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資料室

牙狼~MAKAISENKI~の劇中台詞を書きだしていきます。

牙狼~MAKAISENKI~
第十三話『仙水』



―冴島邸の庭


鋼牙の剣とレオの術札の鍛錬が終わる。

レオ「はぁ・・・また僕の負けですね」
鋼牙「勝ち負けは関係ない。お陰でいい訓練になった」
ザルバ「レオ、鋼牙を出し抜こうなんて10年早いぜ」

 
突然燃え上がり、苦しみ出すザルバ。

ザルバ「ぅわぁ!ぅわぁぁぁ・・・・・ぅわああぁああ!」
鋼牙「思ったより早かったな」



―冴島邸

ザルバ「ぐわぁぁぁ!ぅわぁぁぁ・・・熱いぞ・・・ぅわぁぁぁああ」
レオ「フッ」

 
レオの術でザルバの炎が治まる。

ゴンザ「はぁ・・良かった」
レオ「これは応急処置に過ぎません」
ゴンザ「そんな・・・では、どうすれば?」
鋼牙「安心しろ。もう策は打ってある」



―公園

邪美「いい絵だね」



カオル「は!・・・あなたは」



―冴島邸

鋼牙「待っていたぞ。元気そうだな」
邪美「そんな挨拶するために呼びつけたのか?」

 

邪美「まさか・・・こんなに早いとはね」
レオ「初めまして、布道レオです」
邪美「へぇ、あんたか・・・鋼牙と組んでる魔戒法師って」
レオ「あの、どうやって治すつもりなんですか?」
邪美「こいつの体内には仙水が流れてる。そいつが澱んでしまっただけの事さ」
レオ「仙水・・・・巡命の滝!?」
邪美「さすが阿門法師の再来」
鋼牙「頼めるか?」
邪美「そのつもりで呼んだんだろ?」
レオ「手を貸します!」
邪美「必要ないね」

 

レオ「・・・では、これを」
邪美「助かるよ。宝玉の森は旅人に優しくないからねぇ」



―冴島邸門

邪美「じゃあ、行ってくるよ」
鋼牙「邪美!」


バルチャスの駒を手渡す鋼牙。

邪美「行く者の勇気に敬服し、待つ者の心を託す・・・かい?」
鋼牙「あぁ」
邪美「随分と古い風習を知ってるじゃないか・・・鋼牙」

 

レオ「旅立つ魔戒法師に魔戒騎士がバルチャスの駒を贈る・・・安全を願う気持ちの表れ・・そして、信頼の証」
カオル「お守りみたいな事かな・・」
レオ「そうですね」
鋼牙「頼んだぞ」
邪美「明日の朝には戻るよ」



―森

ザルバ「はぁ・・・はぁ・・・・・」
邪美「お前でも苦しいなんて事があるんだねぇ」
ザルバ「あぁ、お前次第ではもっと苦しくなるかもしれん」
邪美「フッ・・ハハハ。減らず口は利けるか・・安心したよ」





―夕暮れの森

ザルバ「ところで、なぜレオを連れて来なかったんだ?宝玉の森は魔戒法師しか入れないのを知ってる。鋼牙はともかく、レオは問題ないはずだ。何か気に食わないのか?」
邪美「そうじゃない・・・お前は阿門法師が錬金して、鋼牙に託された魔導輪だ。だから・・・」
ザルバ「だから?」
邪美「私の手で治したかったのさ」

 

ザルバ「嬉しいねぇ。ところで、どうやったら治るんだ?」
邪美「これから向かう宝玉の森の中には巡命の滝がある。そこに流れる仙水に浸かれば、お前の体内の仙水が浄化されるのさ」
ザルバ「簡単な話だな。それなら早いとこ頼むぜ」
邪美「じゃあ・・・近道するよ」

