サンフランシスコからゴールデンゲート橋を渡って北上するとMill Valley(ミルバレー)という街がある。そこにハイキングへ。

 

4ブロック四方の小さなダウンタウンもあり、丘と森の美しい街。小さなコメディ劇場も。

 

 

豪邸という程では無いけれど、大きなお家が丘の方にも見え、ごちゃごちゃ感がなく安全そう。

 

上機嫌でハイキングへ。丘を登ると、滝と小川が見える。しかも、森の中。

 

 

その後、車に戻って、ダウンタウンでお茶をすることに。一周歩いて、コーヒーショップを探す。

 

キョロキョロキョロキョロ でも、何だか変。白人ばかり。日本人を含めアジア系が全くいない。ヒスパニック系はお店の中で働く人のみ。黒人もいない。白人の中でも、特定の人種ばかり。

 

 

それでも歩いていたら、どこの料理か分からないピンク色のポップなレストランが。メニューを見ると中華料理。

すると、10代の女の子と家族が通りかかり、「ここ中華料理なんだよね。でも、この街に中国人がいなくてよかった!」とチラリと私を見て言う。

 

えっっっ!シカゴ以来、20年ぶりの人種差別?中国人にも失礼よ。

アジア人はとにかく嫌い、ってことなんだろう。第二次大戦中は収容所に入れられたとか、色々と不幸な歴史のある人種。

差別について繊細な人たちだが、こういう発言が多いのも事実。

 

私がシカゴで差別を受けたのも、この人種からだけだった。失礼な物言いで他人を不快にさせるのが得意。

この人達の祖国は別の人種が住み、いつも戦争をしているが、寺院には祖国の戦勝を煽るようなプロパガンダ横断幕があった。アメリカに来てまで寺院に?と驚く(わざわざアメリカに建てられた慰安婦像みたい)。

学生時代、この矛盾に気づき「表向きの顔と裏腹の人種差別」について考えさせられた。

 

コンドミニアムとそこの地下駐車場を購入した時も、私の駐車場に誰かの車が。ドアマンに聞くと、その人種の女性だった。連絡してもらったら、謝罪もなく「あなた、本当に買ったの?」と言われた。

 

別の日、コートを買って帰宅したら、店員がプラスチックの防犯タグを取り忘れている。翌日着たかったけれど、仕方なくお店に戻り、タグを外して下さいと頼んだら、謝罪もなく「あなた、本当に買ったの?」と、言われた。

 

同じ人種。こういう言葉が出てくるのは、育ちの問題。家庭で教わっていないか、親もこういう物言いなのだろう。

 

さて、ミルバレーでのハイキングが終わって、近くのお店で夕食。ここも白人ばかり。白人が悪いのではない。でも、この事件。

 

ウェイトレスに、サラダとカリフラワーベースのピザを頼んだ。すると、カリフラワーの煮込みとイタリアの餃子(Dumpling)が来た。

間違いだと言うと、マネージャーが出てきて「将来ために、注文の仕方を教えてあげる。カリフラワーベースの場合は、まずピザの名前を言ってから、どの種類のクラストか言わないと紛らわしい」と説教された。アメリカで、こんな事を言われたのは初めて。英語の発音で聞き返されたことも、この10年以上は無いから、言語の問題ではなく、ここではアジア人=観光客なのかも。

 

 

私は旅行客と同じ程度の外国人扱いなのだと、悲しいかな認識せざるを得ない状態。

 

この街には入るな、引っ越してくるな、と言うことなんだろう。一見キラキラなのに、住みにくそうな残念な街。

 

ちなみに、レストランではレシートにサインの横に「Thank you for the lecture. I won't come back(お説教をありがとう、もう来ませんから)」と書いておいた。