甘デジ、その名の通り大当り確率が高めの機種を指す一般的に呼び方になってきました。「大当り確率が甘いデジパチ」が語源で、雑誌での表記に多用されます。

別名は、デジハネ、遊パチとも言いますね。

以前、パチンコはデジパチ(1種)、ハネモノ(2種)、権利モノ(3種)のように明確に区分されていました。

デジハネ、という呼び方(Sammyの商標なので他のメーカーは使いません)はハネモノ程度の出玉のデジパチ、遊パチという呼び方はメーカーやホールの業界団体が作った呼び名で、「遊べるパチンコ・パチスロ」を意味しています。

では、果たして甘デジは全盛のMAXタイプやミドルタイプに比べて、本当に“甘い”のでしょうか?

“甘い”というのをどのように捉えるかによってもその定義は変わってくるかと思いますが、私にとっての甘い=勝ちやすいなので、そういう見方で書いてみます。

以前に比べると、最近は多くの一般パチンカーは大当り確率や確変継続率などのスペックを気にするようになってきました。メーカーが盤面隅に表記したり、ホームも台間・台上にその機種の概要を表示しスペックを打ち手に周知しています。

以前、デジパチと言えばほぼ1/315・継続率50%のスペックしかないという時代が長く続きましたが、現行の規則になってからは多様なスペックが考え出され、それに伴って打ち手にとっては複雑に感じられるようにもなりました。そこで、メーカーやホールも以前はほとんどなかった機種のスペック表示やリーフレットの作成によって、打ち手に興味を持ってもらえるようにしてきました。

さて本題の甘デジですが、規則改正によりパチンコのギャンブル性が向上して(確率の下限1/500・現在は1/400)、自殺や多重債務など社会的に問題視されるようになりました。その矛先をかわす意図もあったのでしょう。メーカーやホールの業界団体は遊パチキャンペーンと称し、大当り確率が甘い機種の開発や設置を推進するようになりました。

業界団体は推進の姿勢でしたが、当初はメーカーもホールも慎重で、開発も設置も少なかったのですが、ようやく軌道に乗り始め、ユーザーの認知度も上がってきました。画一的だったスペックも、オーソドックスな確変、回数切り確変のST、15R偏重、バトル、潜伏確変などバラエティに富むようになり、打ち手にとっては選択肢が広がったと言えます。

しかし、以前からミドルに慣れていた人やMAXタイプしか打たないヘビーユーザー、パチスロ4号機からの転向組などは、どうしても出玉の少なさに我慢ならないようで、打たない人は全く打たないジャンルでもあります。

甘デジの中心的な打ち手は、新規ユーザーやライトユーザーなど、少額の軍資金でパチンコを“楽しみたい”層が多く、勝ちに拘るまたはそれに近い意識を持つ人達(中~上級者)は少ないように思われます。

表示されている大当り確率の甘さだけを見て打つ人が多いため、ホールの扱いも悪く(特に甘デジ黎明期はそうでした)、ボーダーラインを下回った台でも打ってくれる人がいるため、敢えて回す必要もなかったのでしょう。また、甘デジはホールにとって1日あたりの利益が少ない機械でもあり、機械台を回収するためにもそうそうクギを開けるわけにもいかないという理由もあるでしょう。

しかし、現在のように普及してくると、そうとばかりは言えないようになってきます。人気機種の甘デジバージョンが登場したり、魅力あるスペックの機種が開発され、ホールでも人気が出てくるに連れ設置台数も設置店舗も増えてきました。

一台1日あたりの利益が少ない特徴は変わらないため、ホールの扱いも(特に新台時は)いいとは言えませんが、イベント指定されればある程度は回る台・回る機種もあるのが現状です。

私はジャンルに囚われずにどんな機種でもまんべんなく打ちますが、甘デジコーナーで周りを見渡すと、まず「粘らない客が多いな」と思います。

甘デジの一番のメリットは大当り確率の甘さであると思われがちですが、私にとってはそうではなく、大当り確率の甘さに伴う波の穏やかさ(=確率の収束のしやすさ)が最大のメリットであると思います。これは、別項に書いたと思いますが、1万回回しても表記の確率に収束しないようなMAXなどと比べて、甘デジは1万回転程度の試行でも、表記の確率に近づいてくれます。すなわち、大勝ちや大負けが少ないという点が一番の特徴でありメリットではないかと。

