第二十話『列車』①
―山林
多賀城「じゃあ行ってくる」
子供達「行ってらっしゃい」

笑顔で見送る子供。
―元老院

続々と集まる魔戒騎士達。
シグマ「全ての魔戒騎士よ! 貴様等の命がいよいよ尽きる時が来た!もしその余生を人として生きたいと言うのであれば、今すぐに鎧を返還せよ・・・・鎧を放棄した者のみ、惨めに生きることを許そう」
―シグマの洞窟
シグマ「今宵、我が左手が満ちた月と重なる・・・その時こそ全ての魔戒騎士達の命が尽きる時となる!」
―冴島邸
レオ「鋼牙さん、零さん、月です!!」
零「月?」
レオ「はい。兄の法力は月の力が源・・」
エルバ「今宵は解我生来の月・・・・」
シルヴァ「魔導力を身に付けた者にとっては、無限の力を与える月との言い伝えがあるわ」
ザルバ「そうか・・・だから奴はセディンベイルを目覚めさせ、その秘法を解き明かした」
零「シグマが月を見上げる場所をどうやって突き止める?」
鋼牙「シグマの目的は破滅の刻印だけじゃない」
零「イデアの建造だな・・」

頷く鋼牙。
レオ「イデアに必要な物はホラーにとっての聖なる岩です」
鋼牙「真魔界の巨岩石か!?」
レオ「そうです!でも真魔界に行くには・・」
鋼牙「魔導列車しかない」
―シグマの洞窟

魔導列車の鍵である音叉を弾くシグマ。
―魔導列車基地
水路より浮かび上がる魔導列車。鍵の持ち主であるシグマに向かい飛んで行く。
―冴島邸
鋼牙「レオ、列車が魔界へ転移する場所が分かるか?」
零「どうするつもりだ?」
鋼牙「月の力が最大になるのは0時・・・まだ時間はある!」
エルヴァ「まさか・・・列車に飛び移るつもりか?」
鋼牙「・・・」
レオ「分かりました!計算します!」
―鋼牙の部屋
零「これは!?」
鋼牙「何が起きているんです?」

元老院で騎士達のもめている様子が映される。
グレス「闘う意思のある者と、鎧を返還しようとする者・・・・・衝突しているのは騎士と法師だけではありません」
―冴島邸
零「レオ!鋼牙と俺は元老院に向かう」
鋼牙「場所が計算でき次第伝えてくれ」
レオ「分かりました」
鋼牙「必ず合流する」
レオ「はい!」
―冴島邸前
鋼牙「ゴンザ」
ゴンザ「鋼牙様・・」
鋼牙「行ってくる」
ゴンザ「行ってらっしゃいませ」
不安げな表情で見送るゴンザ。
―元老院
騎士A「ホラーを倒すのが魔戒騎士の使命だ!」
騎士B「魔戒法師に・・・何が託せる!」
騎士A「我々は最後まで戦う!」
騎士C「それは違う!全てが滅んだら終わりだ!屈辱を承知で我々は生き残るべきだ!!」
騎士D「貴様には魔戒騎士の誇りがないのか!」
騎士E「死んだら元も子もない!」
騎士D「黙れ!鎧を返還する奴は・・・俺達が叩き斬る!!フッ!」

多賀城「みんな剣をおろせ!敵は赤い仮面の魔戒法師だろ!」
騎士A「あぁ、そうだ・・・だからお前達も最後まで戦え!」
鋼牙「何をしている!」
零「剣をおろせっ!」
騎士B「邪魔をするな!」
騎士A「赤い魔戒法師を倒す!」
騎士F「そうだ!奴に寝返った魔戒法師達もだ!」
騎士G「オウッ!」
騎士D「そうだ!」
騎士B「そうだ!!」
鋼牙「落ち着け!心を乱されるな・・・」
騎士D「さては貴様も・・・鎧を返還しに来たのか!!」

