こういう時、宝くじ買おうかなぁってよく思う。 | White Peony ~ほぼ毎日着物生活~

White Peony ~ほぼ毎日着物生活~

1年のうち300日以上着物を着てる、ほぼ毎日着物生活の人間です。

ブログは2か月に1度開催している着物サロンのご案内がメインですが、たまに趣味のこととかも書いてます。

White Peony(ほわいと ぴおにー)とは、白い牡丹の花のこと。
わたしの一番好きな花。

{E1D05513-2B4A-4DF8-A3E8-3C7F386BB3B2:01}
きやすいのでよく着てます。本塩沢。

{BD68DD74-AA9F-4B30-99F8-8EEB2162CF26:01}
この日の八寸は、博多の南蛮船柄。
未仕立てで長い。二重太鼓にする。

先日、町田の出勤帰りに浴衣を見ようと小田急百貨店に。
今年はどんなのが流行ってるかとか、小田急なら竺仙のいいのもあると思ったので目の保養もしようかと。

催事会場で職人展みたいなのやってて、
ふらっとのぞくだけのつもりでしたが、以外にも本格的で。

なるべくかいつまんで書きますが、たぶん長くなります。

とても良かったのが江戸組紐。
とにかく色が良くて、締めやすそうで。糸の染色も全て自社でやってると言ってた。
90代のお父さんが未だ現役でやってるそう。
中川組紐工芸
昔は呉服屋さんに卸したりしていたけど、今は催事などの出展が主だとか。

きっと着物を着る人が少なくなって、機械組の安価なものがたくさん売られるようになったからなんだろうな。

本当にささやかだけれど、店頭でお母さんが組んでいた根付の紐を購入しました。
{9DE86694-516A-4102-BD2A-566F91A3B8DB:01}
ちょうどこの亀ちゃんに付けるのを探していたので。とても素敵な色です。もちろん正絹。

長崎の五島の珊瑚細工を見た。
五島彫という、彫の深い細工の素晴らしさにため息が出ました。
わたしが買わないとわかっていても、たくさんの商品を見せてくれて嬉しかった。

京都のぞうがん。
象嵌、と書きますが、わたしは象嵌がどんなものか知らなかった。
金銀で模様を象(かたど)り、鉄地に嵌(は)めこんだもの。
上から貼り付けてるんじゃなくて、はめ込むから剥がれたりしないんですね。
すごい手仕事でした。

夜光貝の貝細工をしているおじさん。
は螺鈿細工に使われる貝。
鹿児島の喜界島で取れるという夜光貝は、でっかいサザエみたいなヤツでした。(実際サザエ科で食べれるらしい。)
ゴツゴツした表面を磨くと、あんなに綺麗な虹色の層がでてくるなんて。
昔は帯留めも作っていたけど、あまり需要がないから、今はネックレスやループタイ、ブローチなどが主流だそう。

どれもとてもとても綺麗でした。

おじさんが宝貝のストラップくれました。
{4355F3D6-66AA-4DEB-A111-FFF913BD836F:01}
もともとがこんなにツルツルピカピカなんですって。
宝なだけに金運がアップしますようにと、お財布に付けてもらった。

本場奄美の大島紬。
あま美屋という所の職人さんが来てました。
大島は割と見慣れてるから珍しくないハズなのに、見惚れてしまいました。
おじさんは、ここにある全てのモノに職人さんの想いが詰まっているからだと言っていました。
全てが手作業。天然染料に泥染。
機械織や化学染料では出せない温かさ。
とても柔らかくて優しい手触り。

おじさんは絣むしろの木綿糸を取る職人さんで、実際に糸を切る作業を見せてもらった。

どれも素晴らしかったけれど、やっぱり昔ながらの龍郷柄が素敵だったなぁ。

あっと言う間に閉館になってしまった。
浴衣見に来たはずなのに…
他にもべっ甲とか、とんぼ玉とか、江戸切子、南部風鈴などなど、いっぱいありました。

どの職人さんも本当にすばらしい腕と技を持っていると思った。
手作りや天然のモノには本当に魂が入っている、温かさが感じられます。そのモノ自体が生きているみたい。
機械や人工的なモノがとても味気なく、冷たく感じます。

でもそういったもののほうがはるかに安く手に入るのも事実。
手作りや自然のものがどんなに素晴らしく素敵だと思っても、わたしにはそのほとんどが高級品で、とても購入できそうにありません。
だから古着やリサイクルで一生懸命探してます。

今伝統を守り続けてる職人さん達に直接的に貢献出来ない自分がとても歯がゆいけれど、きっと今のわたしにも出来ることはある。

そう信じてこれからも着物を愛し続けていこうと思いました。