おひさしぶりのブログ更新になります。
近況を少し・・・
ハルさんの妻である真美さんが、うちの会社に入社しましたが・・・
たちまち社内でも社外でも人気者になりました!
社内では女子社員はもちろん、男性社員からは絶大の人気をほこります。
そして何でもできる真美さん。
本当に優秀すぎます!
実際に仕事ぶりを拝見すると、事務仕事ではExcelを完全に使いこなし、マクロを使うことで劇的に事務仕事の改善に成功!
社内の事務仕事の効率がかなり上がりました。
とにかく覚えが早く、仕事で使う100種類以上の専門的で特殊な材料なども覚え、現場へ配達などのしてくれます。
真美さんの仕事は丁寧で早く、仕事の優先順位などの判断力も的確で素晴らしいですね。
社外の受けも良く、遅ればせながら「看板娘」的な存在になりました。
取引会社の間でも噂になるくらいです!
お酒の席での対応も素晴らしいですね。
一度、社長連中が集まる会合に連れて行ったんですが、たちまち人気者になり人集りができるほど(笑)
そしてアルコールに対しては強く、太刀打ちできる者なし!
自然体で醸し出す色気と、物腰優しい態度と言葉・・・
普段と比べると猫被ってるのは分かっていますが・・・仕事モードなのでしょうか?
何をやらしても完全にこなすスーパーガールです!
ただ・・・
共通する真美さんへの反応というのが二つあります・・・
ハルさんの妻ということで・・・初めて耳にした人は、100%驚きます。
そして・・・実年齢を初めて知る人は・・・「嘘だろ?嘘でしょ?」という反応が返ってくる・・・
この二つの反応は皆同じ。固定の驚きの反応です(笑)
もう俺は、この反応には慣れました(笑)
そして・・・・俺自身のことで少し報告です。
実は・・・
精神のバイオリズムの窪みというか・・・そんな状況に陥っていました。
簡単に言うと、精神の窪みに嵌って抜け出せなかったんです。
ついさっきまでね。
ついさっき、その窪みから抜け出せたんですが、またハルさんに助けられて抜け出せました。
ハルさんが体の自由を失いリハビリを始め一年が経ちました。
そして回復したのは左腕だけです。
厳密には指は全く動きません。
左足は仰向けに寝た状態で少し動かせるだけ・・・
そんな状況に俺は・・・
助けられて感謝しているんですが、同時に責任も感じています。
俺のせいでハルさんは体の自由を失ってしまった・・・そんなことは解っていますが、何かに押し潰されそうになってしまったんです。
ハルさんは「後悔などしていない」と言う。
しかし、ハルさん本人はもちろん、その家族にも負担と迷惑をかけてしまっている。
ハルさんと俺は事故に遭遇し、俺だけが何事もなく、何もペナルティを負うことなく元気に家族共々過ごしている。
そんな俺も、ハルさんと共に事故で地中に埋まれば良かったとさえ思ったほど。
答えもなく解決方法のない自問自答の堂々巡りの頭の中、責任と自己嫌悪のループに潰されそうになっていたんです。
とても辛い・・・どうしようもなく辛い。
そんな毎日を送っていました。
そして俺の妻が真美さんに独断で相談。
そして本日、日曜日の午前10時少し前にハルさんと真美さんが訪ねてきました。
そしてハルさんは、俺の家に着くなり「二人で話そう」と言った。
俺は小雨がぱらつく中、ハルさんの車椅子を押し近くの公園に向かった。
ハルさんと散歩しながら話す。
ハルさんは、こう言った。
「なあ、T,S。お前が気にする事じゃない!あの状況では拙者はお前じゃなくても同じ行動をした」
「それが拙者の会社社長としての責任だからだ」
「社員を無事家族の元に返すのが拙者の責任だったからだ!」
「危険な仕事に付き合わせた拙者の責任だからだ!」
「だから気にする必要なんかないんだぞ?」
「だから元気だせ!笑顔をみせろ!おまえは拙者が育てた最高傑作なんだから・・・自慢の弟子なんだから!」
こんな事を言って俺を励ましてくれた・・・
