7回目のパリ。パリはどこよりも、私にとってエネルギーを(無駄に)使う街。
Euro Star(昔のTGV)でロンドンから電車。
ロンドンのSt. Pancras駅で入国審査やセキュリティがあるが、それ以外は本当に便利。2時間半でパリのNord駅へ。
Nord駅は相変わらずの、ごった返し。
機関銃を持った兵隊なのか警察なのかが一列に並び、外のタクシー乗り場では規制のために声を上げる係員。
翌朝9時から予約していたルーブル美術館へ。
ルーブルのサイトでは、8月半ばまで売り切れだったのに、ツアー会社が買い占めているらしくTripadvisorで好評の会社から予約券を買う。
売りは、モナリザの絵まで直行できる、と。
そんなに期待していなかったが、朝イチでご覧の通り。
ベストな写真を撮るため、人々が動かない。
最前列の茶色の帽子の人、真正面まで行って瞑想を始める始末
相棒は最初から諦めて、後ろで傍観している。
パリの観光シーズン風物詩。
ルーブルの窓から見た景色。この美術館だけで、この美しさと芸術的な建築。これが町中なのだから、この点は感服。
(住みずらそうだけど)見上げた景色が美しいのは否定できない。
ルーブルの敷地内にある、本館の反対側のテラスレストラン。theフレンチ、というメニューを注文。メロンと生ハム、家でも食べるけどメロンの甘さが引き立って美味しい。
(後日談) 夕方ホテルに戻ると悪寒と高熱が。真夜中に、ホテルに医師を呼ぶことに。このルーブルで食べたツナ・タルタルにあたったみたいで、味が魚臭くて半分残していた。レストランを去るときに隣のテーブルの人も、同じものを残していた。検査と医師訪問で250ユーロ。医療崩壊したアメリカより断然安い。
ルーブルの後は歩いて5分のはずのオランジェリー美術館へ。
相棒が景色や噴水に感動して写真を撮ったりベンチに座ったりで、30分以上かかる(笑)。
この美術館の方が、私は格段に好きだった。モネの壁画のような大きな睡蓮画。
そしてモジリアニとそのパトロンだった人の人生や肖像画など、好奇心を引き立てるストーリー性あるもの、など。
翌朝は熱も下がり、CovidのPCR検査は陰性なので出かけた。パリから2時間のジベルニー(Giverny)へ。これも7時半の電車と朝イチの入場券で。
約25年前、学生時代に来ているが、その時は暑かったけれど、パリの喧騒を離れ、モネの家と庭に感動した。
今回は、この通り入場規制して〜!と何度も思ったくらいの人、人、人。
晩年のモネの絵によく描かれた日本橋の上にも100人以上が乗っている。
とても、おすすめでない場所。
邸内は日本でも見たことがない、日本の版画のコレクション。どの部屋にも階段にも。当時、流行していたらしい。
パリのホテルに戻って、ぐったり。
これを書いているだけで、ふらふらしてくる。書いているだけで、エネルギーを吸い取られるパリ。鬼門だわ。