騎士C「冴島鋼牙・・・」
多賀城「・・・」
騎士D「黄金騎士・・」
騎士E「ガロ?」

零「剣を引け!」
鋼牙「鎧の事は各自の思いに従え・・・いずれを選択しても騎士の誇りが揺らぐことはない!」

多賀城「刻印は・・阻止出来ないのか?」
鋼牙「心配するな・・・・奴は俺が必ず倒す」
騎士D「ならば鎧は!?」
鋼牙「大事なのは鎧じゃない!騎士の心だ!」
騎士A「分かった・・・今はあんたに従おう」
女法師A「きゃー!」
女法師B「きゃぁーっ!」
号竜人が現れる。
魔戒騎士VS号竜人

騎士C「ウッ!」
騎士G「ダッ!」
騎士D「く・・」
鋼牙「ハッ!」
零「おかしいぞ!」
鋼牙「斬るな!!」
零「おい!斬るな!・・・おい!」
号竜人の仮面が光り始める。
光を放ち結界を張る号竜人。
ザルバ「結界だ!結界が張られた!」
騎士F「ぅわぁっ!」
騎士D「ぐっ!」
騎士G「オラ!・・・うゎぁぁぁああ!」
鋼牙「フッ!うっ・・・!」
結界に触れることで破滅の刻印に衝撃を受ける。
零「鎧の返還なんて、はなから無しか!」
―ビル屋上

レオ「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・鋼牙さん・・・はぁ・・」
―元老院
術を放ち結界を崩そうとする法師達。
騎士G「うっ!」
騎士F「わ!あ・・・ぁ・・・」
結界により中の騎士達にダメージを与えてしまう。
シグマ「魔戒法師達よ!俺と共に立て・・・魔戒騎士の命は今宵限り・・・・明日からは我らが世界を救う」
―魔導列車先頭車両

鍵で魔導列車を起動するシグマ。
シグマ「魔導列車・・発進!」

ギャノンの骸を乗せ、動き出す魔導列車。
―元老院
鎧を召喚しようとする零。
零「ぅわぁぁっ!ぁ・・・」
結界の力で召喚できず、刻印の痛みが零を襲う。
鋼牙「零!」
零「はぁ・・・はぁ・・・気にするな!痛みがある内は生きてるってことだ・・・うっ!」
―ビル屋上
レオ「は!」
ビルの下を走る魔導列車。
レオ「はぁ・・・はぁ・・・・」
エルヴァ「レオ、どうする?」
レオ「行くしかないさ、エルヴァ」
レオ「フッ!・・・・ハッ!」
魔導列車に飛び移るレオ。
―元老院
騎士F「うごっ・・・か・・・・・」
騎士A「ぁ・・・」
騎士C「ぐっ・・・・・」
多賀城「うゎぁぁ・・・」
ペンダントの写真を見て家族を思い出す多賀城。

ペンダントを拾い多賀城に手渡す鋼牙。
鋼牙「諦めるな」
多賀城「ぁぁ・・」
―魔導列車
月に向けて走る魔導列車。
―元老院
鋼牙「ザルバ、ガジャリと話がしたい」
ザルバ「ガジャリと話だと!?鋼牙、もしガジャリと契約を交わしたらお前は・・・」
鋼牙「分かってる」
―魔導列車先頭車輌
レオ「はぁ・・はぁ・・・兄さん・・・」
シグマ「レオ、よくここに辿り着いたな・・・時期に月が満ちるぞ。共に眺めよう・・」
レオ「兄さん、今ならまだ間に合う!破滅の刻印を解いて下さい!」
シグマ「惜しいな・・・・お前は優れた魔戒法師であった。それでも魔戒騎士としての死を選ぶか・・」
魔導筆を剣に変え、ロードの鎧を傍らに召喚するレオ。
レオ「兄さん、この鎧は兄さんの物です」
黒いロードの鎧を召喚するシグマ。
シグマ「鎧など・・我が力でいつでも召喚できる・・・フンッ!」
レオ「ぅわ!・・く・・・はぁ・・はぁ・・っ・・・・」
シグマ「満月の輝きの中で布道家とロードが滅びゆく・・・これほど美しい最後はあるまい」
シグマ「ハッ!」
レオ「フッ!」

布道レオVS布道シグマ
つづく。
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