ずっとブログを読んでくださっている方はご存知だと思うのですが

私の実母は、なかなかキョーレツなひとでして。


わかりやすくあえて書いてしまうのであれば

【〇親】です。

今の時代なら【ネグレクト】も入ってくるでしょうし、普通に日常的に暴言罵声のお母さん。


本人にそのような自覚はゼロで

【傷付くあんたが悪い】と言うようなお母さん。


色々エピソードはありますが

一番キョーレツなのは

妊婦の私に向かって突然の【〇ね!】


そんなお母さんなのですが

決して、365日、24時間キョーレツなわけではありません。


優しい瞬間、

優しい時間もありました。


その【優しい】部分を書き残していきたいなと思いました。



私は2年保育で幼稚園に行っていました。

朝いって、お弁当たべて、午後にはわりとすぐにお迎えでした。


お迎えの時は

お母さんたちが1列に行列をつくって

一番先に並んでくれたお母さんの子から次々に呼ばれて引き渡されて帰宅していました。


母はだいたい後方に並んでいました。

いつも【お母さん来てるかな?】と

行列のどこに母の姿があるのかを

部屋の中から探していました。


どんなに後ろにいても

【迎えに来てくれている】と思えれば私は安心でした。


きっと、梅雨の時期だったのでしょう。

ある雨の日、いつものように私は母がどこに並んでいるかを部屋の中から探してみました。


でも、

お母さんたちが全員傘をさしていて

その傘が邪魔で全然後ろの方が見えない…


どんどん子どもたちは帰っていって

まだ自分の順番がこない…


お母さん、来てないのかな…と、不安になりました。


結果、終わりの方に母は居たのですが

私は『傘でお母さんが見えなくて、お迎え忘れちゃったのかと思った』と、帰宅後に胸の内を伝えました。


それからしばらくして

また雨の日がきました。

またいつものように私はお母さんの列を確認していました。

前の方に並んでいるお母さんたちの顔は確認できても

後ろの方は傘、傘、傘、傘…傘しか見えません。


傘、傘、傘…

傘!


だいぶ後ろの方に

他のお母さんたちが持つ傘よりも

傘の頭ひとつぶん高く飛び出ている傘を見つけました!


…お母さんの傘だぁ!


私が心配しないように

母は腕を高くあげて傘を持ってくれていて

だいぶ後ろに並んでいましたが

母が来てくれていることで安心したことを憶えています。

今でもあの傘がズラリと並ぶ映像が残っています。



こうやって

私の気持ちに寄り添ってくれた母の姿も

ちゃんと思い返していきたいなと思いました。


雨の日の思い出でした。