来月の3月息子のTが高校を卒業する。
そして、真美さんが帰ってきた。娘のKを連れて・・・
真美さんは相変わらずで、明るくて元気だった。
ボーイッシュでキレイだ。
どうみても20代後半から30代前半くらいにしか見えない・・・
どうみても俺より年下にしか見えない・・・・・
相変わらず化け物じみた美しさのままだった(笑)
そして・・・・・・・
娘のKが・・・・・・・・・・・・・
驚きの変化を見せた!
見た瞬間すぐに分かったほどだ!
Kが笑顔だったのだ!
自分だけの世界という殻に閉じ籠もり、それ以外の外界を拒否しシャットダウンしていたK。
いつも落ち込んだ暗い顔をし、まるで人形のように無表情で見せる感情は泣くことで悲しみを表すだけのKが・・・
笑顔だったのだ!
いつぶりだろう・・・・Kの笑った顔を見るのは?
俺は嬉しくて嬉しくて・・・
Kはまだ言葉を失ったまま。
だけど・・・・・笑顔を見せられる。自分の殻から出てきたのだ!
俺と会った瞬間に笑顔で会釈したK・・・・
正直なところ、こんなに早くKの笑顔を見ることができるなんて・・・・我が子のことのように嬉しかった。
そして、いろいろな表情をするようになった!もう人形のようじゃない!
いったい何があった?
真美さんはどんなマジックを使ったんだ?
いろいろな疑問がわいた。
そして俺と真美さんとKの3人で、息子Tが待つ自宅へ向かった。
真美さんは俺の所へ来る前に、トクさんと美香さんに会ってきたそうだ。
トクさんと美香さんはどうやら忙しいみたいで今日は来られないみたいだ。
自宅に着くとTが笑顔で出迎えてくれた。
真美さんはTに会った瞬間、力強くTを抱きしめる。
Tは困った顔で照れて「やめろよ母さん」と言って真美さんを剥がした。
まるで恋人のようにハグする真美さん相変わらずだ(笑)
端から見たら恋人が抱き合ってるようにしか見えないのかも(笑)
Tも妹のKを見た瞬間に分かったようで、Kをヘッドロックするようにして頭をペシペシして笑顔で喜んだ。
次の朝・・・・・・
真美さんが会社を訪れた。
そして「みんな一旦ただいま!」と元気に挨拶した。
そして社員一人一人にハグをした。
会社のアイドルだった真美さん。
ハグされた社員の一人(汚い作業服のオッサン)なんかは顔真っ赤にしてた(笑)
「ドキドキして仕事できんわ」とかほざいてた(笑)
まあ・・・・・分からんでもないが
真美さんいい匂いするし仕方ないかと。
そして会社の状況やTの状況などの話をした。
T相変わらず元気で、自分の未来を見据えがんばっている。
何の問題もなく父を思って泣くこともなくなった。
ほんとに、いい男に育ってる。
付き合ってる彼女ソフィアとも仲良くやってるようだ。
父ハルさんの死を乗り越え、今も亡き父の背中を追っている。
ハルさんにも葵さんにも、今のTを見せてやりたいくらいだ!
そして美香さんも元気になって過ごしている。
亡き夫である宗二さんを今も想って・・・・息子と仲良く過ごしている。
そんなたわいもない話をしていると・・・
今晩みんなで飲みにいかない?美香ちゃんも誘ってさ!
