脱走して首都高を走って逃げたスーパーオトメは、フェブラリーSを勝ったチアズアトムの妹。
案外良血じゃねぇか!と地味にツッコミを入れたのを思い出す。
そんな首都高羽田線の真下で、南関クラシック1冠目の羽田盃。
この日は中央交流が組まれていたこともあり、当代一流の乗り手=横山典弘&大舞台で神が降臨する男=岩田康誠も騎乗していた。
しかし…去年に比べると格段に怪しいメンバー構成。
まず、乗り馬をなんでも選べる戸崎圭太の騎乗馬は、川島のオッサンの管理するエミーズパラダイス。
府中のクイーンCに出て来た時に、中京の馬券野郎が電話して来て[究極の穴馬を発見したぞ!]と言ってたのがこの馬だった。
[何しろ地方馬なのに、馬主が吉田照哉だからな]
たぶん社台の地方競馬オーナーズの馬で、代表名義人が吉田照哉さんなんだと思うが、オッサンの厩舎に吉田照哉氏の名義の馬など珍しくもない⇒クラーベセクレタだってそうだしな。
頭まで来るイメージはないが、紐くらいならあるかもな、と答えておいた。
勝ち負けまでは加われなかったが、掲示板には来て、やっぱり力はあるなと思った。
フリオーソでさえこの時期芝を使いに来たように、立て続けにアネモネSを使ったが、不良馬場につんのめって惨敗。
その後、なんと古馬相手にGⅢマリーンCを使って、51㎏で4着。
[もう少しうまく乗ってれば3着はあった]
レース後の的場文男騎手のコメント通り、やはり力はある。
しかし、去年のクラーベセクレタのような強さはどうしても感じない。
クラーベセクレタなら、上手く乗ればミラクルレジェンドと互角に渡り合える。けど、この馬がミラクルレジェンドに勝てるような器な気がしない。
それを物差しにすると、人気になっている牡馬勢はもっと怪しい。
こいつらがエミーズパラダイス以上の器には感じられないからだ。
京浜盃勝ち馬のパンタレイは逃げ馬、ハナ切ったレース以外は甘さが出る。
新馬~条件戦3戦無敗圧勝で素質の高さを見せるロンドンアイも先行型。
そこにゴールドキャヴィアもいるし、楽なペースになりそうにはない。
何より、ロンドンアイがそれだけ強い馬ならば、戸崎は選ぶはずだし、川島正行ともあろうオッサンが無理やりウチの馬に乗れと言うはずがない。
ゴールドメダルはパンタレイにぶっちぎられて負けているし、何よりも鞍上岩田のNHKマイルの後遺症がどうにも気になってしまう。
ここで神が降りて来る雰囲気は感じない。
中央から転厩して来たベルモントレーサーは門別で2歳優駿GⅢを2着した馬だが、勝ったオーブルチェフ1頭だけがGⅠ級で、他は500万レベル。
京浜盃は、休み明けとはいえ、パンタレイ、ゴールドメダルからさらにちぎられている。
底は見せていないが、こいつもエミーズパラダイスより強いとは思えない。
そういえば新聞で、アートサハラに妙に印が回ってるけど…これは何なんだろう?
辛勝とはいえ大井の1800勝ちは魅力だけど、前走重賞勝ちのキタサンツバサよりも印が厚いとは。
そうなると、美浦近郊の牧場の隣に住む野郎が電話して来たように、[今年も川島のオッサンなんじゃないっすか~?]ってことになるんだろうけど…
何か素直に頷けないものがあった。
消去法で押し出された結果そうなるけど…やはり牡馬を蹴散らすクラーベセクレタ級の馬には感じないからだ。
荒れそうだな…。
何が先手を取るか?
スタート直後に、エミーズパラダイスが行くそぶりを見せたが、やはり森泰斗のパンタレイが行く。
しかし先手を取り切ったのは吉原寛人のロンドンアイの方だった。
さすが天才吉原、ハナ切ってなんぼのパンタレイを制して、この時点でイニシアチブを握ってしまった。
ビハインドをつけられた森も、しかし移籍後から堅実に勝ち星を積み重ねて南関東3位までのし上がった男。
慌てず騒がず、直後でピタリとマークする。
と、その時突然展開がめちゃくちゃになる。
典さんのゴールドキャヴィアがガツンと引っ掛かって、2頭を交わしてハナまで行ってしまった。
こうなってはさしもの名手横山典弘にも抑え切れるものではない。
あちゃー、と渋い面をしかめる川島のオッサンが脳裏によぎる。
が、圧勝した雲取賞もこんな感じの競馬だったから、あるいはオッサンも想定内だったかもしれない。
しかし、ここは羽田盃だ。メンバーが違いすぎる。
出走馬のレベルが高いほど…そして有力馬が先行馬だけに、乱ペースは急激にレースを厳しい流れに変えてしまうのだ。
せっかく隊列が落ち着きかけた所だっただけに、吉原も森も[なんてことを!]と歯ぎしりしただろう。
しかし、もはやどうにもならないハイペースに人気2頭は巻き込まれてしまった。
早々と典さんの手応えが怪しくなり、外から物凄い手応えでエミーズパラダイスともう1頭が並びかけて来る。
[やっぱりこいつが来たか]
と思って、ふと見るとその外の方がさらに手応えが凄い。
なんだあの馬は…と思ったら、やたらと印が回っていたアートサハラだった。
エミーズとの併せ馬から一気に突き抜けてしまった。
3着に本橋と真島の人気薄が同着で入って馬券が2通りになったが、どっちも3連単30万超え…これが1本だったら60万馬券の大荒れになった。
確かに嵌まった。
決め手を活かす競馬をさせたら抜群に上手い今野忠成が鮮やかに決めた感じだった。
エミーズもやはり力は見せた。
この結果が東京ダービーにどうつながるかは別にして。
人気2頭は、8着9着。
ベルモントはしんがり負け。
そして岩田くんは6着。
これといった見せ場もなかったが、何となく騎乗にも精彩を欠いて見えたのは気のせいだろうか。
今日の東京プリンセス賞、暮れにエミーズを破ったエンジェルツイートが当日になって評価上がったりするかな?
桜花賞一番人気3着で、またまた森泰斗の逃げ馬。
これも難しいレースになりそうだね。