや工業地帯に出入りするトラックが密集して、さながらテールランプと排気ガスのエレクトリカルパレード状態だった。

ちなみにこの道を東京方面に逆走すれば、舞浜で本物が見れる。


標識にこの先の距離が表示されている。
我々は次第に無言になっていた。
魚料理と展望風呂にありつくまでの距離は、果てしなく遠く、少々腹が減りすぎていた。

ふと右側に見慣れた看板が見えた。

「あ~CoCo壱だ」


ふとつぶやくと、マジすか?とおもむろに奴は振り返った。


「兄貴、自分CoCo壱全然アリな気分なんですが~?」


そう言って苦笑いの顔を見合わせる。


「異議なし」


フェアレディZはいきなりUターンをかまして、対向車線から路傍のCoCo壱に飛び込んだ。


はるばる市原くんだりまでやって来て、魚料理と展望風呂を断念した我々は、どこにでも普通にあるチェーン店のカレー屋で、ロースカツカレーを満足げにガツガツ食い始めたのであった。



カレーにトッピングっていう発想は昔はなかったんじゃないかな?

せいぜいカツカレーか、生たまごを落として食ってた程度で。

なんだかんだで、肉と玉ねぎ、人参、じゃがいもを炒めて煮込んだ普通のカレーが一番うまい。


CoCo壱の野菜カレーは、あくまで野菜のトッピングであって、一緒に煮込んだのとは違う、別のカレーだなという感じがする。

やっぱり普通に作ったカレーが一番うまいよね。
トッピングなんかなくても何杯でも食えるし。


Side.B

サマーチャンピオンは佐賀の1400m。

クラスターCと条件的にかぶるダートの短距離重賞を一日違いで強引に開催してしまう訳だが、片や盛岡、こちらは佐賀。

舞台は1000㎞以上離れている。


とはいえ、2つ選択肢があれば、出走メンバーも分散するのが当たり前。
美浦も栗東も笠松も、両方のレースに出走馬を送り込んでいる。

このレースの最大の特徴は、ダート統一グレード競走には珍しいハンデ戦。
実績断然のGⅠ馬スーニが59.5㎏。
この0.5㎏が、最大の呼び物になるはずのこの馬に出走を促す絶妙な匙加減。
別定のクラスターCでは、サマーウインドが60㎏。
それに比べると、恵まれた感じさえしてしまう。

スーニは去年のこのレースまで、長いスランプにあえいでいた。

2歳から、適性外のレースも含めて一線級でゴリゴリ使われて来た馬だけに、もう終わったのではないか?とすら思ったものだが、シアトルスルー系には、こういう突然の落ち込みと復活という、扱いづらい面が確かにある。


それは早熟とか、全盛期を過ぎたというのとは違う、精神的な問題なのかもしれない。
勝手知ったる実家の庭で、川田は見事にスーニを復活させた。
そして、再び砂の短距離王に返り咲く。

大した馬だな、と思う。

今年のスーニは再び落ち込みを見せていて、これは当分買えないな、と今までの経緯から思ったけど…
去年の鮮やかな復活劇を見ると、どうにも見限れない。
どこかで糸口を掴んだ途端に、またポンポン行くだけの能力は持っている。

こっちにはもう一頭GⅠ馬、笠松の女傑ラブミーチャンが登場。
古馬Gレースではひと押し効かない現状ながら、最近は位置取りに関わらず大崩れもなく、当然有力。

プロキオンSを鮮やかに逃げ切ったトシキャンディや、同じレースで2番手に甘んじながらも崩れなかったテイクアベットもここを狙って来た。

兵庫に移籍したエーブダッチマンも一叩きして腕達者の下原騎手を背に、能力的には通用するはず。

この馬、婆ちゃんがノースフライトなんだよね。 

しかし、9ヶ月の休養の間、どういう理由で移籍したのか…その辺りが気掛かりでもある。


湯窪師が、今回は絶対ハナを奪う!と宣言した通り、幸は押っ付けて、グングン前に出る。
といっても、スタートして1ハロン以内の話。
トシキャンディの鞍上が、強引にノシをつけて行くタイプではない木幡騎手に変わったことで、ほとんど労せずハナに立った。

2番手にラブミーチャンがスーッとつけていく。
ハナでも番手でもこだわらなくなり、安定味を増しているから、浜口騎手も行くなら行かせて、自分のペースでという感じ。

その離れた後ろにトシキャンディ。
行けないとやはり走りがてんでスムーズさに欠ける。
木幡騎手は無駄な喧嘩せず、好位でスムーズに競馬させて末を活かすタイプ。
学ちゃんとか中舘さんのような、多少無理してもすっ飛ばしに行く鞍上の方がこの馬には持ち味が活きるのかもしれない。

このレースの見せ場は、スーニが押っ付けてトシキャンディを交わしに行った一カ所だけ。
どうやら、スーニはまだ終わっていないようだ。

それ以外はアホらしいほど単調なレース。

内の3頭分くらい砂が深くて伸びない佐賀の特性を、幸&浜口両騎手もきっちり掴んでいて、ラチから離した3分所を危なげなく回って直線に向く。


ハナ切ってナンボの持ち味を遺憾無く発揮して、テイクアベットはもはや楽勝ムード。

ラブミーチャンも、テイクアベットくらいの相手なら負かしていいはずなのだが、安定味を増した分、前を捉える破壊力が多少欠けてしまった感じはする。
それでも、後ろに差される気配は全くない手応え。

この2頭に、3番手に上がって来たスーニでどこまで行っても間違いない。

見ている分には、まるでスリルのない、つまらない競馬だったが…
ゴール後の実況の名調子は、傑作の一言だった。

「さすがにいい男は、鮮やかに1400mを逃げ切ります。ナイスガイ、幸英明、見事にサマーチャンピオンを制しました」


さすが地方競馬の実況アナウンサーはプロ中のプロだな。


7着惨敗のトシキャンディは、ハナに行けなかったこともあるが、真夏に美浦から九州への長距離輸送。
さすがに堪えたのではないか?

エーブダッチマンはしんがり負け。
やはりちょっと訳ありの移籍だったか?


夏風邪気味なので、白熱の黒潮盃と、予想通りの結末だったブリーダーズGCはまた次回に先送り。
今週は仕事も競馬も忙しすぎだよ★