と、真美さんから誘われた。
俺は返事をする前に「Kは大丈夫なのか?」と言葉を発していた。
真美さんが言うには「もう今は大丈夫!KにはTと二人の時間も過ごしてほしいし」とのことだった。
俺は「酒抜きにしない?」と言ってみた・・・・
すると「子供みたいなこと言わないでよ!こんなカワイイ女の子が誘ってんのよ?」と・・・
俺は「いや、女の子というより、歳で言うとオバ・・・・」と言いかけたら
ヘッドロックされて「今、何言おうとした?」ってすごまれた。
すぐに「ごめんなさい」と謝った・・・・
それより・・・・「胸当たってるんですけど」と言おうとしたけど・・・・怖いからやめた・・・
マジで怒らすと怖い・・・・変わってないな・・・・ささやかなジョークなのに・・・・
そして・・・・その晩は真美さんと美香さんと俺の3人で飲むことになった。
軽く食事がてら居酒屋に行って、その後・・・・真美さん行きつけのバーに行った。
ハイネケンを飲みながら・・・・
ここからがブログタイトルにあった「時空を越えて」の話の本質になります。
そして・・・ハルさんの昔話にも繋がる。
真美さんからKの変化について話された。
俺や美香さんはKに対して真美さんが、どんなマジックを使ったのか気になっていた・・・・・
真美さんはKが心を閉ざしてしまい、そのことでいつも悩んでいた・・・・
とある夜、真美さんは寝付けないでいた。
そして自宅近くの公園に一人で向かい、ひとりベンチに座り考え込んでいた。
その夜、なぜか公園に向かわなくちゃいけない気持ちになったという。
真美さんが言うには・・・・ハルさんと葵さんに呼ばれた気がした・・・・・と言うのだ。
そこにひとりの男が通りかかった。
その男は将雄(マサオ)という人物。
この将雄さんは俺も真美さんも美香さんも顔見知りの人物で、ハルさんと宗二さんが学生の頃の友人で、悪友。
将雄さんは小中学校が一緒でハルさんや宗二さんの地元の同級生。
いつもハルさんと宗二さんの後ろを、金魚の糞のようにまとわりついてた人だ。
そして、その将雄さんが真美さんに声をかける。
そして・・・・信じられないことを話し出したというのだ。
真美ちゃん・・・・ほんとうに公園いたんだ・・・・・・・・・・
将雄さんはそう言ったそうだ。
真美さんは驚き事態が把握できずにいた。
将雄さんが話し出した。
夢にハルちゃんが葵ちゃんが出てきて・・・・
葵ちゃんがしつこく俺の手を引っ張って連れて行こうとして、俺は下心いっぱいで葵ちゃんについて行くと、そこにはハルちゃんが待っていてさ。
ハルちゃんが今すぐこの公園に行け!って言うんだ。そこに真美が待っているから・・・って言ってさ。
なぜか宗ちゃんが出てきてぶん殴られて・・・
そこで目が覚めて・・・・慌てて行かなくちゃと思って来てみたら真美ちゃんが居たってことさ。
真美さんは何の話なのか分からなくて「は?」「何の話?」って聞くと
将雄さんが「夢の話だって!」って言ったらしい・・・・
時間は・・・・真夜中の1時~2時。
そのとき妙に不思議な空気に包まれたらしい。
もともと将雄さんって訳の分からない人で・・・変な人なのだ。
独身で職業は行政書士。
簡単に言えば変人。
そして将雄さんは真美さんに、どうしてこんな真夜中にこんな公園に居たのか?と訪ねたらしい。
真美さんはハルさんの娘Kのことを話、Kを連れてある島へ行くことを話す。
すると将雄さんは「その島に行ったら恵(めぐみ)さんという人を訪ねるといい」と言った。
「その恵さんにハルさんのことを訪ねるといいよ。なんかそんな気がする・・・」
真美さんは「どうして?」と聞くと、将雄さんは「分からんけどそれがいいような気がする」と言った。
そして、将雄さんが「寒いしもう帰ろう」促した。
真美さんは「あたしは、もう少しここにいます」と答えると・・・・
将雄さんは「このままだと俺、真美ちゃん襲いたくなるし・・・帰った方が安心だよ」と・・・・
真美さんはゾッとして家に帰ったという。
この将雄さん・・・・変人でしょ?普通そんなこと言うか?
小太りの汚らしいオッサンで変人。
このことがあったのが、真美さんが俺たちに報告する前の夜のことだという。
この将雄さん。出張ばかりでいつも家にいない人。
いつ帰ってくるか分からない人。
そして真美さんはKを連れて、ある島に渡った。
続く