小学生の希い | コージの徒然日誌

コージの徒然日誌

白髪が増え始めた初老紳士風味なコージの徒然日誌です。読んでほしいから書くではなく、書きたいから書くが主体にあるので、不快な方はどうぞ見逃(スルー)してください。

私の友人に小学校4年生になる娘がいる

 

姉妹の中でも特に少しズレている子

 

絵本が好きだった幼少期に活字が好きならばと

児童文学の名作を一冊プレゼントした

 

その彼女、気付けば児童文学の枠を超え

フリガナさえついていればなんでも読んでしまう

 

最近は辞書を使ってでも読むそうだ

 

そんな彼女からお願いの電話が来た

 

なんでも

仲良くなった図書館の司書さんから

とある小説を勧められたが、保護者が

それを読んで良いか予め確認を取って欲しい

 

そしてそれを両親に伝えたところ

コージさんに聞きなさいと言われたのだとか

(両親ともに活字が苦手w)

 

物凄い剛速球で丸投げパスが飛んできた

 

そして確認の為、読ませた頂いたのだが・・・

 

普通の小学生ならばはっきりといってこの小説は

意味が解らないで終わってしまう

 

人からの干渉を嫌い田舎街に住み長い時を生き感情が薄れた魔法使い

人の世界の俗事に疲れ田舎街に移り住んだ家政婦

そこから始まるとてもとても静かな人間関係と淡い想い

 

現代小説とは思えない程にとてもとても静かに描かれて

文学的な価値はないけれども世界観が大人の私が読んでも

引き込まれる

(私自身が厭世的だから特にそうなのかもしれないのだが)

 

その感想を両親に伝えたところ

二人してコージさんはどう思う?と聞かれてしまった

 

正直、現代的な恋心とは程遠い人が人を慕う情景描写は

これを読むことで彼女の恋は遠のいてしまうかもしれないと

思ったのだが・・・

 

彼女は既に恋をしている

 

ならばなんら問題無いのではないかとすら感じる

 

だから、心が豊かになるし、人を思いやる気持ちが養える

とても良い小説だと思う

やや現代的シチュエーションではないが、

教育上害になる俗文には当たらないと思う

但し、やや面倒だが、同じ出版社から俗文にあたる物も

多数出ている為、今後も読書許可は必要とする旨伝えた

 

じゃあと両親が許可したところ中6日

小学4年生の彼女から感想会の電話がかかってきた

 

そして余り対人でしゃべることが得意でない彼女の感想を

ゆっくりゆっくり聞いてあげたところ小学校4年生とは

思えない表現でその感想を締めくくった

 

もしね、姉と弟でも恋が成立するなら

君死にたまふことなかれ って一言かな!

 

うーん

現代っ子って進んでるな・・・orz

となんとなくトドメを刺された気分になった

 

そもそも与謝野晶子って小学生が読むもんじゃねーだろ・・・

とツッコみたかったけれどあの家の姉妹は皆異常だから・・・

文学方面で尖るとこうなるんだろうと遅咲き大器を感じた