地震があった直後は
早く地上に降りたいと思ったものの、
状況が判明するに従って、
今いる場所が東北で最も安全な所なのだと思うようになった。
それでも嫁やミラ、多くの仲間達が心配だった。
そんな中、地震発生から二時間後、
漸く嫁と連絡がとれ、ミラ共々無事との事。
避難所へ行くらしいので後ほど合流する事にした。
ただ自分の職場はその後の展開が全く定まらず、
その性質上、当面は営業をせざるを得なかった。
暫くは仕事に従事した後、どうしてもミラ達が心配で上長へ帰宅を申し出た。
危険もあるだろうが、こんな時こそ家族と居たい。
死んだような街中を歩き、避難所になっている中学校へ。
映画で見たような、真っ暗な体育館の中に少しロウソクが灯る。
そしてやっと妻子と再会。
ミラはすやすやと寝ていた。…が通常は眠るには堪える寒さだった。