でも・・・かえって・・・その優しい言葉が辛い。
胸が痛くて・・・心に沁みる。
自分ではどうすることもできなかった。
俺は時運の気持ちをハルさんに全部打ち明け、そして全部ぶつけた。
そしてハルさんが、こう言った。
「実は・・・拙者が不自由になって一番心配していたのが・・・おまえだったんだ」
ハルさんは・・・俺の気持ちを全部見透かしていた・・・全部解っていた・・・
俺は心が晴れることなく、下を向いたまま泣くことしかできなかった。
ハルさんは突然あることを言った、予想外の行動に出た。
ハルさんが言った言葉は「しばらく拙者に近寄るな・・・少しの間黙って見てろ・・・」
俺はハルさんが言う通り、ハルさんから距離を置いて離れた。
すると動く左手で車椅子の肘掛けに体重をかけ、車椅子から前のめりに落ちた。
俺は反射的にハルさんに駆け寄った。
するとハルさんは・・・
「黙って見てろって言っただろうが?拙者から離れろ!」
ハルさんは笑顔で、こう言った。
俺は・・・どうしたらいいか分からなく、真美さんに電話した。
真美さんと妻が公園に、慌てて駆けつけた。
俺は・・・いきさつを真美さんと妻に話すことしかできなかった。
ハルさんは自力で起き上がろうとしている・・・
何度も何度も立とうとして転ぶ。地面はアスファルト・・・このままでは怪我してしまう。
ハルさんの顔面はアスファルトで擦りむいて血が滲み出ていた。
すると真美さんはハルさんの息子Tに電話。
「お父さんが自力で立とうとしているよ」と話し、息子Tと娘Kを呼びつけた。
そして真美さんが俺に、こう言った。
「ねぇT,Sちゃん。ハルさんから目を離さないで!ちゃんと見ててあげて!」
「ハルちゃんが言い出したら聞かないことは知ってるでしょ?、黙って見ててあげて!」
「ハルちゃんの好きにさせてあげて!」
こう言って、真美さんはハルさんを黙って見てる・・・そして興奮しているような表情を見せる。
そして心配そうな表情も時折見せた真美さん・・・
少ししてハルさんの息子Tと娘Kが公園に駆けつけた。
「父さん、がんばれ!」と言って、TとKは叫ぶ。
でも二人とも心配そうな表情でハルさんを見守る・・・
俺も覚悟を決め、ハルさんを黙って見守ることにした!
何度も何度もハルさんは転ぶ・・・何十回と転倒しただろう?・・・
頬や顎からは血が出てる・・・
それでもハルさんは起き上がろうとする。
全身は汗だくで、着てる服やズボンの膝は破け始めてる・・・
それでも動く左手を地面に着き、足を立て、起き上がろうとする。
俺は涙で顔がグシャグシャになっていた。
何なんだ、この根性は?・・・正直な気持ちを言うとハルさんの根性に圧倒されてた。
そして・・・・
ハルさんの後ろに、うっすら透き通った影が見えた?
葵さん?嘘だろ?
本当に一瞬だった?1/100秒くらい?
その影が見えた瞬間・・・ハルさんの体がフワッとした気がした。
ハルさんは自力で片足で立ち上がった!
ほんの1秒か2秒くらいだが地面に足を着き、一年ぶりに自力で立ったのだ!
みんなですぐにハルさんに駆け寄り、倒れそうになるハルさんを支えた。
みんな涙を流していた・・・
そしてハルさんが俺に、こう言った。
「なあT,S!ちゃんと回復してるだろう?だから心配無用!気にすることなんかない。拙者は必ず復帰する!あまく見るんじゃねぇ!」
笑顔でこういった。
真美さんには、こう言った。
「ちゃんと見てたかマー坊?やったぜ!」
TとKには、こう言った。
「見てたか?諦めなきゃできるんだぞ?」
俺の妻には、こう言った。
「T,Sのこと頼んだよ!」
ハルさんの勇姿を見てた通りすがりの人も拍手していた。
こうしてハルさんは、言葉ではなく・・・行動で俺を励ましてくれた。
言葉だけじゃなく、行動で背中で示してくれた。
傷だらけになってまで・・・
俺の心は自然と晴れやかになっていったのが自分自身で分かった。
ハルさんありがとう!
