コロナ以降、アメリカの受験事情は大きく様変わり。まず、カリフォルニアはSATというセンター試験の様なテスト結果を提出しなくて良くなった。(また来年から復活するらしいが...)

 

ジムではレッスン前のおしゃべりで、白人の中年女性たちが子供たちの教育費が高いと言いつつ、ちょっとした自慢が始まる。どうやら私立高校を受験したらしい。その中に華僑の母親がいて「うちの子は公立からハーバードとイエール大学に行って卒業した」とバッサリ。一同、羨望のまなざし。そして超一流の投資銀行に就職決定。

 

年々高まる受験熱。私が日本にいた頃を思い出す勢い。当時は学生数が多すぎて浪人したり大学を諦める人もいた時代。

 

アメリカでは4年間の高校生活の成績と活動がすべて。4年は長い。そして、どうやって学費を捻出するか。

 

先週のニュースでは、ペンシルバニア大学が初めて年間の学費が10万ドル(約1500万円)超えた、とか。4年間で6000万円!

これは絶対に良くない。塾や目立つ活動にお金をかけられる家庭の子供は良い大学に行ける。格差が広がるばかり。

 

そこまでして行く価値があるかとニュースになるが、シリコンバレーではそれでも合格したら行かせる親がほとんど。

(写真は先日行ったスタンフォード音楽生のジャズ。黒人兄弟はプロとも演奏する学生)

 

私の相棒の息子は9月から他大学へ編入を目指して、この春まで準備で忙しかった。何ページにもわたる親子の調査票と推薦状、作文、今までの成績表と学外活動のリスト。編入の場合、昔は成績表と編入カウンセラーに会うくらいだったので、1人でできるんじゃないのと思っていたけれど、普通の受験と変わらない。あまりの書類の多さと、親の年収なども入力するため大変な作業。ちなみにカリフォルニア大学への入試書類にはマークする性別が5種類くらいあり、友人の娘さんはレズビアンに印を付け、知らなかった友人はびっくり(だってBFいたよね、笑)。

 

最近ではオンラインで各大学の合格率が公表されている。私立大学だとアイビーリーグやスタンフォードは合格率が3%から5%。州立大学でもカリフォルニアはレベルが高いため、多州からの申し込みもあり難関。ここに留学生が入っていくのはとても大変。カリフォルニアではないけれど、私が行った学校も5%となっているが、こんなに難しかったかな。卒業は苦労したけど。

 

教育熱は高まるばかり。学費も上がるばかり。