(前回からの続き)
こちらが勤務時間中ということかわかった上での学校からの電話。良い知らせなわけがありません。
「実は1号くんがトラブルに巻き込まれていまして(マジかー)、
一人で帰せない状況なんです(えっ??マジで?)。
お父さん、迎えに来れますか?」
「えっ、どういうことですか?怪我をしてるとかですか?」
「いえ、怪我とかではないのですが…、詳しくはいらしてからお話ししますので。」
「さすがに今すぐには出られませんけど、18時くらいには着くことができると思います。」
「そうですか、それではお待ちしています。」
「いや、でもさすがに何があったか気になるんですけど。」
「今、校門に他校の生徒が数人来ていまして、1号くんを出せと騒いでいるんです。(は?)
数日前、1号くんが自転車で転んだって帰って来た日があったかと思うんですけど…。」
「えぇ。」
たしかに、2日前の火曜日、歩道と車道との段差で転んだって、打撲と擦り傷を負った状態で帰って来た日があったっけ。ちょうど土日に自転車をマウンテンバイクからロードバイクに買い替えたばかりで、サドルも足が着かないくらい高くしタイヤも細くなったから、いくら運動神経がいい1号とはいえ慣れないと怖いんだねー、なんて話をしていたことを思い出しました。
「私も1号くんからそう聞いていたんですが、さっき話を聞いたら、どうやらケンカをした時にできた傷らしくて。いや、でも、1号くんは被害者で、ささいなことがきっかけでトラブルになったようです。
で、その時の集団が今日また学校に来ていて、1号くんを出せと。もちろん、今は学校内で保護しているので安全ですし、警察にも連絡したのでご安心ください。」
「警察⁉️そうなんですね。わかりました。なるべく早く着けるようにします。」
息子の安全が確認できたので安心したものの、状況がよく飲み込めず混乱しながら、定時前だったのでやむなく上席に事情を簡単に説明し、身支度をして学校に向かいました。
それにしても、校門前で「◯◯出てこい!」なんて、自分達の中学校時代みたい。昭和かっ。
(またつづく)