牙狼~MAKAISENKI~
第一話『火花』
―戦場
人を一人殺す度にライターに刻まれる一本の線傷。
それがやがて無数の傷になる。
―夜の街、骨董店
ライターを骨董店から盗む阿南。
―夜の街、路地裏
阿南「あーびっくりした!あ、こんばんは、ちょっと通してもらえますか?…通してくれませんかね」
片桐の配下「旅行ですか?兄貴…」
阿南「違うんすよ」
片桐の配下「全部バレてますが」
阿南「え?何が?」
―地下室
片桐「阿南…お前、本当に逃げるのが下手だな…」
阿南「片桐さん…」
片桐「越村、見せてやれ」
越村「分かりました」
拷問される男「NO!NO!NO!やめてくれ…お願いだー」
片桐「阿南、喜べ…お前には選ぶ権利がある。これから見せる中から決めろ。お前ならどの殺され方がいい?」
拷問される男「やめろ!うわっ!わっ!わぁぁぁぁ…」
片桐「阿南…盗んだ金は何処だ?」
阿南「知りません、知りま
せん!金が何処にあるかなんて知らない!片桐さん…信じて下さいよ!」
阿南「片桐さん!でかい儲け話があるんです!聞いて下さい!」
片桐(拷問道具セットを見て)「阿南、どれにする?」
阿南「片桐さん、本当です!信じて下さい!でかい儲け話があるんですよ!」
片桐「越村、二番目だ。焼いてやれ」
越村「分かりました」
阿南「やめてくれ!やめてくれ!お願いだから!やめてくれ!やめてくれやめてくれ!やめろ!やめろー!」
越村「まずは顔からだ…やれ」
阿南「やめてくれ!やめて!やめてくれ!」
阿南が落としたライターを越村が拾う。
阿南「うわっ…わっ…うっ…」
越村「いいもんもってんじゃねぇか」
阿南「やるよ…まだ一度も使ってねぇから…」
越村が煙草に火をつけようとした瞬間、時間が止まる。
謎の声「お前を助けてやろうか?」
阿南「何?誰だ?」
謎の声「力が欲しいか?」
阿南「何処だ…助けてくれ!助けてくれ!」
謎の声「力を授けよう…お前の魂と引き換えにな」
阿南「分かった…何でもする!助けてくれー助けて!うわぁぁぁぁぁぁぁ」
時間が動き出す。
越村「あれ?ライターが消えた?」
ホラーに憑依された阿南が越村の仲間を惨殺。
阿南「フッハッハッハッハッ!」
越村「はっあっあっ…あぁぁぁぁっ!はーっ!」
逃げる越村。
―片桐の部屋
越村「片桐さんっ!」
阿南「あ、片桐さん。こんな所にいたんだ。ちょっと待っててね」
越村「あっあっあっ…あぁぁぁぁぁ」
惨殺される越村。
片桐「阿南!なんでお前…」
阿南「パーン!」(指で打つフリ)
片桐「あ?」
阿南「パーン!」(指で打つフリ)
片桐の愛人「?」
阿南「なんちゃって」
片桐「うっ…わぁー!」
片桐の愛人「あっ…あぁ~!」
片桐とその愛人、爆死。
―冴島邸
ゴンザ「く~く~」
居眠りするゴンザ。
カオル、ゴンザの鼻を摘む。
ゴンザ「あっ!くっ!あぁ!カオル様!失礼致しました、いらっしゃいませ」
カオル「ゴンザさん、鋼牙は?帰ってきた?」
ゴンザ「それが、まだでございます。今日か明日にはお戻りになるはずですが…申し訳ございません」
カオル「ゴンザさんのせいじゃないわ…それに私、待つことには慣れたし」
ゴンザ「……」
カオル「いいの!会えるときには会えるから」
ゴンザ「そうでございますとも!」
―賑やかな夜の街
酔った女「ねぇ…火を貸してくれない?」
火をつけてやる阿南。
酔った女「ふ~……お兄さん、一人?」
阿南「うまいだろう…最後の一服だ」
女の太腿をさする阿南。
酔った女「はーっ!」
女の首を締める阿南。
酔った女「はぁっ…あぁっ…あーーっ!」
阿南「ハァァァァ!」
炎上する女。
酔った女「あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
捕食された女。残った女の火の粉で煙草に火をつける。
阿南「ふぅ…メンソール味か…これは食後の一服…」
―元老院
レオ「はっ!」
レオ「グレス様!ホラーシガレインの出現場所が分かりました」
