私が2014年に試乗した時は何と美しい車だと感嘆した。当時は創業メンバーくらいしか乗っていないロードスターとテスラSの2種類しかなかった。
近くに初ディーラーができ、そこは古いビルを壊して更地にしたホコリっぽい地面に、輝くテスラが並んでいた。毎月のようにパーティしているのが見えた。
パーティには勿論のこと招待されないが「この会社はいける!」と株も買った。
その株でテスラも買った。
そして1日で返品した。そのストーリーはこちら。
それが2017年。そこから数年は、シリコンバレーの新車の3台に1台はテスラ、という素晴らしい売り上げだった、、、過去形。
今はテスラ離れが進む。中古テスラを売りたい人や、予約をキャンセルした人が私の周りだけでも数名いる。実際シリコンバレーの大手テックの経営陣は、もはやテスラは買っていない。
逆にLucidやポルシェTaycanなどは、量産しないため待ち状態。
SNS代表格はメルセデスのオープンカー、Google創業者たちはLucidやレクサス、自転車通勤の人も。
イーロンマスクの一言で迷走する、長距離運転でチャージステーションが激混みで待たされる、戦争しようとする国に力を入れている、など原因は様々。「人と違う車に乗りたい族」の心理は、すでに先を行く。
(ちなみにマスク氏は今週はツイッターのオフィスで寝泊まりしていると、自分で記者発表。広報担当は要らない会社。自分で先に発表しちゃうから)
そこで登場するのが自動運転、または無人の車。この辺りでは、試験が残り一つとなったWaymoがまた頻繁にテストを繰り返している。Uberあたりが始めて、広まるのか。つまり、テスラ離れと同時に、完全なる自動運転か車を持たない人が増える将来。
高い車を買うより、運転してくれる車を、という価値観の変化が、予想より早く訪れる。私も手放したい。
最近は渋滞が増えて、危ない運転も見る。自分も年を取るにつれて後部席に座って、自動で行き先に運んでくれるなら、こんな楽なことはない!
テスラの自動運転は事故で何度か問題になっているし、まだリスクがあるのも確かだが、州や国によっては無人トラックで配送も実現されている。
カリフォルニアでもテスト運転している会社が20社以上あり、その中には他国で実績がある車もある。この表は続き、BMWやホンダ、サムスンなども50位以内に入る。すでに激戦。
自分で運転するより、自動運転の方がスキルが高そうなので待っているひとり(笑)。