勝手に辛口映画評価~2020/6/27 | 勝手に辛口映画評価

勝手に辛口映画評価

金魚と映画が大好き。独断と偏見で、ネタバレなしをモットーに不定期にUPしています。たまに、金魚ネタ・旅行ネタをUPすることがあります。読むのも書くのも長い文章が苦手で、なるべく短く簡潔に書くようにしています。

まだ終息には程遠いですがコロナウイルス感染症による営業自粛が徐々に解除され、劇場も営業を再開しました。

以前とは違い、ロビーの椅子は撤去され、コンセッションには衝立、ソーシャルディスタンスのラインテープ、入り口での検温、アルコールスプレーの常備、ブランケットの貸し出し中止、チケットは提示のみ、座席は一席間隔で指定など、上げればきりがないほどです。劇場が対策するのであれば、鑑賞する側もマスクは外さない、手指は清潔を保つ、などの感染防止の対策は必要ですね。

前置きが長くなりましたが、約2か月ぶりに劇場鑑賞することが出来て本当に至福の時間を過ごすことができました。

仕事の合間に鑑賞しておりますが、体調不良も重なり、ブログがおろそかになってしまいました。

まとめて15作品書くというのははじめてのことで、コメントもより一層シンプルになってしまいました。

 

 

 

ハリエット:☆☆☆☆☆

不屈の精神と魂、そして強靭な肉体。軟弱な現代人には耐えられない、想像を絶する史実でした。

 

 

 

 

コリーニ事件:☆☆☆☆☆

フィクションではありますが、ドイツの作家が司法を通じてこの“この事件”を扱ったということは衝撃的でした。その事件とは映画の中で明かされていくのでどうかその中で感じてください。鑑賞しているうちに事件の予想はできますが、その展開は異なるものでとても深いものでした。

 

 

 

ルース・エドガー:☆☆☆

完璧な優等生であり恐ろしい怪物・・・鑑賞後もどう解釈したらよいかディスカッションしたい。

ただ、お気に入りとそうでない生徒を選別する先生っていますよね、そういう先生を貶めたり、

裕福な養父母の無条件の愛という名の重圧に対する本心と、紛争地帯から養子となった主人公のギャップ、いろいろ複雑な要素が入り組んで思考回路はフル回転でした。

 

 

 

 

その手に触れるまで:☆☆☆

「少年と自転車」「午後8時の訪問者」のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督らしい作品。

ラストは「サンドラの週末」を彷彿させる内容でした。原題は『若いアハメッド』。どんな形(今回は宗教)であれ、洗脳というのは恐ろしい

 

 

 

ANNA/アナ:☆☆☆

リュック・ベンソンて同じタイプの女性が好みなんだなぁと実感した作品。

主人公アナを演じたロシアのモデル、サッシャ・ルスは変装したらミラ・ジョヴォヴィッチに見えてしまいました。「RED」でもスパイを演じたヘレン・ミレンは肉襦袢に黒髪のキャラづくりでした。

 

 

 

 

ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語:☆☆☆

女性目線で描かれていて若い女性層に支持されそうです。「ミッド・サマー」で知名度を上げたフローレンス・ピューが、エマ・ワトソンやシアーシャ・ローナンとは違う輝きを放ってました。

 

 

 

グッド・ボーイズ:☆☆☆

少年から青年へと成長してく過程の1ページを切り取ったコメディ。

アダルトグッズの多用は面白いを通り過ぎて、やり過ぎ、眉間にしわが寄ってしまいました。

 

 

 

 

デッド・ドント・ダイ:☆

ティルダ・スウィントンの不思議ちゃんキャラの奮闘むなしく、セリフ回し今一面白みがなく、平凡でつまらなかった。

 

 

 

15年後のラブソング:☆☆☆

うすーい味付けの恋愛小説。生活を変えると決めたら地味に、前に進むことを後押ししてくれる。

 

 

 

ドクター・ドリトル:☆☆☆

前世代が抵抗なく鑑賞できる刺激がない万人ウケの普通の冒険もの。全ての動物がCGですが、作り物っぽい感じが本物を意識し過ぎてなくてかえって好感度高い。「野生の呼び声」の時はパック(犬)のCGが好きになれなかったけど、この作品はいろんな生き物、虫、鳥、魚なんでもありで良かったな。

アントニオ・バンデラスも良かったです。

 

 

 

ポップスター:☆

楽曲だけが素晴らしい。不機嫌で傲慢なナタリー・ポートマンを観ているのはしんどかった。

なにを伝えたかったのかがわからないので最低評価。

 

 

 

暗数殺人:☆☆☆

実際の事件がモチーフだけど、真実がうやむやでモヤモヤが残りますね。

「殺人の追憶」を思い出しました。

 

 

 

新喜劇王:☆☆☆

手作り感あふれるB級ムービーだと思いきや、しいたげられた主人公の大逆転劇。

もちろん現実では難しいことだけど、映画の中ではハッピーエンドにしたいという意気込みが伝わってくる。裏切りもあるけど、一番大切にしてくれて応援してくれるのは・・・というのがストレートで良い。

 

 

 

三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実:☆☆☆☆☆

TBSの秘蔵映像を再編集し、当事者や、研究者、三島由紀夫と親交のあった人のインタビューを織り交ぜて、50年前にタイムスリップし、駒場東大900番教室に居るような感覚になりました。当事者の当時と現在はそのままの人柄だなと感じました。紳士的でどんな挑発にも乗らず、虎視眈々と対峙する三島由紀夫のカリスマ性にシビレました。

 

 

 

水曜日が消えた:☆☆

中村倫也のキャラ変を楽しむだけの作品。内容を知ったうえですが、エンドロールのポストイットの方が本編より面白かった。

 

 

 

 

総評:これを書いてしまうと6月のMVPを書いてしまうのと同じようですが、

特に印象に残ったのは「ハリエット」、「コリーニ事件」、「三島由紀夫VS東大全共闘」です。

「ルース・エドガー」は誰かと意見交換したい奥の深い作品です。

 

 

 

 

金魚なネタバレ

「ルース・エドガー」

養母(ナオミ・ワッツ)がルース(ケルヴィン・ハリソン・Jr)を養子に迎え初めてプレゼントしたのがペットのベタ(名前がついてたけど忘れた)でルースはそれを投げつけた(飛ばしてみたかった)というエピソードがでてくる。後半でルースが紙袋から取り出して養母に渡したのがベタ・・・その解釈・・難しい。

 

「ドクター・ドリトル」

病を患う女王様の寝室には水槽があって、タコなどが飼育(?)され、ドクター・ドリトルと会話します。