ニューヨークに行った時の事。普段はフライトやラウンジレポはしないけれど、今回フライトで病人が。


ニューヨークに向けて出発後、隣の人が私のONのスニーカーを見て「同じ靴ね!」と、話しかけてきた。彼女は総合病院の看護部長で、仕事柄履きやすい靴を見つけるのが趣味だと言う。そして、日本にも住んでいたと少し話が盛り上がったところで、「機内に医療資格がある方はいらっしゃいませんか?すぐに申し出てください。」とアナウンスが。


こういう時は、お医者さんでも人助けをしない人もいるので、誰も名乗り出なかった。アナウンスがもう一度あって、2人の女性が出て行き、彼女も名乗り出た。


トイレで女性が倒れたらしい。飛行機には点滴、血圧計や応急処置の道具が常備されている。この看護師さんが席に戻ったのは、約3時間後。朝早いフライトで何も食べずに乗り、血圧が異常に下がっていたので寝かせて点滴をしたそう。


緊急着陸もパイロットから提案されたそうだが、この乗客は座れるようになり、血圧も正常、点滴も効いているようなので、そのままニューヨークへ。彼女も「私たち次のフライトがあるから、緊急着陸なんて嫌だったのよ」と言う(笑)。


無事ニューヨークに到着。


それにしても、救助者3人は、ERの医師、ナースプラクティショナー(看護師で1番高いレベルで医師の代わりを勤められる)、看護部長、すべて女性。エコノミークラスに座っていた。看護師はプロ職として給与も高く安定しているが、人手不足は日本と同じく深刻。もう尊敬しかない!


機内に医療従事者はもっといたと思う。男性が名乗り出なかったのは?そして、倒れた人の旦那さん、おろおろして、何もできなかったらしい。


アメリカに来て思うんだけど、結局は、女性が立ち回って仕事を終わらせてしまうこと。「髪結いの亭主」は、この国にも存在する。私の職場の財務の人と仕事をしても、男性は返事がないが、女性は1分で返事が来る。合理的でマルチタスクが得意なのは女性だと確信できる。


この看護師さんから、短時間で学習させてもらった。早朝のフライトでも暖かい飲み物などお腹に入れてから搭乗すること、機内には医療器具があること、パイロットは医療従事者の指示で緊急着陸を決めることなど。ビジネスに座っていたら会話もなかったと思う。プレミア・エコノミー万歳!🤣🤣