北仙台『和酒バル 二喬/NIKYO』 の定番ワインとして
常に何かグラスワインをオンリストする
長野県小布施町の小布施ワイナリー(Sakeも造っちゃいます♪)
『二喬/NIKYO』でも随時赤ワインを絶賛オンリスト中♪
しかしながら、
「あれっ?」と思われた熱狂的な小布施ワイナリーファンの方々もいるかと思います。
それは、例年と大きくラベル表記で違う点があるのです。
小布施ワイナリーでは、自社畑のブドウを使用したものには大きくトップに
「Domaine Sogga」と表記され
最後にそれぞれのワイン名が表記されます
画像右のワインなら「Merlot 2e」、左なら「VIGNES FRANCAISES DEUXIEME」です。
加えて、その間に無科学農薬ブドウ、無補糖、無補酸、天然酵母仕込だと
「Le Vin Naturel」と表記していました、右のように今までは。
それが変わりました
「Vin Sans Chimie」と左のように。
「Le Vin Naturel」は自然なワイン、「Vin Sans Chimie」は無科学農薬ワインと訳されます。
なぜ変更されたか。
抜粋すると
「「安易な自然派ワイン」に辟易した我々はラベルにVin Naturelを冠することに陳腐さを感じ辞めました」
と。
以前のブログでも類似の内容を度々書いてきましたが↓↓
自然派ワインに観る、本物のワイン=美味しいワインではない可能性と、酒造りの現在の潮流
亜硫酸塩というネガティブに捉えがちな存在への真摯なアプローチ
ワイン醸造と、自然派ワインの概念の根底をなすとされる
ルドルフ・シュタイナーの思想とは
完全に連動するというのは非常に困難を極めます。
元々、ルドルフ・シュタイナーの思想は農業の近代化へのアンチテーゼだったとされる中、
原理的にその思想に則りながらワイン醸造を行なう現代のワイナリーは
相当の覚悟で臨み、
そこから産出されるワインは自然派ワインと言っても何ら問題はないでしょう。
それが、
自然派ワインという曖昧な概念の中、
必ずしもそうとは言い難いようなワイン達もマーケットには沢山溢れているのが事実です。
例えば、有機認定というものは、日本では取得するのに
相当の厳しいチェックをクリアせぬばなりませんが、
他の国では非常にチェックが緩い所もあり、それでいて日本としては
同じ有機認定のチェックをクリアしたものとして国内で扱わねばならなかったりします。
製造においても、単に亜硫酸塩を入れないワインをいうのは造るのは簡単です。
入れなければよいのですから。
それを、どういう酒質に仕上げ、そのような流通をさせるのかが難しいのです。
そういった数々の課題を長年抱え続ける為に「自然派ワイン」という単語は
いつも一人歩きしている感がありますが、
曽我彰彦さん率いる小布施ワイナリーでは
ざっくりとその単語に類似する表現を使うのを辞めたという事です。
※ 「自然派ワイン」ではなく「自然なワイン」と表記していた事自体に、今までの心労を察します
とても分かりやすいです。
現在『二喬/NIKYO』のSakeラインナップにある
≪七本鎗 無有 純米 全量農薬不使用米玉栄≫にも似たものを感じます。
日本ワインに注目が集まる昨今、
小布施ワイナリーでは減産を決めボトムレンジのワインを廃盤にしました。
より一層の品質で応えたいからとの事。
その姿勢には共感する所もありますし、事実毎年品質で応えてくれていると思います。
流通上、ラベル表記は非常に重要です。
「自然派ワイン」 心地良い響きであり、中には素晴らしいものもありますが
曖昧すぎて玉石混合してしまう概念は接し方が難しいです。
曽我彰彦さんのようなアクションがあっても然るべきだと思う
今日この頃でしたm(- -)m
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和酒バル 二喬/NIKYO
仙台市青葉区昭和町5-55(仙台浅草内)
JR・地下鉄とも北仙台駅から徒歩3分
TEL:022-728-2033
HP:http://nikyo.net/
←←←店内のイメージがチェックできます♪
営業時間:平日18-LO23時、日曜12-LO17時
休日:不定休
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