帰国中だけどオフィスに寄ったり、風邪をひいたりで、外国映画を見に行く予定も京都で友達に会うのもキャンセル。大晦日からホテルでのんびり状態。とても景色が良く、私は「海の子」なんだなぁと実感する。海の景色は飽きない。



 

夜中、時差ぼけで起きてしまい、テレビで映画を探して見始めた松竹映画100年記念チャンネルの「二十四の瞳」。オリジナルの白黒映画をノイズや画像をクリーンにして、再放映している。どんどん映画に入ってしまい、最後は感動という言葉では言いつくせないものがあった。

 

両親も戦争中のことは覚えていない。ほんの少し年上の方々は、苦労され、戦後の復興に男女とも「働かざる者、食うべからず」で貢献された方々。戦前でも小豆島のような穏やかな地まで「生徒を兵隊にするのは悲しい」と言っただけで、教師は叱られる時代。

 

初めて高峰峰子さんの演技をしっかり見た作品だった。言葉やせりふの隅々まで愛情と美しさがあり、最近乱用されているように感じる「寄り添う」という言葉がぴったりの、まさに生徒に寄りそう教師。奉公に出される子、病にたおれる子、戦争から帰らぬ子・・・各々の家庭を訪問しながら無力感に苛まれながらも、また教師自身も時代に翻弄される。