 
ザルバ「おい無茶するな!少しは労れ!」



―夜の森

ザルバ「どうした?」
邪美「今夜はここのはずだ・・・・・ハッ!」

 
邪美の法術により、宝玉の森が現れる。



―宝玉の森

ザルバ「こんな普通の道・・・魔針盤が必要なのか?」
邪美「目に見える事だけが真実とは限らない・・・」


木の棒を拾い投げると棒が燃え出す。

邪美「こういうことさ」
ザルバ「よく分かった。肝に命じるぜ」

 
倒れた松明と折れた木の枝を見つける。

邪美「私達の他にも客がいるかもしれないねぇ」
ザルバ「まさか・・そう簡単にここに入れるはずがない」
邪美「行ってみれば分かるさ」

 
突如、崩れ落ちる地面。

邪美「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・」
ザルバ「危なかったなぁ」
邪美「あぁ」
ザルバ「レオの奴、とんだ不良品をよこしやがった」

 



―巡命の滝

ザルバ「誰も居なかったな。お前の思い過ごしだ、邪美」
邪美「そうだといいけどねぇ」


水辺に入り、ザルバを浄化する邪美。

ザルバ「ふぅ・・・助かったぜ、邪美」
邪美「良かったなぁ」
ザルバ「なんだか・・妙に心地良くなってきたぜ」
邪美「浄化が進んでいる証拠だ。少し休みな」
ザルバ「はぁぁぁ・・・・・・・・・」

 
号竜人を見つける。


邪美「あんた、何者なんだい?」

邪美VS号竜人

邪美「ハッ!ハ!う・・・ハッ!・・・ハッ!」

 
邪美「どうやら狙いはお前のようだねぇ」

 
邪美「ハッ!ヤッ!フッハッ!ヤッ!・・・・ハッ!」

 
邪美「機械かぁ・・・なら遠慮はいらないねぇ!」


号竜人が小さな玉になり、仮面の男の元へ。


仮面の男「そいつは置いていけ」
邪美「は・・・・うぅ・・・あぁっ・・・!」

 
法術により魔導筆とザルバを奪われる。

仮面の男「魔導輪か・・・」
邪美「返せっ!」
仮面の男「命は助けてやろう・・・」

 
魔導筆を投げ返す。

仮面の男「おとなしく此処を去れ!」
邪美「ふざけるな!」

 
邪美VS号竜人

邪美「ヤッ!ハッ!う!ふっ!フッ!ヤッ!フッ!ハッ!フッ!ハッ!」
 


邪美「ハッ!うううぅ・・・!」
 


邪美「ハァッ!ハァッ!ヤッ!ヤッ!」

 

邪美「ハァァーッ!」

 
法術で号竜人達を撃破。

邪美「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・そいつを返してもらおうか!」
仮面の男「フフフフ・・・仙水で能力を高めた号竜と渡り合うとはなぁ」

 

邪美「聖地にまで入り込んで何をしていたんだ!」
仮面の男「お前に理解出来るはずもない」
邪美「ザルバをどうするつもりだ!」
仮面の男「邪美・・・お前が知る必要はない」
邪美「なぜ私の名前を!?」
仮面の男「ザルバ・・・黄金騎士の魔導輪!フヌヌヌヌ・・・」

 
ザルバを握りつぶそうとする仮面の男。

邪美「やめろ!」
仮面の男「面白い・・・この俺に対抗するつもりか・・・いいだろう、こいつは返してもいい・・・・ただし、奪いとってみせよ!!ハァーッ!」



―異空間(火山)

 
邪美VS仮面の男

仮面の男「フンッ!」



邪美「ヤッ!」



邪美「ハッ!ハッ!ハァッ!」



邪美「やったか?」

仮面の男「素質は十分か・・ならば教えてやろう。もうすぐ魔戒騎士など必要のない世界が誕生する。かつてのように、我ら魔戒法師によって人間の自由と平和が統べられた世界がな・・・こいつはその為の礎に使わせてもらう」
邪美「フッ!ハッ!」



邪美「あんたが言う世界が誕生すれば、人間がホラーに怯える事がなくなるって事かい?」
仮面の男「そうだ」
邪美「そいつは願ってもない・・・だけど魔戒法師だけで人間を守れるなら、魔戒騎士は誕生していないはずだ」
仮面の男「その通り」



邪美「じゃあ、あんたが言う世界とは矛盾している」
仮面の男「・・・今はな」



―異空間(断崖)

仮面の男「では聞こう!魔戒騎士がホラーを狩り始めてから、どれだけの歳月が流れたというのだ・・・その間、何も変わりはしなかった・・」



仮面の男「ただホラー討伐に明け暮れるのみ!魔戒騎士ごときに任せておいては、この世に平和などは永遠に訪れはしないのだ!」
邪美「どうやら魔戒騎士に恨みがあるようだねぇ」

