ご近所さんから「タイガー君(我が家の猫)、黒猫ちゃんと喧嘩してる?」と聞かれた。「誰にでもシャー!と威嚇する小さな黒猫かしら?」と考えていた矢先に置き手紙が。「白い猫がうちの黒猫を追いかけ、我が家の猫ドアも辞せず飛ぶように入ってきて、うちでリレー大会の状態だった。お宅の猫ですか?」と。まるでトムとジェリーではないか!と想像すると可笑しいが、平謝りして、動物病院に相談。

 

 

ボランティアで学習障害児の審査中、「うちのタイガーもADHDの条件にバッチリ該当するんだけど」と常日頃から思っていた。色々とエピソードはあるが、外で喧嘩したのは1回だけ。夜、タイガーが玄関に戻ったのでドアを開けたらスカンクの臭い。道路にスカンクがいたのかと思ったら、タイガーが喧嘩してガスをかけられたらしく、その晩は部屋中がスカンク臭。関西出身の友達に「それ漫画やないの!あはは!!」と一笑されたが、私はタイガーの将来を案じていた。

 

病院では、甲状腺が悪い猫は感情の起伏が激しく落ち着きがないから、と検査されるも、異常なし。「猫用の精神安定剤を普段は処方するのですが、供給が少ないから人間用のADHD薬を4分の1に割って、毎日飲ませてみて」と。人間用のADHD薬を毎日なんて!ガーンガーン

 

日本でもADHDには薬を処方して、薬が合うまで色々と試すらしいが、うちの子(いえ、うちの猫)には飲ませたくない。しかし、自動清掃する猫トイレが動き始めると猫パンチ、小さい時はオーブンを開いたら中に飛び込みヒゲがカールしてしまったり、タイガーの兄は引取り先の家庭から戻されているし(落ち着きがないDNAが濃く出てしまった様子)。

 

 

夜も鳴き声やクローゼットを叩く音や、もう1匹と追いかけっこで寝られない日があるため、薬について色々調べた。日本にもある。お子様へ、と書かれた側に「For dogs and cats」と言う項目がいくつもある。結局、毎日ではなく、1日おきに4分の1を餌に混ぜたところ、1週間目でよく寝てくれるようになった。仕事中も、邪魔されることがなくなった。外にも出たがらない。
やっぱりADHDだったか…。