先日、北海道遠征という事で
3つのワイナリーを回ってきました
北仙台『和酒バル 二喬/NIKYO』 お酒のコンシェルジュ。
関係各位の皆様に感謝申し上げますm(- -)m
今回の遠征で北海道のワイナリーは今までに5つ見学させてもらいました。
それで感じたのは
※ あくまでも漠然とした話です。もっと正確に皆様に伝える為には、もっと調査しなければならないと感じてはいるので、ホントに肌に触れた程度での感想です。
北海道域内ではワインツーリズムが成立しそうだなぁという事です。
ワインツーリズムというのはザックリ言うと、
ワインを目的とした旅の中で、その目的地となる土地のブドウ畑や食文化に触れたり、
その他の観光資源なども一緒に楽しもうというものです。
何故そのように感じたかというと
自分の修行先でワインツーリズムの先進地であるオーストラリアは
マーガレット・リヴァーの雰囲気に似ていたからです。
マーガレット・リヴァーはオーストラリアの西南に位置し、
オーストラリア大陸からインド洋に握り拳のような形で迫り出すように
南北約100Km強、東西約60Kmほどのエリアに
大小100ほどのワイナリーが点在しています。
自分はワイナリーで働きながら二ヶ月ほどで
ほぼ全てのワイナリーを訪問したのですが、
そこで感じた「ワインが日常生活に溶け込んでいる空気感」を
今回伺った北海道のワイナリーからは少なからず感じる事が出来ました。
ワインの生産現場はSakeのそれのように
醸造(製造)に特化するというのは寧ろ稀で、
大概のワイナリーは大なり小なり自社のブドウ畑も所有して
農作業にも従事します。
つまりワイナリーは第一次産業の側面があり、その他の第一次産業との
地場の団体との交流も重ねていきます。
あと、農作業において、例えば収穫というのは一気に行ないたいものなので
地場の協力が必要だったりします。
よってワイナリーに余程何かの哲学がない限り、地場とともに在るのがワインです。
ただそのワインの地域性というものは
その範囲が非常に限定的です。
北仙台で約二年日本ワインの商いをしておりますが
「へぇー日本のワインって珍しいね~」
「東北にもワインってあるんだ」
「え、岩手でもワインを作っているの」
という声を今でも多く聞きます。
各地の地域地域に根ざした現状があるのなら良いではないかという意見もあるかも
しれませんが、日本ワインの関係者で現状に満足している人達などほんの一握りです。
多くの人達は、もっと多くのまだ見ぬ日本ワインを知らない方々に知ってほしい、
日本にもっとワインの文化が華咲いてほしいと願っています。
そんな中で、嗜好品としての価値も当然ありますが
付加価値として、ワイン生産の現場自体に価値を見出すのがワインツーリズムであり
北海道にはその成功の機運を感じます。
何と言いますか、良い意味で当事者の方々が肩に力が抜けているというか、
基本的にブドウという農作物が相手なので
毎年一歩一歩やれる事をやっていくという、割り切りがあるというか。
近年では日本の中でのワイン産地としての可能性を求めて
北海道でワイナリーを興す意欲的な方々もいらっしゃいますが、
それでも将棋の棋戦のように何十手先を読むような
緻密に道筋を描いたワイン造りとしようとしないはずです。
あくまでも目指すのは北海道らしさでしょう。
その各ワイナリーが醸す北海道らしいワインに魅力があるのであれば
きっと北海道以外でも流通していくでしょう。
そうではなくても、ワインツーリズムとして未だ見ぬ旅人が
ワインを求めてプラリと北海道のワイナリーを訪ねるかもしれません。
その「ワインと求めてプラリと」行きたい雰囲気が、
まだまだ日本ワインの文化が健全に醸成されているとは言いがたい現状の日本。
これからも日々精進して
一層日本ワインやSakeが演出する楽しい飲食シーンを紹介してまいりますので
どうぞ宜しくお願い致します\(^o^)/
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和酒バル 二喬/NIKYO
仙台市青葉区昭和町5-55(仙台浅草内)
JR・地下鉄とも北仙台駅から徒歩3分
TEL:022-728-2033
HP:http://nikyo.net/
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営業時間:平日18-LO23時、日曜12-LO17時
休日:不定休
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