遅まきながら、あけましておめでとうございます。

 

おひさしぶりです。

 

仕事と個人的に忙しくブログ更新できませんでした。

 

まだまだ忙しい日が続きますが、少し時間ができたので更新します。

 

 

 

 

今日はハルさんのことを中心に書きます。

 

 

 

 

ハルさん。

 

一度は立てたんですが・・・その日以来一度も立てていません。

 

やはり、あれは一度きりの奇跡だったのでしょうま?・・・

 

亡き葵さんが起こした一度きりの奇跡だったのでしょうか?・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・12月中旬の後半に差し掛かるある日・・・

 

ハルさんは医師との話の中で

 

「ほんとうに、よくがんばったね」

 

年齢のことを考慮すると、よく回復した方だと思います」

 

ハルさんは元の体に戻るまで、このままがんばると医師に伝えました・・・

 

しかし医師から返ってきた言葉は・・・

 

「年齢のことを考慮すると指先の一本一本まで自由に動かせるようになるには正直言って無理だと思います」

 

こう告げられたと言う・・・

 

脊髄の損傷とは、それほどまでに重いものらしい。

 

ハルさんも、その場で食い下がったようですが・・・

 

丁寧な説明で回復が難しい理由や根拠を元に話す医師の話を聞いて、落ち込んで帰路についたそうです。

 

このことは俺自身が直接聞いた話ではないですが、妻である真美さん伝いに聞いた話です。

 

 

 

 

 

ハルさんは、とても落ち込み絶望したそうです・・・

 

そしてハルさんは何もやらなくなった。リハビリさえも・・・

 

完全に心を折られたようで、真美さんは見てられなかったそうです・・・

 

 

 

 

俺もその話を聞いて、ハルさんの元へ何度も足を運びました。

 

元気づけようと必死になりました。

 

鼓舞もした。

 

しかし、その全てがハルさんの重荷なり、ハルさんを苦しめただけだった・・・

 

俺は責任を感じ押し潰されそうになっていた。

 

そう・・・全ては俺のせい・・・

 

こんなことになるくらいだったら、俺が生き埋めになり死んだ方がマシだとさえ思った。

 

ハルさんには元気でいてほしかった・・・

 

ネガティブな思考に支配され、どうにもならなくなっていた。

 

自分自身の事で、ここまで落ち込むハルさんを見るのは初めてで・・・

 

 

 

 

ハルさんのような鉄人さえも闇に堕としてしまう精神の壁・・・

 

 

 

 

 

そんなとき・・・真美さんは何も言わなかった・・・

 

ハルさんを黙って見守るだけだった。

 

俺には一言だけ、こう言った。

 

「ハルちゃんのことは心配しないで!」

 

「それから責任を感じることなんてないからね!」

 

「全てはハルちゃんが選択した道!責任は全部ハルちゃんにある!だから・・・ね?」

 

真美さんは優しく笑って、俺にそう言った。

 

真美さんは俺のことさえ全て見透かしていた・・・お見通し!ってやつです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく経ち、俺は仕事の休憩中に真美さんと話す機会があった。

 

真美さんは俺が代表を務める会社に入社したんですが、事務仕事にExcelで改革をもたらしました!

 

すごく優秀で、いろいろな面で接客の対応から事務仕事に経理にまで、あらゆる分野で優秀な力を発揮し、

 

仕事のスケジュールまで俺に助言し、今では俺の右腕的存在にまでなっていた。

 

 

 

俺は真美さんに聞いた・・・

 

真美さんは何でハルさんに何も言わないのか?

 

何で黙って見守るだけなのか?

 

返ってきた言葉・・・

 

「ハルちゃん自身の問題で、ハルちゃん自身が自分の中で解決しないと何も始まらないし・・・」

 

「それまで、あたしは黙って待つだけだよ」

 

こう言った・・・

 

正直に思ったことは・・・

 

なんて冷たいんだ・・・クールすぎるだろ?

