『八徳』とは実際に何かについて考えている。
忘八と対極のような吉睦というキャラが居る。
(『あおのたつき』)
首切り役人だが、刀を鑑定する仕事もしている。
無宿人が切られないように、死体を修復したりする。
妻一筋に大切にしており、
上役に遊郭に付き合わされて、文句を言わず、
大金を支払っても、遊女を思いやり、体に触れず、
大変な仕事だろうから休めと労わる。
行き場のない鬼子と呼ばれる子供の面倒を見る。
その人を八徳兼ね備えた人のように思った。
吉睦は、人の立場を思いやる行動をとるが、
それは一般的には嫌な事や損な事ばかりである。
人を思いやるがために、不快な仕事を引き受け、
我欲を封じ、身銭を切ることも惜しまず、
弱者の面倒を見る労力も厭わない。
一見、損でしかないことが『思いやり行動』
として浮彫になり、
結果的に人にも天にも、愛され守られる。
八徳は身を削る行動でしか表現できないし、
言葉だけでは人に伝わらない。
最近、ルッキズムをテーマにした漫画も読んだ。
外見だけで深く愛されようとしても意味がない
のかもしれない。
八徳があれば、見た目がどうあれ愛される。
人のために自身を削らず(犠牲にならず)して、
心から人に愛されることは無いのかもしれない。
労力、時間、物質(お金含む)が削られる
八徳(行動)の実際はかなり辛いだけに見える。
しかし人にも天にも、愛され守られ、施しは
運天によってきちんと戻って豊かになり、
心から幸せを感じていられる…と私は思う。
八徳は「損して得取れ」に近い。
損だとしても思いやりなら巡り巡って得になる。