ダイアモンドヘッドにハイキングに向かうため、Uberを予約して待っていたら、横に知り合いのお医者さんご夫婦が。まぁ偶然!いつまで滞在ですか?などと話していたら、これまた偶然でダイアモンドヘッドに行く車を待っておられると言う。

 

ダイアモンドヘッドに到着後、頂上までの途中でお互い写真を撮ったり、歩きながら話しをして頂上近くまで行く。そこは海が輝き風光明媚とはこの事。もう5回目くらいだけど、いつも感動する。

 

 

最初は曇りがちだったが、頂上までの急階段を登り詰めると暑い!汗だくだくで、着ていたジャケットを脱ぎながら、さぁ写真!と思ったら一足先に到着された先生ご夫婦が、狭い頂上のコンクリートで倒れている人を介抱している。というか診療を始めている。その方はとても歩ける状況ではなく、たまたま居合わせた看護師さんが911番に電話をしていた。

 

その間にも頂上を目指す人々が、次々に到着。狭い頂上は満員。倒れた男性は日本人でご家族も一緒だという事がわかり、先生は日本語で診察。私もご家族に旅行保険のことなどを説明する。そして、相棒は観光客を一旦ストップして事情を説明する。私は軽装だったのでアルコールワイプとバンドエイドくらいしか持っておらず。汗だくの男性は頭から出血しており、脱水症状でふらついて頭を打った模様。

 

先生が柔かい口調で、首や背骨、そして眼もチェック。私はこんな所にどうやって担架を運ぶのだろう?ヘリコプターが着ける場所は?と見渡すこと数回。ふもとにの広場には黄色い小さなヘリコプターが来て待機しているが、、、。

 

15分くらいで、そのヘリコプターが頂上近くまで飛行し、頂上すぐ下の小さなコンクリート地面に到着。救急隊員が担架を持って階段を登ってくる。ハイキング客も「ただ事ではない!」と遠巻きに見ている。先生と奥様は両方が救急医療の専門で手短かに説明して、その場を引き渡すが、この患者さんは英語が分からないようで、結局ヘリコプターの近くまで通訳しながら先生が着いていく。ヘリコプターは小型で、担架を片側からスライドさせて入れ、扉が開いたままダイアモンドヘッドの入り口駐車場で待機していた救急車の前に停る。

 

きっと、ハイキング途中で倒れる人や避難することを予測してマニュアルがあるのだろうが、各地点で手早く連携しているのが素人の私でも分かる。いやはや、驚きの連続のハイキングとなった。

 

 

 
帰りはワイキキまで歩く予定だったが、急に自分も不安になり、またUberを呼んで乗車するも頭が混乱状態だった。前にも急に倒れた日本人観光客の通訳をしたことがあったが、救急のお医者さんって、やはりすごい。どんな患者が来るか分からないのに、毎日、毎日、対応する。いったい、どんな心臓なのだろう...。