 

こう思った。

 

そう思った瞬間、真美さんが話を続ける。

 

「ハルちゃん今までがんばってきたじゃん?もう好きにさせてあげたいの・・・」

 

「このままリハビリやりたくないのなら、それでもいい!」

 

「ハルちゃんが、このまま堕ちるのなら・・・あたしも一緒に堕ちるよ!それであたしは本望!」

 

「どこに向かおうが、どこに堕ちようが、ハルちゃんと一緒なら何も怖くない!」

 

「あの人のためなら、あたしの人生を投げ出してもいいと思ってるから・・・」

 

「だから・・・今はハルちゃんの心が戻ってくるを待つだけ!」

 

「待つことが、あたしがやらなくちゃいけないことだと思ってるよ!」

 

 

 

 

・・・真美さんは優しい笑顔で話してくれました。

 

俺は何も言えなくなった・・・

 

真美さんも闘っていた・・・

 

真美さんも苦しんでいた・・・そして誰よりも強い覚悟があった。

 

そして誰よりもハルさんを信じていた。

 

 

真美さん・・・できた女性だと思う。

 

普通に考えて・・・そんな選択肢を選べるだろうか?

 

でも真美さんは、それを選択した・・・

 

とてつもなく強い意志を持って。

 

自分の人生を最も大切にする真美さんに、ここまで言わしてしまうハルさん。

 

葵さんとは違う・・・

 

ハルさんの心を掴んだ女性は俺が知る限り4人。美香さん、若い頃のハルさんの彼女、そして葵さん、真美さん。

 

この女性たちは・・・ハルさんの中にいったい何を見たのであろう?

 

こんなことを考えてしまった。

 

そして、こう言ってもらえるハルさんに少し嫉妬した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新年があけ、しばらくした頃・・・

 

ハルさんは少し元気が出てきたようだ。

 

でも何か吹っ切れた感じではない。

 

どこかに何か引っ掛かっているような感じはした。

 

でも顔つきが少し変わっているのは分かった。

 

そして少し痩せた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして1月も後半に差し掛かろうとしていた。

 

どんな心境の変化があったのか・・・誰にも分からないが・・・

 

ハルさんはリハビリを再開した。

 

元気も取り戻したようだ!

 

いつもと変わらないハルさんに戻った。

 

何か吹っ切れた顔をしていた。

 

心が・・・復活したんだと確信できました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近ですがハルさんの自宅を訪ねた。

 

ハルさんに自宅を訪ねて行ってみると、ハルさんは庭で息子のトレーニングに付き合って、息子にいろいろと助言していたところだった。

 

余談だが、ハルさんの息子はバットを3本束ねたものをローキックで一撃で蹴り折っていた。

 

石も手刀で割っていた。

 

そして・・・上段蹴りでのバット折りの練習をしていた・・・

 

メキメキと強くなっていたハルさんの息子。

 

遺伝子を感じずにはいられない光景だった。

 

息子の体は、身長170体重55体脂肪率3%以下だそうだ。

 

その体格で、ここまでのパフォーマンス!

 

正直、俺にはできないだろう・・・

 

さすがハルさんの息子である。

 

受け方をしらない格闘技経験のない男性なら、武器を所持したところで何人束になって襲いかかっても、

 

蹴りの一撃で骨くらいは折られるであろう。

 

更に余談ではあるが、ハルさんが現役の頃はもっとすごかった!

 

今は試折り用のバットなだがあるが、ハルさんの時代は本物の野球で使用する木製バットを5本束ねた物を一撃で蹴り折っている!

 

剣道の竹刀のように構えた野球用の木製バットもハイキック一発で蹴り折っている!

 

達人になると全ての呼吸を知ると言うが、ハルさんも呼吸に関しては達人で、防御の達人でもある。

 

相手の攻撃を読み、ガードで受ける際にワザと肘で受け、押し込むようにカウンター気味で受けるのだ。

 

すると相手の拳や足を潰してしまう・・・それだけで相手の戦闘不能が決定してしまうのだ。

 

 

ハルさんの息子もいずれ、その境地に達っしてしまう予感を感じた・・・

 

 

それにしてもハルさんの息子も人間凶器には変わりない。

 

なんせ自然界の石を割ってしまうほどの手刀を持っているのだから・・・

 

 

 

 

 

話を元に戻します・・・

 

俺はハルさんと庭先で話しました。

 

そしてハルさんはこう言った・・・

 

「なぁT.S.・・・心配かけたな・・・でも、もう大丈夫だから」

 

「それから、おまえが責任を感じることは何もねぇ!いつまでも引きずってんじゃねぇぞ?」

 

おい!あんたが言うなよ!

