『引退ブログ Vol.8 主将 #28 鎌田悠希』(駒澤大学付属苫小牧高等学校出身) | 早稲田アイスホッケー BLOG

『引退ブログ Vol.8 主将 #28 鎌田悠希』(駒澤大学付属苫小牧高等学校出身)

皆さんこんにちは鎌田です

今回のテーマは引退ということで、早稲田の一員としての最後のブログとなりました。
思い返せばいろいろなことがあった4年間だったと思います。4年間の振り返りや思い出話などは同期のみんなが詳しくしてくれたと思いますので割愛させていただきます。あえて一つ思い出を挙げるとしたら「松下剛バックチェック事件」ですね。詳細が知りたい方は本人に聞いてみてください。
 とうとう自分の番が来たかといった感じですが、正直どんなことを書いてよいかわからず先延ばしにしていたところ、担当の沼田君に、はよ書けと怒られてしまいました。ごめんなさい。 
 というわけで4年間の想いや今の心境を熱く、あつーく語っていきたいと思います。まず今一番思うことは朝3時に起きなくてもいいという安心感です。ここだけは本当によく頑張ったと自分をほめたい部分でもあります。冷静に考えて人間の起きる時間ではありません。3時起き生活が始まると決まって昼寝時に大量の寝汗をかくなと何かしらの異常をきたしていました。みんなで起きて眠い目をこすりながら練習に行って、終わって楽しくご飯を食べるのも楽しいんですけどね。そんな寮生活についてですが、毎日のように笑いが絶えず、部屋を出れば誰かにあうという生活はとても楽しかったです。最初は他人と暮らすことへの不安や、あまりの部屋の汚さと狭さに絶望感を抱いていたのですが、いざ退寮してみると少しだけさみしく、あの日々は幸せだったなと感じています。
 続いて、学業面では正直コロナ禍に助けられたというところはあります。キャンパスライフを送れなかったのは残念ですが、1年目はフルオンデマンドで学校に行くことなく単位を取得できたので、ずいぶん楽でした。(おかげで所沢キャンパスに1度も足を踏み入れなかった者もいるとか…)僕はと言えば教員免許を取得したので通常よりも多くの授業を取得しました。辞めてやろうと何度も思うほどつらかったですが今では達成感が大きいです。特に大きな問題もなく、留年者が出ることもなく全員が卒業できて本当に安心しました。
 そしてアイスホッケーです。学生生活のほとんどを費やしましたが、本当に楽しかったです。3年生からAマークをつけさせてもらい、4年ではキャプテンを務めるなど、貴重な経験をさせてもらい、なにより自分たちのことを支えてくれた人たちや、応援してくれる人たちがいたというのは本当に幸せでした。だからこそ、結果で少しでも恩返しができればと思ってやってきましたが、残念ながら4年間でタイトルを獲得することはできませんでしたし、インカレベスト8を突破することはできませんでした。キャプテンとしても、プレーヤーとしても力不足だったと悔しい思いでいっぱいです。しかし、心残りはありません。尊敬できる先輩たちに出会い、かわいい後輩たちが入学して来てくれて、その後輩がまた先輩になり、というサイクルは学生スポーツの最大の魅力だと思います。そのなかでも、全国から人が集まり、決して選手層は厚くなくとも強豪校に全員で立ち向かい、勝つ。そんな集団はどこを探しても早稲田だけなのです。その一員として戦うことができたことを本当に誇りに思っています。
後輩たち
 キャプテンらしくチームを勝たせてあげることができず、申し訳なかったと思っています。でも、僕をキャプテンと呼び、最後まで一緒に戦ってくれてありがとう。なかなか思うようにいかず、大変なこともたくさんあるだろうけど、皆は自分たちが思っている以上に力を持っています。自分を信じて前に進み続けてください。みんなならきっと僕らが突破できなかったインカレベスト8の壁を突破してくれると思いますので、この想いを託します。
 またみんなとアイスホッケーができる日が来ることを楽しみにしています。仲良く頑張ってね。応援してます。

同期
 4年間ありがとう。個性的なメンバーばかりで正直心配の回数のほうが多いかもしれません。僕自身も、ずいぶんみんなに心配をかけたと思います。すみません。でもだからこそ支え合い、楽しいことも苦しいことも分かち合いながら、一人も欠けることなく全員でここまでこれたんだと思います。早稲田でみんなと出会えたこと、お互い励まし合いながら前に進めたこと、これは一生ものの宝です。また全員で旅行でも行きましょう。その時はりゅーや、えじ、ほーよの誕生日を祝ってあげようかな。

両親 
 本当は言葉で伝えなければならないことはわかっていますが、やはり照れくさいのと、完全にタイミングを逃したのでこの場を借りさせてください。22年間育ててくれてありがとう。僕の人生は決して順風満帆とは言えないものだったと思います。勝負弱くて、貧乏くじ引いて、たくさん心配かけました。それでも、負けたり、試合に出れないときは僕より悔しそうで、勝ったり点数を決めれば誰よりも喜んでくれる。そんな存在がいたからこそここまで続けてこれました。早稲田大学に進学させてもらって、アイスホッケーを続けさせてくれて、胸を張れと言ってくれてありがとう。もっと誇らしいと思える息子になれるように頑張ります。

ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
4年間、自分の知らないところでも多くの人が早稲田大学を応援して、支えていただいたと思います。だからこそスケート部は100周年を迎えることができました。本当にありがとうございました。
これからも、早稲田大学スケート部ホッケー部門への変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。