グレス「既に指令は出してあります」
レオ「グレス様が直々に!?一体どの騎士に?」
グレス「七体の使徒ホラーを見事に殲滅させたあの男です」
レオ「まさか……北の管轄の!?」
グレス「いいえ、これを機にあの男には番犬所を離れてもらいます」
レハ「では、あの人もここに!?」
グレス「その通り、元老院付きの魔戒騎士となります」
―雨で濡れた夜の路地
阿南「なんだい、兄ちゃん。一本恵んで欲しいのか?」
鋼牙「悪いが火ならある」
鋼牙「…やはり貴様がホラーか」
ザルバ「鋼牙、こいつはシガレイン。人間をたぶらかす面倒な奴だ」
阿南「お前まさか…魔戒騎士か?」
ザルバ「あぁ…この男はお前が嫌いな黄金騎士だ」
阿南「はっはっはっ……なんてこったい…こんな所であの有名な黄金騎士に出会えるなんてなぁ…はっはっはっはっ」
鋼牙「それが貴様の最後の一服だ」
阿南「まぁ待て…そう慌てんな…俺は魔戒騎士と争うつもりはない」
鋼牙「…」
阿南「俺を信じろ…俺は…魔戒騎士の味方なんだっ!」
鋼牙を不意打ちする阿南。
阿南「ハッ…フフフフフッ」
ザルバ「なんて奴だ!油断も隙もないな」
阿南「はっはっはっはっ…冗談だよ…あんたの力を試してみただけだ…」
阿南「返せよ…そいつは人間様の武器だ…人間様はそいつを使って平気で命を奪う。俺が喰らったのはそういう連中ばかりだぜっ!」
阿南「ぐわっ!よせっ!俺が喰らうのは要らない人間ばかりだけ…それだけなんだ!」
阿南「フッフッフッ」
鋼牙「要らない人間などいない!」
阿南「いるいる…腐るほどいるじゃねぇかよ…まぁ、本音で話そうや…本音でよ!」
攻撃再会も鋼牙優勢。
阿南「痛ぇじゃねえかよ!」
阿南「うっ…くくく…はっ…ちょっと…ちょっとタンマ」
阿南「分かった!本気でやろうじゃねぇか!」
鋼牙、圧倒的優勢。
阿南「分かった分かった!分かった!あんたが親分、俺が子分…その関係でいい。一緒にホラー狩りを楽しもうぜ!なぁ、黄金騎士様よ!」
鋼牙「ホラーを狩るのが俺の使命」
阿南「だったらその使命…きっちり果たしな!グワッ!」
阿南、シガレイン化。
―屋上
鋼牙、鎧を召喚。
黄金騎士ガロVS煙草ホラー・シガレイン
シガレイン、火球で攻撃するも牙狼には効かず。
シガレイン自ら球状になり、攻撃。空中戦へ。
シガレイン撃破。
阿南の魂「うっ…死にたくない!せっかく力を手に入れたのに…」
ガロ「ホラーに憑依された時、既に貴様の魂は死んだんだ」
阿南の魂「うっ、うわぁー」
―夜の街
鋼牙「うっ!!!」
鋼牙「奴は一体…」
ザルバ「ホラーじゃないぞ…そんな気配は微塵も感じなかった」
鋼牙「うっ!」
―夜の冴島邸
鋼牙「長い旅になってしまったな」
ゴンザ「いえいえ、鋼牙様が無事にお帰りになられた事がなによりでございます」
ゴンザ「そう言えば、今日カオル様がお見えになりました」
鋼牙「そうか」
ゴンザ「これからお会いになられますか?」
鋼牙「慌てることはない…会える時には会える」
ゴンザ「そうでございますとも………クッ…クククッ」
ザルバ「なんだゴンザ?何がおかしい?」
ゴンザ「あ…あ、いや、別に…おかしくはございません」
ゴンザ「あ、それから鋼牙様、元老院付きの魔戒騎士になられたとか…おめでとうございます」
鋼牙「あぁ」
―鋼牙の部屋
ザルバ「元老院付きとは、面倒な役を引き受けたもんだ」
鋼牙「別に何が変わるわけでもない…うっ!」(胸の痛みに襲われる)
ザルバ「鋼牙…まさかそれはあの時の!」
鋼牙「あぁ…破滅の刻印のようだ」
ザルバ「破滅の刻印だと!?それがもし本当なら…鋼牙…お前の命はあと僅かだ!」
―次回予告
久しぶりだな!
鋼牙と俺様が帰ってきたからと言って、安心するんじゃないぞ。
ホラーはどこに潜んでいるか分からない!
次回、『街灯』
決して目をそらすな!
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