 

俺は心の中でそう思った。しかも偉そうに・・・(笑)

 

でも相変わらず俺の心配もしてくれてる・・・少し嬉しかったのと安堵感に包まれたのを感じました。

 

このハルさんの言葉には魔力がある・・・そんな風にさえ思ってしまう自分がいました。

 

ハルさんが続ける・・・

 

「いままでさ・・・リハビリしてきてさ・・・何か分からないけど・・・何か掴むんだよ・・・そんな感覚がするんだよ・・・」

 

「でも掴んだはずのモノが、すぐにこぼれ落ちてしまうんだ・・・何度も何度もそれの繰り返しで・・・前に進めない・・・」

 

「分かるか?」

 

俺はなんのことか、さっぱり分からなかった。

 

でも何となくリハビリの中で掴む感覚の話だと思う。

 

「それでさ・・・焦りもあったんだと思う。やりたいことばかりあって、それが積もり積もってさ・・・」

 

「その焦りに恥ずかしながら飲まれた・・・」

 

「でも、焦らずに・・・自然な流れに身を委ねるよ・・・ぼちぼちやってゆく!」

 

「マー坊の、あんな顔はもう見たくないしな!」

 

「マー坊には感謝だわ!最高のパートナーだわ!」

 

「これからもマー坊の力を借りて、ぼちぼちやる。だから、もう心配無用や!」

 

こんなことを話してくれた・・・

 

「疲れたら無理せず充電しながら、ぼちぼちやる」とも言っていた。

 

リハビリは相当辛いようです・・・

 

動かない筋肉を動かすわけですから・・・

 

例えるなら・・・

 

体に柔軟性がなく固い人に無理矢理に前屈で体重を掛けて押したら・・・悶絶するでしょう?

 

股割ができない人に、足を開かせて180°足が開くまで無理矢理に押したら悲鳴をあげるでしょう?

 

全身にとてつもない痛みが駆けめぐる・・・

 

ハルさんは毎日、その痛みと闘いながらリハビリしているんです。

 

そりゃ心も折れるよね・・・

 

でもハルさんが俺に話してくれたこと・・・

 

 

 

 

俺を安心させるために言ったのではなく、本心を語ってくれたんだと思う。

 

 

 

 

 

俺は安心した・・・

 

ハルさんだって人間だもの弱い部分があって当たり前!

 

そう思った。

 

そしてハルさんは真美さん表情の変化にも気づいていたようだ・・・さすがだ。

 

やはりハルさんは俺の理想の人だと思った。

 

自分自身が大変な状況でも、大切な人の変化はちゃんと見てるし、見透かしている。

 

 

 

 

 

真美さんは、そんな俺たちの会話をこっそり聞いていたようで、窓から顔をだして「ムフフフフ」って笑っていた。

 

俺が「真美ちゃん、なんなの?」って言うと・・・

 

「内緒!教えてあげない!あたしだけが知っている!」

 

と言った。

 

「はぁ?」と俺が言うと・・・

 

「ひぃ~」とおちゃらけて返してくる・・・相変わらずだ。

 

いったい何を知ってるっていうんだ・・・

 

ん~気になる・・・

 

ハルさんに聞いても分からないと言っていたし・・・ん~・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何はともあれハルさんは充電を終え復活した。

 

リハビリで何かを掴んで前に進めるといいね!ハルさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでハルさんがよく聞いている音楽を紹介したいと思います。

 

「SUSIE LOVE」

 

こればっかり聴いてます。

 

俺も好きなんですけどね。

 

インディーズですがYouTubeで検索するとヒットします。

 

女性シンガーと男性ギタリストのグループで、一応CDも出しています。

 

このCD名盤ですよ!

 

いつか時間があれば生で聴きたいと思っています。

 

心の洗濯ができる音楽ですね。

 

この「SUSIE LOVE」はハルさんの兄であるトクさんが大好きで、その影響で俺もハルさんも真美さんも聴くようになりました。

 

機会があれば聴いてみてください!

 

その歌詞とメロディーにグッとくるはずですよ。

 

ではでは、今度の更新はいつになるか分からないですが、また!