 

邪美「あんたの言い分は正しいかもしれない・・・だけど、今、私の力を必要としている奴がいる・・・そいつは守りしものとして、人間の幸福の為にこれからも闘い続ける。それは我ら魔戒法師も同様・・・重要なのは誰が守るかじゃない!あんたの言う世界なんて待ってられないんだよ!」

 

仮面の男「では仕方がない・・・ハァァァァーッ!」

 
炎で龍の幻術を創りだす仮面の男。

邪美「ハァーッ!」

 
水で鳳凰の幻術を創りだす邪美。

仮面の男「たった一人でこの俺に立ち向かい、こんな物の為に死んでいく事を愚かだと思わないのか!」
邪美「そいつは恩人の大切な友だ!その為に死ねるなんて本望さ!私はあんたと違って一人で闘ってるんじゃない!」
仮面の男「フンッ!」

 
炎の龍が水の鳳凰を撃破し、邪美に襲いかかる。

邪美「ぅ・・・う・・・」

仮面の男「力の差は歴然だ・・・敗北を認めよ・・・殺してしまうには惜しい・・・」
邪美「う・・・ぁ・・・」
仮面の男「我が理想の為に尽くせ・・・さぁ!」
邪美「く・・・」
仮面の男「さぁ!」



バルチャスの駒で轟天を召喚する邪美。

仮面の男「何!」
轟天「ィヒヒヒヒヒイィィィン!」
邪美「誰があんたなんかと手を組むもんかっ!」



仮面の男「愚かな・・・ハッ!フン!」

 
仮面の男の術により轟天の行く手を阻む岩が現れる。

邪美「轟天!」
轟天「ヒヒヒィィィン!」
仮面の男「何をするつもりだ!」

 
岩を飛び越え、高く跳び、着地時に断崖を破壊する轟天。

 
仮面の男「うぉっ!うっ!」
邪美「ザルバ!
ザルバ「ハッ!」
邪美「戻れ!」

 
ザルバが炎を出し、仮面の男から逃れ、邪美の元へ。



―巡命の滝

邪美「うっ・・くっ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・言っただろ!私は一人で闘ってるんじゃないって」
仮面の男「フフフ・・・いつか俺の考えが理解出来たならば・・・お前を喜んで迎え入れよう」

 
立ち去る仮面の男。

邪美「ぅ・・・はぁ・・・はぁ・・・ザルバ、大丈夫かい?」
ザルバ「あぁ、お陰様でな」
邪美「それより、鋼牙にこの事言うんじゃないよ」
ザルバ「なぜだ?」
邪美「余計な心配はかけたくないからさ」
ザルバ「分かった。命の恩人の頼みだ」
邪美「おや?仙水だけじゃなく、気持ちも入れ替わったかい?フ・・・フフフ」





―冴島邸の門

カオル「鋼牙、大丈夫?寝てないんでしょ?」
鋼牙「あぁ、大丈夫だ。友が命を賭けてくれた・・・それを出迎えたいんだ」



カオル「はぁ!」



―冴島邸

鋼牙「ザルバ!」
ザルバ「よう、鋼牙。女のパートナーってのも悪くなかったぜ」



ゴンザ「ホホホッ」
邪美「よく言うよ」
鋼牙「邪美礼を言う」
邪美「これで恩を返せたとは思ってないよ」
ゴンザ「いやぁ、よかった!本当にようございました。さ、それでは朝食の準備をして参ります」
カオル「私、お手伝いする♪」
ゴンザ「ぃぇ、結構です」
カオル「新しいオムレツ考えたの♪」

 

邪美「鋼牙・・・・」
鋼牙「なんだ?」
邪美「私が言うのもおかしな話だけど、魔戒法師にはくれぐれも気をつけな」
鋼牙「・・・」

 
邪美「それからこれ。あいつに返しといてくれ。とても役に立った・・・とね」



―次回予告

記憶の中の輝きが今は闇に閉ざされている。
絆という名の明かりだけを残して。
次回、『再会』
呼び戻せ!
希望の元へ!