やっぱり、あんたは俺の偉大な父親だ!
不屈の精神は衰えることなくハルさんの中に存在していた。
それにしても・・・あの影・・・
ハルさんも感じたようだ・・・
「なんか体が軽くなって浮き上がったようだった・・・それに、あいつの存在を感じた」
こう言った。
俺が「葵さんの姿が一瞬見えたような気がした・・・そしたらハルさんが立ち上がった」と言ったら・・・
妻も真美さんもTもKも・・・「わたしも(俺も)見えた」と言った。
あれは何だったのか?幻だったのか?その場に居た全員が見た幻?
俺は自分の目を疑った・・・そして、とても不思議な感覚にとらわれた。
マジで何だったのか・・・・初めての経験で信じられないでいた。
みんな同じ気持ちだっただろ・・・
これを読んでる人も信じられないだろう・・・
俺が話しても信じられないだろう・・・
でも現実に起こった事実。
誰にも信じてもらえなくてもいい・・・
ありがとう「葵さん!」
俺の偉大なる母親「葵」さん。
やっぱり・・・いつも見てくれているんだろうか?
葵さんに顔向けできないような生き方だけはできない・・・本気でそう思いました。
一瞬でも・・・葵さんの姿が見えて嬉しく思いました。
幻だとしても構いません。
ハルさんを支えるような動きで一瞬見えた葵さん・・・
人目だけでも葵さんに会えて嬉しかった。
ハルさんは・・・
「そうか・・・また、葵に助けられたのか・・・」
と、言ってニヤニヤした表情を見せた。
ハルさんは、もう二度と立つことができない?この一瞬だけ自分で立ち上がることができた?
いや・・・俺はそうは思わない!
ハルさんは絶対に自由な体を取り戻し、自力で自由に動く体を携えて復帰する!
そう確信しました!
年齢的に、「もう完全回復は無理!」と医者は言う・・・
しかし医者とて絶対ではない!
ハルさんには年齢も老化も関係ない!必ず復帰する!
この人の人生経験値は並みではない!そして根性も鉄の精神も若者にも劣るどころか凌駕さえする!
そして葵さんが付いてる限り、かならず復帰するだろう!
そしてパートナーの真美さんも付いている!この真美さんも強い!
あの世からサポートする葵さんと、この世でサポートする真美さんの姉妹がハルさんには付いている!
俺はハルさんの復帰を確信した!
そして・・・俺の心は晴れ、精神の窪みから抜け出すことができた。
妻が泣きながら抱きしめてくれた。嬉しかった・・・
妻も堰を切ったように涙が溢れ、俺を心配していてくれたのが分かった。
俺も妻を、せいいっぱい愛そうと誓った。
そして印象的だったのがハルさんと真美さんのやり取り。
真美さんはハルさんに、こう言った。
「もう、心配ばっかりかけて・・・でも、がんばったね!あたしハルちゃんを信じて見てたよ!」
「あたしが着いてる!お姉も着いてる!存分に回復に向かって、がんばれ!」
そしてハルさんが、こう答えた。
「マー坊!頼りにしてるぞ!任せとけ!必ず回復してみせる!」
「それまで見捨てないでくれよな!」
こんな風にやり取りした。
真美さんは、この直後に嬉しくて泣きじゃくった。
そして達成感というか満足感というか、誇らしげな表情を泣きながら見せた。
真美さんなりに想うことがあって、それが溢れた感じだ。
そして真美さんの苦労が報われた瞬間だったのかもしれない。
そのくらい、ハルさんの自力で立ち上がった行為は衝撃的だった。
そしてハルさんの息子Tも娘Kも・・・
誇らしげな表情をしていた。
色々と想いがあっただろう・・・
そして父親のがんばる姿を見て、色々と思ったようだ。
子供にも妻にも、そして俺にも、行動で語ったハルさん。
この人の行動は言葉よりも重い!
この日のことを俺は一生忘れることは無いだろう!