そのメリットを生かすには、甘デジはできるだけ長時間打つ事が必須だと思われます。よく「当たりを見たいから時間はないけど甘デジを打った」という話を聞きますが、甘デジでも100や200のハマリは普通なので、縦しんば当たりは見れたとしても短時間実戦では勝率は低くなります。仮に出玉が1箱の半分もなかったら、それを景品交換する人も少ないでしょうし、短時間実戦では結局持ち玉をノマレてヤメとなる事が多くなるでしょう。

甘デジのメリットが確率の収束のしやすさだとしたら、デメリットである出玉の少なさを補い、勝率を上げるためには長時間腰を据えて打つ事が何より重要です。ただし、それに加えて回転率のチェック、保3止めや電サポ中の止め打ちが甘デジ以外と比べて、より重要なのは言うまでもありません。大当り回数が多く、電サポ滞在が多い甘デジにおいては、1回転の重みが違ってきます。小技でのムダ玉抑制がスペック上のボーダーラインを下げるのに効果的ですし、それによってクギ的に「打てない台」を「打てる台」に変えてくれる場合もあります。

ライトユーザーが多い現状、そのような打ち方をしている人は少ないと言え、それは中~上級者にとってはライバルの少ない戦場とも言えるかもしれません。もし、みなさんの身近でもそのような状況ならば、甘デジを積極的に狙ってみるのもいいかもしれません。

一度の勝ち額など目先に囚われず、コンスタントに勝ち続ける事を狙いたい向きには甘デジは絶好のターゲットになり得ると思います。
メーカーが新機種を発売する前に、必ず受けなければならないのが、保通協による形式認定の試験です。 これに適合しない限り発売できない仕組みになっている事は前にも書きました。

さて、試験を通過した機種のリストを見てみると、実際には発売されない機種もかなりあります。 同じ機種がたくさん通過しているように見えますが、機種名の最後につく符号が違う…という感じです。

もちろん、スペック違いでMAXタイプ、ミドルタイプ、甘デジタイプを作ってそのうちの2つ程度を発売する事もありますが、多い場合は1機種で7~8つ適合しているものもあります。

本命のスペックを一発で適合させるために、事前にダミーの機種を申請し、その機種で試験を受ける…という事のようですね。

三共を例に挙げると、「~DX」というのはダミーの機械を指すようですね。 ちなみに、以前はDXと言えばCRでない現金機に付けられる符号でしたが。
サミット開催で入れ替え自粛に突入して、3週間くらいになりました。

今回の自粛はあくまで自粛なので、禁を破って入れ替えるホールもあるかなぁ…と思いましたが、うちの近所ではゼロ。 閉鎖的で保守的な土地柄の地方都市にはさすがになかったみたいですね。

全国的にはどうだったんでしょう。

さて、14日前後が自粛明けの地域が多いようですが、一気に入れ替えラッシュになるでしょう。 本命は三洋の大海スペシャル、三共の大夏祭りは若干遅れるようなので、京楽のアバンギャルドや大一のミニスカポリス、ニューギンの小林幸子あたりが入るホールが多いかと。 大メーカーは営業力も強いですからねぇ。

個人的に注目してるのは、豊丸のバーストエンジェルとサンセイの稲中卓球部ですね。

バーストエンジェルは一般電役タイプの甘デジでワンセット100発程度の出玉が93%の継続率で連チャンします。

稲中卓球部は…スペックは普通のミドルですが、演出がちょっと面白そう。

中堅ちょい下くらいのメーカーなので、導入数はあまり伸びない気がしますが…。

さて、自粛明け本命と見られていた大夏祭りですが、未だに適合試験を通ってないようです。「~DX」というダミー機種が通過しているだけで、「SF」や「MF」といった三共のミドル機に付けられる記号が付いた機種が通りません。

新解釈対応を目指して遅れているのかも知れませんが、どうやら保留8個タイプで新解釈対応を目指している機種は試験を通っていないようです。 大海がいち早く新解釈対応で通過したのは保留が4個で、技術介入の余地がないから…という話ですし。